
武居由樹VSユッタポン・トンデイ
力石政法VSエドゥアルド・ヌニェス
は波乱だったのかそうではないのか、最近はライブで観るのが厳しいので後追い観戦でした。
力石政法VSエドゥアルド・ヌニェス
力石政法は長身でパンチ力があるがスキルに目をみはるものがないという印象で、だからこそマイケル・マグネシにポイントリードされていたのだろう。後になって怪我をしていたらしいですが、相手も万全だったかはわからずお互い様です。
力石くらいのパンチャーは世界レベル、Sフェザーでは普通です。大橋ジムというレベルの高い環境にいるので、何か己の武器を身に着けて欲しいです。
リードジャブがない、相手より手数が少ないではなかなか勝ちきれません。
ラファエル・エスピノサのように長身なのにアグレッシブ、ボディやアッパーの名人、力石もいいアッパーを持っているので磨きに磨いて強みをみにつけて欲しいです。世界王者になれる器だとおもいます。
対するエドゥアルド・ヌニェスは戦前の予想通り、相当屈強なスラッガーです。タフだけどラフじゃなく組み立ても上手いです。メキシコの伝説に連なる強さを秘めた大物を予感させますし、あそこまでマッチョでいて井上尚弥より背も高いのでおのずから井上尚弥の階級アップの限界もみえてきます。(井上が負けるとはおもっていないです)
しかし過去にはこういう屈強なタイプがメキシコにいましたが、マルコ・アントニオ・バレラがジュニア・ジョーンズに屈したように、アジリティの高いスピード系が鬼門になります。そこを乗り越えるなら本格王者と言えるかもしれません。
日本にまた来たいと言ってましたので堤隼人の挑戦はいかがでしょうか?逃足速いスタイルではないのでがっつりファイトできます。
武居由樹VSユッタポン・トンデイ
ユッタポンは悔しいだろうな、情けなくてコメントも出来ないのは理解できる。恐らくエドゥアルド・ヌニェスみたいなファイトで武居を潰したかったのだろうが、ボクシングは紙一重。これを力石政法にも期待していたというようなファイトでした。
今まで武居を観てきてよくわからない、セオリーにないタイプでしたが、この試合でわかったことは、このようなファイトが一番いい。
遠距離からセオリーにないパンチ、ボディストレートやストレートにみえるフックなど、とにかく破壊的です。これを強みにし、常にKO、短期決着を狙うスタイル。
これで長引いちゃったら仕方がない、根性も二番底もあるので対応していくだけ。
武居はトーマス・ハーンズ、ジュリアン・ジャクソン、ジェラルド・マクラーレン、それがほめ過ぎだとしたらランドール・ベイリー
のような恐怖の強打者
という立ち位置で、常にKOというファイトをみせて欲しいしそれが向いている。みんな武居は怖い、やりにくいとなりますよ。
そんな気がしました。