もうひとつの戦い/レイ・バルガス(ナチョ・ベリスタイン)VS亀田和毅

展望は事前に書いたので書き足すことがないが、バルガスからの情報をみかけたのでご紹介。そういえばバルガスにはナチョ・ベリスタインがついているのだ。長身、技巧派のメキシカンを操るのが抜群に巧いベリスタインの戦術を突破することが亀田の課題にもなる。スピードという己の武器を最大限に生かしてベリスタインの鼻まで明かしてくれ。そして亀田陣営はナチョに勝つ気で戦術を練ってくれ。

7月13日カリフォルニア州カーソン。ゴールデンボーイプロモーションのメインイベントでWBCスーパーバンタム級のレイ・バルガスは元WBOバンタム級王者の亀田和毅と5度目の防衛戦をする。

両者は10代の時、アマチュアで戦っている。その時はバルガスが勝利した。亀田は15歳の頃からメキシコに移住してボクシング修行していた。

バルガス
「久しぶりの再会になります。私たちはキャリアの中で様々な道を歩んできました。亀田はよく動くタフなファイターだったことを覚えています。いい試合でした。今回もいい試合になるでしょう。しかしあの時から私のスタイルは大きく変わったので彼には厳しい夜になるでしょう。」

バルガス(33勝22KO)は2月にフランクリン・マンサリーニャにユナニマス勝利しているが2回にダウンを喫した。

バルガス
「ここ2戦はとても不愉快で満足できる内容ではなかった。勝利を目指す男たちと戦ってきたが、彼らは手段を選ばず私を蹴ったり噛んだりクリンチしたり、何でもやってきた。これらの相手にどう対処するかとてもいい経験になった。トレーニングを続け常に前進し勝ち続けます。来週も同じです。」

2017年2月にイギリスでギャビン・マクドネルを破ってバルガスは空位の王座を獲得した。バルガスは敵地でも問題なく勝利できることを証明した。その時有名なナチョ・ベリスタインに指導を請うた。デラホーヤやマルケスを世界王者に導いた名将だ。

バルガス
「ナチョは私が必要としていた時に多くの経験をもたらしてくれました。わずかな調整で大きな違いが現れました。彼は相手を上手くコントロールする方法を教えてくれました。リングの中の技術的な側面だけでなくリング外の細かな部分まで、私のスキルは磨かれ、負けにくくなっています。」

6か月後、初防衛戦で今回と同じ会場でロニー・リオスを破った。

バルガス
「あの会場には歴史がある。ジョニー・ゴンザレスがアブナー・マレスをノックアウトした場所だ。その他多くの戦いの歴史がある会場でDAZNというプラットフォームで試合が出来て光栄です。」

バルガスは亀田(36勝20KO2敗)を決して過小評価していない。

バルガス
「ベストを尽くし全ての王者を倒す準備ができています。亀田に勝った後は喜んで統一戦に向かいます。私の目標は階級の統一、そしてフェザー級に進出して同じ事(統一)をします。」

亀田
「たった9度の試合で私はゴールデングローブの決勝に辿り着いた。そこで会ったのが経験豊富なレイ・バルガスだった。タフな試合だったが、私たちの違いは大差なくみられた。王者としての旅の準備はできている。それは待ちに待った夜だ。私は勝ちに行く。絶対的な王者になる。メキシコは尊重し、愛し、ボクシングの全てを学んだところだ。相手についてどうこう言いたくはないが、7月13日は私の夜になる。」

レイ・バルガスの近況でした。

しかし別の記事ではフリオ・セハに勝ったリコンドーがこの試合の勝者をピッタリと追跡しているとありました。バルガスが望む統一戦は実現するでしょうか?

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バルガスの強みは長身による距離と打ち下ろしの優位、爆発的なコンビネーションもあり、最近相手に対策されて鮮やかには勝てないが負けにくい総合力があるところ。大きすぎ、痩せすぎ、体重を上げた方が本来の力が出そうな気がするがフェザー級はまた別世界なのでわかりません。

今回も亀田は肉体改造、パワーアップに余念がないようだが、こちらの強みは見栄えのいいスピード。前半よくて後半相手がガンガン来ると余裕がなくなり応戦せざるをえなくなるところがあります。

ここまで培ってきたスタイルはすぐに変わるものではないので、やはり亀田としてはスピードで先行していきたい。自分から打ち合いやKOを狙わずあくまでスピードでポイントリードしバルガスを焦らせ前に出させたい。そこでのカウンタードンピシャであればダウンやKOに繋がる可能性もある。井岡VSパリクテのような丁寧なファイトが活路かなとおもう。

技術戦で互角以上に渡り合えるなら大きな可能性が広がる。

バルガスの今までの相手は遠距離では勝負にならないので、ラフなファイトでバルガスを押し込みロープに詰めてケンカファイトをしてきたが、それで誰も打ち破れなかった。それは元々亀田の得意な戦術ではないのであくまで自分のスタイルを貫いたほうがいいだろう。

それでも展望としてはスピード、技術戦でも亀田優勢とはいかないかもしれない。
そんな時にどんな引き出しで対抗していくのか、毎回ズルズル同じ展開で終わってしまうのか、陣営の戦術が鍵を握る。

VSナチョ・ベリスタイン、高い壁・・・

どうせ次はリコンドーなのだ、この再会を究極に楽しみ本気で勝ちに行こう。

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