聴覚障害、言語障害、過酷なストーリーを持つ葛の紹介をしたばかりですが、勝負の時を迎えた強豪、マグラモとの一戦で敗れてしまったようです。これだからボクシングは非情にして面白い。
昨日行われたその試合の映像はまだ探せませんでしたが、
http://www.asianboxing.info/asian-news/magramo-stops-ge-to-unify-wbo-minor-titles
こちらに熱戦ぶりが記載されています。10ラウンド終了棄権だったようです。
このマグラモという選手もまたホープでフィリピンのボクシング一家出身です。
メルビン・マグラモの息子、メルビンは日本でも試合をした事があります。
かつて、韓国の地でムハマド・ワシームに惜敗したのが唯一の黒星で、これで
23勝19KO1敗
映像をみると、大きくもなくスピードも特筆すべきものはないですが、パンチがコンパクトで機能的です。
相手もここまで17勝1敗というタイの有望株でした。
フィリピンでこの戦績は間違いなかろう。
韓国、中国の遠征も経験しました。
葛文峰に対する勝利で、WBOのランクをさらに上げ、恐らく田中恒成への挑戦のチャンスを高めたと記事にありますが、1位に上がってくる可能性もあります。
田中の方が見栄えはよく速いですが、アムナットに勝った無敗の葛を攻略し、フィリピンでこのKO率を誇るマグラモは強い挑戦者の一人と言えるでしょう。
黒田、中谷はこのマグラモに勝てるだろうか。
これに競り勝ったムハマド・ワシームも是非キャリアを継続して欲しいものです。
おとぎ話の終わりってさみしいタイトルですが、原文に「For Ge this loss ends a bit of a fairy tale」と書いてあったので。
ワシームに負けたマグラモと同じ状況になっただけ。
まだ、終わっちゃいないさ。