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復讐者に憐れみを/ロブ・ブラントVSエスキバ・ファルカン

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あぁ、こうきたか、こうだよねな組み合わせ、我々日本人には無視できない、感慨深き組み合わせです。22勝15KO、格下ばかりですが丁度いいタイミングなのかもしれません。

ロブ・ブラントはトップランクと契約し、来年初頭、ESPNのメインイベントで戦う。

ミドル級のスター候補はESPNでメインを張る準備が整った。詳細は未定だが、2月15日にエスキバ・ファルカン相手に防衛戦を予定している。場所はブラントの地元、ミネアポリスが候補だ。

ブラントは10月に村田諒太を圧倒的なユナニマス判定で破った。トップランクは長年ブラントを管理していたグレッグ・コーエンとの共同プロモーション契約を打ち切り、ブラントと独占契約した。

28歳のブラントには多くのアマチュアキャリアがあり、プロでも有望な選手で、SHOBOXで定期的に試合が放映された。ブラントのキャリア初の敗北はWBSSでのユルゲン・ブリーマー戦だった。

WBSSスーパーミドル級への参戦はブラントにとっては過酷だった。スーパーミドル級に上げただけでなく、敵地、ドイツでの戦いで、過去に米国以外で試合をするのもはじめてだった。

ブラントは2度目の大きなチャンスで村田諒太に対し議論の余地のない勝利をした。

ブラント
「最も歴史と権威があるトップランクと契約できてうれしい。私は夢を遂に実現しました。トップランクの元、世界王者という地位を維持していくことを楽しみにしています。本当に夢が実現したんだ。」

対戦候補である、ファルカン(22勝15KO)はブラントよりも優れたアマチュアだ。ロンドン五輪では銀メダルを獲得した。プロとしては無名だが、この試合で変わるかもしれない。

日本人には、あぁ。そうなるか、そうなるよね、な話題でした。
正直に言いますと、村田戦のブラントは、あぁ、そう来るか、そうだよね、なファイトでした。

村田は強いが、ずっと固まって(ブロック)いる、そこを打ち続けるのみ。

攻防分離ファイターの攻略法はアルツール・アブラハムの活躍と限界ですでに露呈されていたのだ。

米国内限定だが優秀なアマチュアのキャリアを持つブラントは村田戦の戦術と遂行によってまだ伸びる、素直に強くなる下地があり、夢を叶えた今が一番充実しているかもしれないが、個人的には初防衛戦がいきなり正念場となるかもしれない。

対戦相手のエスキバ・ファルカンはご存知、村田と争った銀メダリスト、(実は減点がなければ金メダルだった)世界選手権でも村田に屈した選手だ。

格下相手にプロでは22連勝もまだ骨のある相手と戦っていない。ミドル級では運動神経、センスに頼りパワー不足な一面もみせる。ボクシングの主流ではないブラジルの選手だ。村田の対戦候補でもあり、村田が余裕で勝つと噂もされていたが・・・

しかし、私の疎い観察眼でみるとこの選手の方が村田よりプロ向きだ。
何より速く、若く、才能がある。

兄のヤマグチ・ファルカンという選手をみても才能の塊であることがわかる。ライトヘビー級で銅メダルをとったが、ライトヘビーの体ではない、エスキバがミドルだからライトヘビーにエントリーし、それでメダルを獲ったといえるくらい、ミドル級でも大柄なファイターではない。

この兄弟は身体能力、センスに溢れている。ブラジルで本場の主流でないことが質を下げている面があるとおもうが、世界戦を控えて周到な準備をすれば、相当イイ線まで行くだろう。

ブラントは村田に対し、機動力と手数で圧倒したが、ファルカンに同じ手が通用するとは限らない。スピード、コンビネーションの多彩さ、スムーズさ、身体能力ではファルカンに分があるのではないか。

夢を実現した自信と強豪相手のキャリア、今の充実を考慮するとブラント7-3くらいの予想だが、本来の能力、センスでは7-3くらいでファルカンではないかというのが個人的な展望だ。願わくばもう少し骨のあるランカーと一試合でもやっておきたかった。メンタルでブラントに劣り、消化不良のまま終わる可能性もある。

村田の再起は恐らくないと考えているので、代理戦争ともいえるファルカンに託して見届けたいとおもう。

それにしても、ある種の感慨を覚えずにはいられない組み合わせだ。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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