偶然か必然か、バンタム級日本人世界王者の対戦相手はタイ人になりました。両タイ人ともに超無名、発表されるまではランキング10位以内にも入ってなかったと記憶しています。
西田凌佑VSアヌチャイ・ドーンスア
9勝1KOで世界王者になっちゃった西田は軽量級アルアルですが、相手がエマニュエル・ロドリゲス、その他ハイレベルな相手に勝ってきての戴冠ですからラッキー王者とはいえません。ただもっと西田というボクサーがどれほどのものかは知りたいですね。
アヌチャイ・ドーンスア
16勝7KOと無敗だが強豪との対戦はなく、映像をみると平凡な選手にみえます。ごくオーソドックスでガード固めてプレスしてボディ打ちが得意。スタイルは確立されているがミラクルな動きはありません。ムエタイ出身か、フィジカルは強そうです。
武居由樹VSユッタポン•トンデイ
武居はリング慣れしてパンチもあって気が強い。比嘉との試合でそれがわかりましたが、強みを生かして戦うタイプで穴や隙はまだ多くみられます。ヒトとして強いという印象。この完成度で世界王者になってしまうのは超プロ向きです。
ユッタポン•トンデイ
15勝9KOというのは以前から知っており、ロベイシ・ラミレスに勝っているタイのアマチュアなんているんだと気になっていた存在ですが、トップアマの世界では勝ったり負けたりでメダルレベルではなさそうな気がします。ロベイシ・ラミレスは五輪2冠だが、プロでもそうなように結構ムラがある。
身長160センチ、かなり小さく太い体形でコンビネーションの回転は速く、パワーもありそうです。比嘉戦と同じく距離の戦いになりそうです。ただしハイレベルで豊富なアマチュア経験があるので武居にとって簡単な相手ではないだろう。
挑戦者にタイ人を選ぶ日本の世界戦はほとんど勝って当たり前、通過点という試合が多いので順当なら日本人王者が勝つだろうが、空気を読まず、役割を捨てて、タイ人チャレンジャーが大暴れしてくれるといいな。
どちらが勝ってもいいですが、何か驚くようなものが観たいな。