今週末はビッグイベントもなく、15日の山中から始動かな。記録絡みで、タイトルホルダー以外ではかなり楽しみなネリという相手なので注目です。
平和なので最後に楽しみな2試合の妄想をしてみたいとおもいます。
山中慎介(帝拳)VSルイス・ネリ(メキシコ)
日本人ボクオタは皆山中の勝利を祈っていると同時に、この試合がどこか内山VSコラレスと被る気がしているとおもう。過去試合で突出した怖さはないけれど、今メキシコで最も期待されている軽量級選手がネリでもあります。その全勝キャリアと期待値はジェスリル・コラレス来日時より上でしょう。
12歳の年の差、挑戦者の姿勢でネリが序盤から臆することなく仕掛けてくるだろう。この選手の特徴は風貌通りにやや黒人的でパンチのフォローが長く、単発でなく連打で来ること。好戦的なのでタイミングで被弾しよくダウンもしているが、効くことなく反撃して逆転してしまう。黒人的でガードは低め、ボディワーク主体なので、隙はあるが、攻撃力と勢いで相殺している感じです。攻防融合しています。
アマでは10戦足らずのキャリアしかなく、プロで磨かれた選手のようです。
個人的な注目点は山中が進化しているのか劣化しているのか?元々硬めとおもわれる柔軟性は益々失われ、特に膝が固いアップライトで、右ジャブを基点にビシビシ左を打ち込むシンプルスタイル。シンプルであるほど強いようにみえる。この代名詞の左がどんなに研究、対策されても突き刺さる。モレノでさえ、かわせなかった左は試合が長引けばネリに絶対刺さることだろう。
鍵は序盤にあり。
最重要は序盤で、挑戦者のネリが積極的に来るだろうし、山中にとっても、ネリの柔軟性と手数、パンチの軌道は慣れが必要だろう。左のダブル、ロングフック、アッパー、日本にない打ち方をしてくる。ダウンを食ったリボリオ・ソリスよりバリエーションは数段上だとおもわれる。序盤をダメージなくやり過ごすことができれば、硬くて強い山中の槍のようなパンチに、ネリは攻め手をなくしていくだろう。
結構リスキーなタイミングで左を狙い撃ちしていく最近の山中、モレノがやったような左の打ち終わりの右フックやアッパーには要注意だ。あれが山中攻略の手本であり、ネリ陣営も狙っているだろう。
リスキー要素満載の組み合わせだが、山中の強い左が最も当たりやすい体格差、かつ当たる距離のスタイルでもあるので、若さや勢いに呑まれることなく丁寧に対応すればKOチャンスは訪れるはずだ。イケイケで踏み込めるほど山中の左右ストレートは甘くない。山中が負けることがあるとしたら、熱戦の末のギリギリではなく内山VSコラレス①みたいな事態だけだろう。
それでも、危うさを考慮して
6-4で山中
かな。
オスカー・バルデスVSジェネシス・セルバニア
シルバニアからセルバニアに変えました。
軽量級ではこの試合が一番興味深いです。やはり何度も妄想したい。
ジューさんのコメントにほぼ共感ですが
セルバニアやっとタイトル挑戦が決まりましたね。彼も昔から応援してる選手なので、ぜひ勝ってほしいです。テクニックではバルデス、パワーではセルバニア。セルバニア体の硬さは気になるんですが、パワーで粉砕してほしいです。
パワーでもバルデスが上な気がします。
五輪2度出場、母国ではクアドラスより格上であったろうバルデスの強さは本物です。欠点の少ないセルバニアにも大いに期待できますが、よく似ていて全てがセルバニアよりやや上そうなマリアガをなんとか退けた底力は評価。世間では7-3か8-2くらいでバルデスではないでしょうか?
ただ、バルデスという選手はかみ合います。運動量、回転力自慢の正直なボクシング。そしてかなりのフック野郎です。そこをセルバニアのキレイなストレートやアッパーでインからこじ開けて欲しいとおもいます。
積極性とパワー、見栄えでバルデスが上回りそうなので、堅実で効かせるパンチをセルバニアは打ちたいところです。十分勝機がある相手だとおもいますが、勢い、人気差でバルデス有利でしょうか?すごいアマ実績の選手ではありますが、スパーを重ねた井上ほどではないと信じてセルバニアの戴冠を期待します。
本場ではバルデスとセルバニアでは商品価値、経済効果が違うので、判定だと厳しいとおもわれます。もう、サンタクルスやマレスは過去に追いやって欲しい、そんな熱戦を期待します。