両者の対戦が決定的で世界的に注目されている。
他のどんなビッグマッチより日本人が絡むこの階級の頂上決戦に興味がつきない。
かなり以前から一番見たい試合でありようやく2011/2/19に実現するのか・・・
両者とも天才肌で大好きなタイプで甲乙つけがたい実力者だ。
万能型でファイトスタイルも欠点がない。
モンティエル
特に出色だったマルティン・カスティーヨ戦以降の彼のボクシング、パンチはキレている。
小さな体からなぜあんなに破壊力があるのかといえるほどのパンチをコンパクトに高速に繰り出す。
アレハンドロ・バルデス戦でダウンを屈しNCになった試合があるが初回は圧倒しており傷によるアクシデントで調子が狂ったのだろう。
その後の試合でも長谷川戦の勝利を含め絶好調だ。
特に左が特徴的でフック、アッパー、ボディと幾たびも印象的なダウンを演出している。
長谷川戦はスピードで上回る相手に対しポイントは取られたが危ない被弾、ダメージはなく一瞬のスパーク、仕留めは見事であった。
ドナイレ
ダルチ二アン戦ほどの相手、インパクトは以降なかったが余裕をもって次元が違う才能は存分見せつけてきた。
そして直近のシドレンコ戦でその能力をまざまざと見せつけた。
固いブロッキングとショート連打が巧みで安定感があり崩れないシドレンコに何もさせなかった。彼だって立派な元安定王者であったのに。
パンチのスピード、距離が違いすぎてシドレンコのよさをまったく出させなかった。
驚愕のパフォーマンスであったが彼はモンティエルと違って完全なアウトボクサーだろう。
遠い距離からのジャブ、フック、ストレートが主武器でそれらすべてが速く恐ろしく切れるので相手は射程に入っていけない。
しかもパンチはほとんどタイミング抜群のカウンターとなっている。
アッパーの使い手でもありどのパンチもすべて最高レベルである。
本当に実力差があるのか、戦えば戦うほど違う結果が出るのではないかとおもえるほど穴を見つけるのが難しい両者だ。
長谷川VSモンティエル戦同様に、緊張の糸張りまくりのペース争いの末、一瞬のチャンスで勝負がつく試合となりそうだ。
グダグダな打ち合い、消耗戦は考えづらい。
予想としては
体格のあるドナイレがモンティエルを懐に入れないまま鋭いカウンターで仕留めてしまう展開
モンティエルが上手く中に入り左ボディ、あるいは左ショートを炸裂させてドナイレを先に効かせてしまい一気に仕留める展開
こんな妄想がよぎる。
たぶん両者が元気な序盤ではモンティエルの右は当たらないだろう。右にも特に欠点なく切れもパワーもある彼だがやはり主武器は多彩すぎる左だ。
どっちかに予想するとすれば経験豊富、戦術の多彩さで勝るモンティエルを支持したい(単に好きなだけだが)
この試合に限り打たれ強さとかは関係ないだろう、殺るか殺やれるか、勝負は一瞬で決まる、そんな気がする。
両者とも最高のコンディションで悔いのない試合を実現して欲しい。