かつてメイウェザーの後継的なスター候補ともいえたキース・サーマンの真価が試されています。
サーマン
「俺は真実の探求者だ。真実(エロール・スペンス)とやらを暴いてやる」
スペンス
「怪我、怪我、怪我でバカンスばかり」
言葉遊びが達者なサーマンも、しゃべればしゃべるほど説得力が失われていく。なるほど、これは現実社会にも当てはまる。参考にさせていただきます。
「ワンタイム」キース・サーマン(28勝22KO)は将来的にエロール・スペンス(24勝21KO)との戦いを保証すると言いますが、それには「優先順位」があるとも言います。今週土曜日に2年ぶりの再起をかけてホセシト・ロペスとチューンナップ試合を行います。その後は様々な可能性が広がるはずです。
30歳のサーマンはスペンスから決して逃げていないと言います。2人はいつか対戦することになるでしょう。スペンスは2014年からサーマンとの試合を待ち続けています。ボクシングファンはサーマンの事をいつの頃からか「ワンタイム」ではなく「ランタイム」と言い始めました。もう忍耐の緒が切れたのです。
サーマン
「俺はいつでもスペンスと戦う。どこにも逃げやしない。でも今俺はやっとここに戻ってきたんだ。「優先順位」というものがある。間違いなくスペンスとのビッグな統一戦に関心があるし、試合が待ちきれないよ。何年前から言い続けてきたか忘れたけど、今日までそれは俺の本音だよ。」サーマンの言い訳によるとそれは「優先順位」なのだそうだ。サーマンが望むならばホセシト・ロペスとの次の試合でスペンスと戦うこともできるだろう。スペンスは辛抱強く待たされてきた。サーマンは現在30歳だが、怪我が多いという理由から彼はコンディションを上手く作れないベテランファイターのようだ。
5年前から言い続けているのだとしたら、サーマンは、ロバート・ゲレロ、ルイス・コラーゾ、ダニー・ガルシア、フリオ・ディアス、ショーン・ポーターなど相手にせず既にスペンスと戦っていたはずです。
ファンはサーマンVSスペンスが観たいのです。いつの間にかウェルター級のナンバーワン評価はスペンスに変わった。サーマンと戦うことなくその評価を勝ち得た。サーマンがコンディションを作れず質の高い試合をしていないからだ。
サーマンの過去をみると、ビッグマッチに備えたトレーニングに身体が耐えられないのではないだろうか。土曜日のホセシト・ロペスとの試合でまた怪我をして試合が出来なくなるかもしれない。サーマンはパッキャオやメイウェザーと戦いたいと言いますが、彼らのような人気者にはサーマンと戦う理由がありません。また怪我をする可能性があり、アクティブに試合をしていないので人気がないのです。
サーマン
「パッキャオはレギュラー王者で俺がスーパー王者だ。パッキャオとやりたい。俺のランキングも実績もどこにも消えたわけじゃない。少しの間怪我で休んでいたけれど俺は今戻ってきた。再び星が輝くのを止めることはできない。俺はこの銀河系で明るく輝いているんだ。」サーマンは怪我のせいで自分を阻害している。サーマンを阻害している者は他に誰もいない。自分で自分の首をしめて、永遠に安逸な席にとどまるという素晴らしい仕事をしている。
その独特な風貌、髪型の印象そのままに、サーマンというのはただの体育会系脳ではなく、哲学的、宗教的な面を持ったインテリっぽい印象を受ける。発言が独特だ。日本に彼女がいるとかいないとかでよく来ていた。ただのボクサーではなく世界を知りたい、駆け巡りたいと。
ただ、今の旗色はとても悪い。
スペンスだけじゃなくクロフォードもいる。
今はこの2人がウェルター級の主役だ。
かつて退けたポーターは陽気で誰とも試合をやる覚悟がある。
これを払しょくするには、その哲学脳で名言、珍言を吐くのではなく、世界王者として拳で示していかねばならない。有言実行、久しぶりの復帰戦は、ただ勝つのではなく圧倒的に、どこも怪我せず勝たねばならない。
比較的寡黙で朴訥なスペンスの方が今は圧倒的に評価が高いのだ。
ホセシト・ロペスも気合十分でロベルト・ガルシアに訓練されてきたそうだが、果たして・・・
哲学者サーマン
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