アルツール・ベテルビエフVSカラム・スミス/ジェイソン・モロニーVSサウル・サンチェス

1月14日カナダ・ケベックで行われる世界戦です。

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ベテルビエフ
10
10
10
10
10
9
59
スミス
9
9
9
9
9
10
55

スミスのスロースタートをついてベテルビエフがロープ際で連打、これで終わるかとおもわれるほどだが持ち直し、スミスが遠距離でストレートを伸ばす。しかしロープに詰められてやられてしまいそうな立ち上がり。ベテルビエフはいつもより筋肉が落ちた印象。2回からは持ち直し、スミスはカネロ戦より積極的に手を出している。腹をくくったファイトをしているスミスだがベテルビエフのパワーはきつそう。ベテルビエフのコツコツ連打に晒されるが必死に上体を動かして耐える。

ベテルビエフが優勢だが、いつもより凄みはなく静かな感じ。

7回、ベテルビエフの右がカウンターで入り、スミス腰砕け、そこから連打でダウン、スミス続行も畳みかけられ2度目のダウン。バディ・マクガートがもう十分だとリングに入り終了。しかしこの終わり方はちょっと謎。

ベテルビエフの楽勝にみえたが、喜び方をみるととても苦戦だったのかな。
カラム・スミスの悔しがり方もまた激しい。

カラム・スミスは相手が失神、痙攣するほどのKOパンチをみせたこともあるが、やはりベテルビエフ相手だとパワー、フィジカル、パンチ力の差が歴然だった。

クリスチャン・エンビリVSルハン・マードック

フルスイングのフルアクション、地元カナダを拠点にしているエンビリが強いがマードックも手ごわい。強打が来るとわかっているから耐えられるのか、エンビリのフックでマウスピースが吹き飛ぶも、マードックはマウスピース飛んだよとレフリーに冷静にアピール。すごい試合。レフリーが止めたがっているがマードックが耐える。棄権したほうがいい。とおもったら棄権。マードック勇敢でした。エンビリは筋トレボクシングの究極のようなファイターですが、どこまでいけるか。

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モロニー
10
10
9
10
10
10
9
10
10
10
10
9
117
サンチェス
9
9
10
9
9
9
10
9
9
9
9
10
111

モロニーが世界王者として紹介されるのは色々あったので感慨深いです。サンチェスは中谷潤人の練習仲間らしいです。

モロニーの方がパンチが多彩で正確だがサンチェスの方がプレッシャーをかけており、フィジカルが強くパンチが重そう。モロニーのパンチは効かないかのよう。サンチェスは20勝12KO2敗という戦績だが2敗は共にSD負けでKO負けがない。たぶんタフな選手だ。

モロニーは目じりをカットして流血、拮抗した打ち合いになっているが、モロニーの方がスタイルがきれいでパンチが正確、倒してもおかしくないパンチを入れているがサンチェスはタフ。モロニーが全体的には押しているがサンチェスが不気味にタフで打ち返し、モロニーの方がフラフラで効いているようにみえる。モロニーの方が見栄えはいいがサンチェスの方が殺傷力がある。

モロニーの方が攻めているのにサンチェスの方がタフでパンチが強い。後半、ポイントで勝てないと悟ったサンチェス陣営がどう動くかにかかってくる。会場のスコアカードは互角だ。技術はモロニーだがパンチの効果はサンチェスだ。モロニーの方が積極的でサンチェスはやや受け身というだけで、内容は互角でダメージはモロニーの方がありそうだ。

LAST

僅差だがサンチェスは倒さないと勝てないとおもわれるが・・・
モロニーはパワーがないのかフィジカルが弱いのかいつも接戦になってしまうな。

会場採点は引き分けです。

114-114
116-112
116-112

モロニー

アルツール・ベテルビエフ

19勝全KO

パーフェクトレコードの、この男こそP4Pかもしれないと言うべきだが、ロシア→カナダでアマチュアが長くもう38歳で試合枯れ気味なのでリングにあがってみないとわからない。12回もこの男と殴り合うなど考えられないのでKO勝負必至となるだろう。とても剛腕だが、ディフェンスも優れている。

カラム・スミス

29勝21KO1敗

カネロに負けてから2戦2KOと復調しているが相手はやや格下。WBSSスーパーミドル級の優勝者。カネロのパワーの前に何も出来なかった現実からしてベテルビエフのパワーに耐えられるわけがないとおもうが、Sミドルの時は減量が最大の敵みたいな身体で191センチリーチ198センチもあるのでLヘビーで本来の強さを発揮するかもしれない。カネロ戦はなんとも査定が難しい。ここで勝利、あるいは善戦するだけでカネロの方がパワーがあるのかということになってしまうが、色々謎が残るねん。

組み合わせとしては素晴らしいが、カラム・スミスの実力がよくわかりません、未だに。

勝者はサウジアラビアでドミトリー・ビボル戦と言われています。

ベテルビエフVSビボルだったら究極の裏メインといえそうですが、サウジにいくのは俺だとスミスは吠えています。ベテルビエフはサウジに行けるように全力を尽くすとだけ言っています。

ジェイソン・モロニーVSサウル・サンチェス

井上尚弥の遺産となっている階級ですが日本に実力者が多いので無視できない試合。相手は10位だがそれなりの実力者といえる。そしてモロニーは強いのか、善戦マンでいつも接戦レベルの王者なのか査定したい。かなりの実力者だと信じたいが突出した試合がないのも事実。

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コメント一覧
  1. ベテルビエフの強さは、第三者が見ても解らないものがあるということですかね。
    TV解説者もそんな感じで、100%KO勝ち、KOの様子、等の結果に対してそれらしい理由を作って言っているとしか見えません。
    敗者は他の選手のパンチと比べて、実感として語れると思えるのですが、ベテルビエフのパンチに関する敗者のコメントってあるんですかね?見たことないのですが。TV解説でも、負けた選手がこう言っていた、という話は聞いたことなしいし。ということは無い?

    vsビボルの試合予想はビボルの判定勝ちが多いですが、見た目以上に強いベテルビエフのKO勝ちの可能性も充分あると思います。
    この試合が決まったら、私は予想は無理と諦めて、只々楽しみたいと思います。

    0
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    • 距離のコントロールは抜群に上手いし、瞬発的に距離を縮め、ジャブも上手い。が、あのパンチの打ち方でKOを量産してるのが分からん。極真空手の突きのような、6割~7割の力でパンチを打ってるような。
      井上とか、カネロにしても、威力のありそうな打ち方をしていて、フォームも綺麗。下半身から力が伝わってる感じ。
      ベテルビエフは上半身で打ってて、全力パンチでもないのに、KOしてる。そこが分からん

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      • そういうことを考えていました。

        誰かさんとは違って敗者の疑惑コメントは出てないので、怪しんでいる訳ではありませんが、敗戦から数年経過した選手なら語れると思うので、そういうのを聞きたいです。

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      • でもアマの頃から剛腕で、コバレフに勝ったり、ウシクをダウンさせたこともあるそうですよ。

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  2. ベテルビエフ、パーフェクトレコード、相手レベルも高く、もっと評価されていいです。

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  3. ベテルビエフは信心の関係からか勝った時のポーズはいつもあんな感じですね(お祈り?)。その後の振る舞いは普通だったので苦戦て感じでもないのかなと思いました。

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  4. ベテルビエフは空手の突きみたいに見えるのに破壊力抜群なのが怖い。だけど試合前の検査で薬物は発見されなかったかけど、何かが異常な数値を叩き出したらしいでの、次からは弱くなるかも。

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  5. ベデルビエフはあまり打たれ強くないのでスミスにも十分チャンスはあるでしょう
    実力的にはジョーのほうのスミスとどっこいでしょうけど、パンチだけならこっちのほうがずっと上です

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  6. カラム・スミスはカネロ戦以外は強いとおもえるけど、あの試合だけ激弱だったので信用できません。サウル・サンチェスは本場の選手で戦績的にも日本のトップランカーと同等かそれ以上の実力者だとおもいます。誰もサンチェスレベルの相手と戦ってないで次は世界だと言ってるのが日本人です。

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  7. ベテルビエフ以前防衛戦で2回くらい大したことない相手にダウン奪われてますよね。
    そのへんはタイプは全く違いますが、リゴンドーと被ります。
    メイウェザーは序盤のジュダー、モズリー、特異な荒法師マイダナのようなトップレベルのヤバイ奴にしか危ないとこは見せてないです。しかも打たれ強いから、さすがに膝は折れても倒れない。

    今のスミスはグヴォジークより危険な相手だと思います。左フック対策は当然するでしょうが、井上尚弥ですらも結局ドネアにはもらう。ライトヘビー級の方がスミスにはあってる気がします。左フックの貫通力が上がってる気がするんです。『ジョー』のほうとはレベルが違いますよ。
    そんな好きな選手でもないですし、応援もしてないですが、ベテルビエフの防衛戦の中では1番危険な相手だと思います。サウジアラビアでビボル戦見たいので勝ってほしいですが、スミスが勝っても驚きません。

    3
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    • カラム・ジョンソンにダウン食ったけどあともう一回は誰だっけ?カラム・スミスにもチャンスはあるかもしれないけどアンソニー・ヤードの方がずっとパワフルでしょう。それに勝ったベテルビエフを推します。

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