
3大Sウェルター級戦、ちょっとしか観れませんでしたが、期待以上のパフォーマンスは正直なかったですね。
WBC世界S・ウェルター級王座決定戦
ジャメール・チャーロVSジョン・ジャクソン
慎重に組み立てるジャメールに対し、荒々しく攻撃力もパワーもあるジャクソン。
シーソーゲームのようで、パワーが印象的なジャクソンがリードする展開だったようですが
ジャメールの右一発でジャクソンは立ったまま失神KOで逆転負け。
アンディ・リー戦、この日の負け方をみるとジャクソンは単に打たれ脆いだけでなく
深刻に効きやすい、回復力の遅いような身体的特徴があるような気がします。
素質もパワーもいいものをもっているのだが致命的弱点だろう。
2戦だけでは判断しかねるが、もったいないと同時にこれじゃ勝ちきれないという深刻な負け方です。
IBF世界S・ウェルター級戦
ジャモール・チャーロVSオースティン・トラウト
これをライブで途中からみました。
トラウトが小柄にみえるくらいジャモールは大きく、細くもなく階級の違う選手のよう。
トラウトの方がスキルは高いようにみえるが、パワーも体力もジャモールが上で一発の説得力がまるで違いました。
当たれば倒せるジャモールですが当てれない。
当てても効かせきれず下がらされてるトラウトでは見栄えに差がありジャモールの判定勝ち。
ジャモールは本質的なスペックでトラウトを上回っただけで技術で勝ったわけではない。
オーソドックスで意外性のないシンプルなスタイルだ。
かつてのアイク・クオーティーのように実はそんなに器用じゃないしバリエーションもないが硬質なジャブを武器に愚直に強い。
そんな選手だ。
WBA世界S・ウェルター級戦
エリスランディ・ララVSバネス・マルティロスヤン
これを見たかったが他に予定あり中盤まで見届けて外出。
序盤は特に派手なアクションはなかったが、時折繰り出すマルティロスヤンの左ボディが印象的で
このままいけばマルティロスヤンの勝ちだなとおもった。
ララをじっくりみるのは久しぶりだが、以前に増してメイウェザーのようなやりにくさだけに特化した不思議な眠たいスタイルになったなぁと感じた。
個別には違うだろうが全体的にはメイウェザーのコピーのようだ。
ガードを下げる回があったり上げる回があったり、何をしたいのかわかりにくいが小柄ながらも距離をキープし長いリーチと反応速度で打たせず、軽打を当てる。
ララの顔面にクリーンヒットさせるのは至難の業だ。
マルティロスヤンも攻めあぐねていたが、ボディがよかったのでポイントリードかなとおもったのだが結果をみて残念。
おもったようにポイントはとれてなかったのね。
あれでユナニマス負けは気の毒だが、挑戦者の姿勢、相手が2度目のララなのに慎重で消極的に終始したプランも微妙だとおもう。もっと捨て身で倒す気概でアタックして欲しかった。
自身もアマエリートでなまじスキルもある万能型なのはわかるが、ララ相手に技術勝負、アウトボクシングを挑んでも勝てない。
結局は後半仕掛けるしかないが、見切ったララには空転するだけ。よくある展開だ。
けど自分には前半はマルティロスヤンリードに見えましたけど。
ほぼ差のない今日のメンバーなので一人ベルトと無縁なのは気の毒だが何かが足りないのだろう。
https://youtu.be/2uc4NBZ4Uow
というわけで
ジャモール・チャーロの素質だけは抜けていると確認できたが、現状でめちゃ強い、上手いわけではない。
まだどんぐりの背比べ段階だ。
やはり、今回スルーのディミトリアス・アンドラーデや、ロシア、東欧圏あたりの本命選手に怪物がいるのではないか?
そんな期待をしてしまう3大Sウェルター級戦でした。
エリスランディ・ララという選手はどのような進路を歩むのかなぁ。
負けにくい、オンリーワンなスタイルを貫くが、キューバ人であれを続けられると応援はしにくいな。
本当にやりにくい人気出るとはおもえないボクシングで関心?あきれてしまいました。
でもこれが、リコンドーやララに共通するキューバボクシングの底力ですね。