ボクシング観戦歴30年を超えても予想を外しまくりなのは不利、好きな選手、アンダードッグに肩入れする傾向があるからだろう。両者ではスペンスの方が好みの選手といえるが今回ばかりはマイキーを応援させていただく。マイキーの方がスピードとキレと頭脳がある。しかしそれは12回判定の試合になればであり、序盤で粉砕されてしまう、試合にならない可能性も大いに秘めている。やっぱり体格差は顕著すぎ、スペンスはウェルターで一番破壊的だ。
https://www.youtube.com/watch?v=B25-oingT3E
[st-card id=60428 ]
ベルトを掲げるはロベルト・デュラン
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
スペンス | 10 | 9 | 10 | 10 | 9 | 10 | 9 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 117 |
マイキー | 9 | 10 | 9 | 9 | 10 | 9 | 10 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 111 |
スペンスVSピーターソンを流しているがピーターソンも普段はスーパーミドルの体重で超減量苦という話だったもんな。マイキーでもピーターソンなら判定勝ちがせいぜいだろうしなぁ。やばいなぁ。トムとジェリーの戦い。捕まるか逃げ切るか、マイキーの教科書はスペンスもコントロールできるのか。
マイキー自信に満ちたメキシカンスタイルで入場。
スペンスは100人はいようかというパフォーマーの後、変なボーカリストと一緒に入場。
首が凝りそうなネックレスをつけたメイウェザーと抱擁。
今年最高レベルの盛り上がり。
無敗記録が敗れる試合というのは強烈だ。
ジミー・レノンの声も裏返るほどのコール。
関係者が多すぎてなかなかゴングが鳴らないほど。
1R
スペンスがジャブを出すもマイキーは全て完璧にカバーリング。
マイキーはジャブも数発しか打てないが対処は完璧
いきなりだが甲乙つけ難い。当たってないから。
手数だけで
スペンス10-9
2R
スペンスの方が手数は多いが
その全てをはじいて少しだけ打ち返すマイキーのパンチの方が正確じゃないかな。
マイキーすごいな。真正面からスペンスのパンチを全部捌いている。
マイキー10-9
3R
マイキーのディフェンスはすごいな。
小さな動きと反応でほぼ食ってない。それでもスペンスを攻めることが出来ないので
手数の多いスペンスか。ボディだけは軽く当たったかな。
スペンス10-9
スペンスのパンチの音はすごい。
4R
マイキーが少し打ち気、攻撃姿勢になってきたので
逆にスペンスのパンチを浅く食うようになってきた。
一瞬の動きとタイミングが鋭いのはマイキーだが
パンチの威力と手数が多いのはスペンス
スペンス10-9
5R
マイキーは踏み込んで攻めていく意外な展開。
しかし威力、貫通力が違う。
スペンスのパンチはブロックではじいているが
それでも威力がありマイキーはしんどそう。
序盤攻めた
マイキー10-9
6R
マイキーの方がタイミングがいいが
スペンスはフィジカルでガンガン攻め込んでいく。
もうガードごとぶち破る、破壊するようなパンチだ。
マイキーそれでも顔もきれいなまま打ち返していくのは
まともに打たれてないのだな、すごい。
スペンス10-9
7R
顔面は完璧に外すマイキーにスペンスは
ボディくらいしか活路がない。
マイキーも守れても攻めが遠く、イマイチスペンスに届かない。
最後に攻めたり浅いジャブを当ててる
マイキー10-9
ここまででもマイキー予想を超えただろう。
8R
パンチ力を考慮しなければマイキーのラウンドともいえそうだが
威力、迫力でスペンス。
マイキーは自分のパンチを当てるためにも近い距離を選んで戦っている。
スペンス10-9
9R
全てのパンチに対処してるがスペンスがゴリゴリ鬼のように攻める。
その迫力に押されているマイキー。
最後に少し打ち返したが、軽い。もうスペンスには効かないぜとインプットされてしまっている。
はっきりと
スペンス10-9
10R
マイキーのディフェンスは本当にすごいのだが
パワー差、フィジカル差でスペンスの壁を破れない。
スペンスは打ちまくっているが全部アームブロックされている。
それをも打ち破るかのごとく強くうつ。
スペンス10-9
11R
スペンスの攻撃にここまで対応、対処するマイキーは異常だが
スペンスを効かす攻めができないのが限界か。
スペンスの鬼のような攻めに耐える時間が続く。
スペンス10-9
12R
フィジカル、パワー差がすごくて
スペンスは倒してこそ勝者
判定だとポイント負けでもマイキーが勝者
のような戦いだった。
マイキーのディフェンスがすごかったが、攻めがスペンスに通じなかった。
守るのだけで必死だった。
距離は近くても懐深く上体の柔らかいスペンスにはパンチが届かなかった。
最後もスペンスが馬力勝ち
スペンス10-9
体格、フィジカルが違うとニエテスVSパリクテのように
ディフェンスできても効かせられないという展開になる。
その限界を感じるファイトでした。
階級アップの限界の手本だ。
120-107
120-108
120-108
スペンス
文句はないがやはりスペンスの地元なんだな。
マイキーはその頭脳、達人ぶりを十分に発揮したが、自身には大きすぎる相手に対し効かせることができなかった。
試合後はパッキャオがリングインしスペンスを祝福。
パッキャオもピエロのようなファイトではなく本気で最強のスペンス戦を目指しているのかもしれない。
スペンスはとにかく力強いがクロフォードならひょっとするのか・・・
敗れたマイキーもそんなに傷ついていない。
すごいディフェンスマスターぶりだった。
しかし小さく、攻めが届かなかった。
今後はノープランだがライト級に戻るような事を言っていた。
前座
リンドルフォ・デルカドVSジェームズ・ローチ
デルカドというのはリオ五輪メキシコ代表でプロここまで8戦全KO。でも階級は最激戦のスーパーライト級。ネリー戦より歓声が大きい。WSBでは9勝4敗。リオではあのカルミネ・トマゾーネに初戦負けしているが嘘でしょというくらい大きいしパワフルで初回で5勝1敗の相手をボコボコに殴って10カウント。ごく普通のオーソドックスだがパンチの貫通力がある。
クリス・アレオラVSジャン・ピエレ・オーグスティン
アレオラ38歳、まだやる。オーグスティンというのはハイチの17戦無敗選手だったがアレオラのオーラに呑み込まれ怯えたファイト。自身も31歳とベテランだが、飲まれた若いボクサーのように左ジャブで大きくよろめきそこからアレオラの強襲でレフリーストップ。アレオラには威圧感しかないがまた復活、生き残った。
チャールズ・マーティンVSグレゴリー・コービン
コービンというのがもう38歳だけど15戦無敗の元アマエリートだという。
米国にはこういう選手も多い。
しかし試合は32歳で史上最短在位という元王者のマーティンが積極的に手を出しビシビシ左を当てる。
サウスポーだしいいものもったヘビー級なんだけどなぁ。
コービンがローブローで減点されまくりで失格負け。