アミール・カーンvsマルコス・マイダナ

日曜日は本当に充実してます。
だから平日頑張れる?そんな感じな生活リズムです。

注目の一戦は初回から波乱となりました。
スピード、エンジン全開、動き回りながらも強気な姿勢のカーンの小気味いい攻撃、
マイダナはいつもであるが若干スロースタートな感じ。
しかしながらいきなりの右スイングがカーンをかすめるタイミングもありやはり当て勘はいいようだ。

マイダナの一発とカーンの回転力の差がはっきりとした初回、カーンの見事なアッパーも入り互角かややカーンという終盤、見事な左ボディがマイダナをとらえマイダナ、ダウン!しかもかなり苦しそうだ。これで終わるか、苦しみ方からしてあばらでも折れたかという強烈な一撃でした。

時間がなかったのが幸いしなんとか1ラウンドは終了しましたがマイダナには苦しい序盤となりました。

その後もダメージの回復を気にしながら追手にまわる厳しい展開、スピード、コンビネーションの華麗さでカーンがポイントをピックアップしていきます。
マイダナはトランクスを気にしている様子でボディはまだ効いていそうだ。有効打をもらわないので精いっぱいみたいな感じでした。

4ラウンドあたりからマイダナが自分のペースに展開を変えていきました。いかにも雑に距離を詰めるとガードの上からでもおかまいなしに荒々しくカーンを攻め立てます。特にねじこむようなアッパーをガードの上からでも打ち込んでいきカーンは平気なのかダメージあるのかよくわかりませんでした。

中間距離でのテクニック、パンチの多彩さでポイントはカーンのようでいてマイダナの攻勢も目立ってきてこれはオルティス戦の再現も期待できる展開となってきました。ひじ打ちでマイダナが減点されましたが確かに少々荒っぽく背後からパンチも打ってたので仕方ないとおもいますが初回のダメージ、スピード差でマイダナはこれしかないというような荒っぽさがかなり際立っていました。

カーンも有効打は当てられず、ポイントメイクの方にシフトしている感じでしたがマイダナに押し込まれ攻勢を受ける度に食ってない、効いてないというようなアピールをしていましたがそこは青さか。

10ラウンドついに動き回るカーンの顎にマイダナのビッグライトが炸裂しカーンはフラフラに、ダウン寸前の大ピンチで会場のボルテージは最高潮に達しました。

その後最終ラウンドまでマイダナが攻勢をかけつづけましたがカーンをとらえきることはできず、またカーンも余裕は一切なかったですがよく踏ん張り手を出し頼もしく耐えきった12ラウンドとなりました。

結果は小差のユナニマスでカーンと出ましたが、初回のダウンと減点がなければ非常に微妙な差でした。
ポイントつけずに見てましたがカーンの華麗さは見事にせよ、中盤、後半の迫力、序盤のダメージからの巻き返しを考えるとマイダナにほとんどポイント振ってもおかしくはなくドロー、マイダナ勝利の見方もできる内容でした。カーンは見た目で特してます。

マイダナのよさ、人気がある所以が発揮された試合でしたが、タフなんだろうが不用意によくダウンする癖、ポイントメイクするにはあまりにもボクシングが雑でKOならマイダナ、判定だとトップレベルには今後も勝てないだろうという限界も少々感じました。
トップレベル相手に熱戦できる独特のスタイルを持ったプロらしい選手ですがあまりに無骨、不器用にもみえる動きがありよほど独特の強さを持った選手なんだなぁと好きになりました。

カーンは危なかったですがボクシング、精神力は見事で成長を感じました。
ただSライトにおいて抜けた存在ではなく拮抗したところにまだいるとおもいます。

前座のオルティスVSピーターソン

早い回に強いオルティスがダウンを2度奪いましたが中盤から後半はピーターソンの方が手数、積極性に劣るもののパンチの正確さ、ディフェンスでは若干上回っているようでした。両者いい選手ですが決め手にかける印象もありやはり王者より一歩下の2番手の位置の選手同士という印象を持ちました。

素晴らしい試合、興行でしたし相手レベルもあってのことでしょうが改めてパッキャオやマルケスの試合の方がハイレベルな気がした一日でした。

動画は見つけ次第アップしたいとおもいます。

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