12月9日、ラスベガス、ロマチェンコVSリコンドーと同じ舞台だとおもいますが決定でしょう。内藤戦の初戦以上のアグレッシブと集中力を持って、右を当てないと通用しない相手であるとおもわれます。
テビン・ファーマー
25勝5KO4敗1分
パワーレスで凡庸な戦績だが、近年覚醒し王者候補と言われるディフェンスモンスター。懸念材料は今年7月銃で打たれ、手を負傷し手術。この試合が復帰戦であることです。
https://www.youtube.com/watch?v=oxb3cKEqiOk
アメリカンアイドルだって。
ファーマー
「負傷が軽いものでよかった。9月には復帰戦をしようとしていたくらいです。正直、相手の尾川 堅一をよく知りません。聞いたこともなかったです。KO率が高いが、日本と米国では訳が違います。ラスベガスの話はまだ確定ではないので、普段通りにニュージャージーでトレーニングをしています。
KOパンチャーのようですが、自分にはどうってことありません。過去に戦ったイワン・レドカッチも高いKO率でしたが、全くそれを感じませんでした。誰と戦っているかによります。誰をKOしているのでしょうか?エリートレベルとは次元が違います。」
過去、元王者のジェルボンタ・デービス(体重超過で王座はく奪)とツイッターで激しいやり取りをしていたファーマー
ファーマー
「フォンセカ戦は出来が悪かったとおもう。集中力が足りなかったのではないか?PPVの大きな舞台だったのに。彼と話すのはあまり好きじゃない。彼はミスを犯したがまた戻ってくるだろう。私は12月9日に向けて準備が整っています。」
発言を鵜呑みにはできませんが、本人は尾川をあまり意識していないようです。軽くみているかもしれません。が、陣営はしっかり準備、対策してくるでしょう。
超絶ディフェンスとスピード、天才系ボクシングを魅せるファーマーにとり、相手はあまり関係ないでしょう。一発も食わずに当てる自分のボクシングをするだけなのだから。このくらい絶技だといわゆる「自分のボクシング」を貫くだけでいいとおもいます。
そして、グリーンボーイの頃から今まで様々な経験をしているファーマー。尾川のパワーも過去経験済みのものでしょう。
この試合はとてもわかりやすいです。
尾川が捉えて倒すか、弄ばれるか、当て逃げボクシングっぽいところもあるファーマーですが、タイミング次第では倒される懸念もありますが、まずはKOしないと勝てないタイプです。
明快ですが、最近の尾川はよく言えばカネロのように、ディフェンス意識が高くなり、魅力であった踏み込みが甘く、パンチもワンツー程度で単発になっているような気がします。挑むから守る立場になっての変化でしょうが、世界で判定勝ちできるほどの技術があるわけではないので、自分のストロングポイントを徹底し、相手の特徴もよく把握した上で、肉を切らせて骨を断つブルファイトの覚悟が必要でしょう。
尾川の右カウンター
KOパンチが炸裂するかしないか
見どころはその一点です。
尾川にとってもそれが「自分のボクシング」でしょうから見どころはその一点に絞られます。ファーマーの3倍くらいの手数と運動量が必要でしょう。守っている時間が長いとダメでしょう。
ファーマーは超絶上手いが怖くはない。
尾川には格闘家のオーラがあり、相手も本場の超一流なので、年末の日本のお祭りより楽しみです。
番狂わせを期待しています。
同じサウスポーの天心さんですが、ファーマーはこれより速くて難解でしょう。
軽いマスですが、こういう引いた試合をしていたら勝てない。