第4代WBO世界ミドル級王者
第21代WBC世界ミドル級王者
ジェラルド・マクラレン(米国)
GERALD McCLELAN
34戦31勝(29KO)3敗
ジュリアン・ジャクソンを語る上ではずせない一人がこのボクサーだ。
歴史上最強のパンチャーの印象すらあった恐怖のジャクソンを2度にわたり叩きのめし、同格かそれ以上のパンチャーの到来を打ち立てた。
あのジャクソン以上のパンチャーなんて信じられない!!と・・・
勝利のほとんどがKOで初回KOは20度もある。
記録で歴史に残るレジェンド2人ではないかもしれないが記憶ではもう強烈、この2人をずっと覚えておかなくてはならない。
スーパーメガトンパンチのみならずスマートなそのボクシング、ハンサムな風貌、悪魔的怖さを誇ったジャクソンを打ちのめしたことからアメリカが誇るスーパースターになりえる存在だったがボクシングは残酷である。
階級を上げてSミドル級挑戦の試合で序盤圧倒していたもののナイジェル・ベン(英国)の粘りと後頭部への打撃により意識不明に陥り、すぐさま会場近くの病院へ搬送。検査の結果、脳内出血が確認され、緊急手術が施された。幸い一命は取りとめたものの、半身不随・失明、24時間の看護が必要な状態となってしまった。
残酷すぎて振り返るのが怖い試合だが今ならレフリーが試合を止めるような強烈なダウンをベンは食らっていた。そしてマクラレンの最初のダウン、明らかに有効打が効いたものでなく脳がおかしくなったような座り込み、ここで止めて欲しかった。
これからという時にボクサー生命を絶たれることとなった。
偉大なミドル級王者数あれどこの2人が自分には強烈な印象を残している。
こんなに激しく美しい軌道で迷いなくロングパンチを突き刺すボクサーがいただろうか。
現在のミドル級と比較しても彼の方が強くかっこよくみえてならない。
ボクシングというスポーツの過酷さを痛感させられ、尊敬と畏怖の念を抱きつつ益々のめりこむきっかけを作ってくれた。
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