ドネアはこのトーナメントで期待されていなかった。それが再び世界王者となり決勝の舞台にやってきた。彼はとてもリラックスしており、自信に満ちています。彼は使命を果たす。モンスターを倒すために何をすべきかわかっています。
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ボクシング史上最大のアップセットは、東京でジェームズ・バスター・ダグラスがマイク・タイソンを破った瞬間だ。
まもなく37歳になるアンダードッグのWBAスーパー王者、ノニト・ドネア(40勝26KO5敗)は、木曜日に埼玉アリーナで井上尚弥(18勝16KO)と対戦する時にこの時の歴史が繰り返されることを望んでいる。井上尚弥は26歳のIBF王者で、恐らく現在のボクシング界でベストの一人だ。
ドネア
「井上は素晴らしいファイターです。非常に強力な男です。途方もない力を持っていますが、彼は圧勝ばかりで実際にはテストされていません。彼をテストし、自分の能力と私がまだ強力な力を保持していることを示すことにエキサイトしている。本当に楽しみにしている。日本で井上と戦うことは大変名誉な事だ。彼をとても尊敬している。彼も準備ができているようだ。カネロVSコバレフが証明したように、身長、サイズは関係ありません。大事なのはゲームプランであり、井上を倒すためのゲームプランがあります。私の経験がこの戦いを乗り越えるでしょう。」
彼らの対決はWBSSトーナメントの決勝として争われる。また前座には井上尚弥の弟、拓真がWBCバンタム級王者、ノルディーヌ・ウバーリと対戦する。20000人以上のファンの前で戦う。
井上
「私はドネアのキャリアをずっとみてきました。ボクシングを始めた時には彼の動きを学び、盗んでさえいました。ドネアを尊敬しており、彼は私のアイドルでした。だからこそ、このトーナメントで最も戦いたかったのは彼でした。しかし今は世代交代の時です。」リングスタースポーツの代表で、ドネアのプロモーター、リチャード・シェイファーは、圧倒的に予想有利な井上に勝つための10年以上の大きな試合の経験値がドネアにはあると強調する。
シェイファー
「プロモーター冥利につきる。ドネアはこのトーナメントで期待されていなかった。それが再び世界王者となり決勝の舞台にやってきた。彼はとてもリラックスしており、自信に満ちています。彼は使命を果たす。モンスターを倒すために何をすべきかわかっています。ドネアという男は最強、ベストと争うことが大好きなんだ。挑戦を厭わず、アンダードッグとしての立場を受け入れ楽しんでいる。これは彼のボクシング殿堂入りのキャリアに色を添えるものになる。ベテランなのにこんなに精神的に逞しく、断固としてハングリーな男を私はかつてみたことがありません。」
ドネアは強く、バンタム級の世界王者としての能力をまだ備えているとおもう。しかし相手が悪い、ただそれだけだ。ダグラス戦のタイソンのような調整の甘さは井上にはない。
バンタム級の新鋭に、ジョシュア・グリーというアメリカのプロスペクトがいる。
[st-card id=78213 ]王者クラスを除けば、バンタム級でかなり有望な選手だとおもう。ステフォン・ヤングをオーソドックスにしてもう少し攻撃的でエキサイティングな感じ。期待されるグリーは、直近の試合でニコライ・ポタポフ、アントニオ・ニエベスに連勝し世界戦に接近中だが、いずれの試合も物議を醸す接戦だった。
大抵はこのレベルでサバイバル、強敵に遭遇するものなのだ。
ラウシー・ウォーレン、ファン・カルロス・パヤノ、ノルディーヌ・ウバーリ・・・
彼らも実力伯仲の接戦を繰り広げてきた。
ドネアのヤング戦も決して楽勝ではなかった。
井上尚弥だけ次元が違う。並の世界王者を突き抜けている。
ノニト・ドネアのキャリア、引き出しには大いに敬意を表し警戒しつつも、やはり今はもう瞬間の見切り、スピードが全然違う。
スティーブン・エドワーズ(トレーナー)
「スピードが井上が素晴らしいパンチャーである理由です。スピード=パワーです。パンチに備える時間を与えないからです。パンチが来るとわかれば衝撃を吸収できますが、井上の衝撃は速すぎて吸収できません。当たっただけで吹っ飛んでしまうようなパンチです。」
ドネアだからといって慎重になりすぎず、マクドネル戦、パヤノ戦、ロドリゲス戦でみせてきたように感覚、本能に任せ、スパークしてしまえ。ベテランは考えることは出来ても反応、対応が追い付かない。
「見るまえに跳べ」
世代交代にふさわしい圧巻の優勝シーンを期待している。