ホルヘ・リナレスVSデジャン・ツラティカニン

興味を惹かれるのはこの試合くらいかな?
もうリナレスは日本所属というよりGBPのようで試合は海外で行われるだろう。
ライト級はしばらく停滞気味だったが、駒が揃ってきたしなんといってもスーパーホープのフェリックス・ベルデホが控えているので今年注目となりそうだ。

ヒーロー候補のベルデホ
ヒール役のバルテレミ

完璧なキャストだ。

そしてこの試合はあまりにも対称的なスタイルを持つ者同志。
リナレスが弱点を克服し本物の王者と認められるには越えねばならぬ相手だ。

デジャン・ツラティカニン(モンテネグロ)
21勝14KO無敗

何より国籍が貴重で勝てばモンテネグロ初の世界王者かな。
アマ115戦94勝70KO。

163センチと小柄なファイタースタイルのサウスポー。
主武器は重い連打と左スイング。

洗練されたテクニシャンではないが、かつてのビッグ・ダルチニアンのような威嚇の効いた荒っぽく力強いサウスポーだ。
距離と長いパンチをブロックでつぶし圧力をかけてボディから左スイングとタフネスと力でねじ伏せる。

クリーンファイトには強いが荒れたファイトに弱いリナレスにとってまさに課題克服の相手といえそうだ。
小柄なファイターにありがちなワイドオープンなフッカーなのでプレッシャーに耐え、いかに隙をつけるかだ。

ツラティカニンは国籍から紛争、貧困などハングリーな精神力を持った選手であることは間違いないが、そういう事には無自覚で裕福に育ったそうだ。
しかしファイトスタイルに気持ちやお国柄が出ているような気がするのは気のせいか?
リッキー・バーンズはじめ、強豪相手に勝ち抜いてきており世界一位の挑戦者として申し分ないキャリアだ。

日本の世界ランカーにも安全な前哨戦などせずこういう道を進んで欲しい。

どちらも負けて欲しくない、応援したい選手なのが悩ましい。

[youtube]https://youtu.be/0vU-xmurrrs[/youtube] [youtube]https://youtu.be/o3PrOpOmrT8[/youtube] [youtube]https://youtu.be/JOMqWZsx38k[/youtube]

補足

振り返ればリナレス初期は、ちょうど今の井上尚弥を彷彿とさせる超絶天才ボクサーと誰もが認識したものとおもいます。
当時の内山でも勝てないだろうと。

まさかのサルガド戦から意外な脆さをみせ3敗し評価も地に落ちた感がありますが、おもえばリナレスもデビュー時はSバンタム級だったのだ。
やはりドネアやトリニダードと同じ、モンティエルや長谷川とも同じ、階級の壁に苦しんだゆえの当然の結果ともいえるのかもしれません。
初戴冠のラリオス戦もそれなりに苦しみ、決して楽勝ではなかったし。

耐久力だけでなく、打っても効かないとなれば自身のボクシングスタイルも壊れて当然です。

なので、井上の神がかり的な強さを目減りさせないためにも、安易な増量、複数階級への道は断固反対です。
Sフライで腰をすえて、来るべきその時を待つべし。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
What’s your Reaction?
最高
最高
0
いいね
いいね
0
ハハハ
ハハハ
0
うーん
うーん
0
がっかり
がっかり
0
最低
最低
0
コメント一覧
  1. ボクシング好き~さん

    アンチが多い選手を応援する場合は
    自分のブログなりで展開された方がいいとおもいますよ。
    同意しかねるファンがたくさんいますので。

    八さん

    自分も同じ意見です。
    ゾウ・ジミンとやるかもという話も出ているようですが
    エストラーダの話は出ませんね。
    同じ階級のスーパー王者なのだから最優先すべきです。

    エストラーダとやるまでは信用できません。
    存在価値がないベルトです。

    0
    0
  2. すいません。まぁ今後を見ていきましょう。
    コアなファンの意味や定義は分かりません。結局KOを見たいという事しか分かりません。
    本当にあの頃(2012年頃)の事を覚えているのか疑問です。ネット等過去の記事のみ見ると事実は事実として残ります。それは否定しません。しかしその時はその選択に間違いはなかったんじゃないかと今も思っています。とにかく今後の試合を見ていきます。みなさんにはあきれられるかもしれませんが。
    決して不快な気持ちにさせたいとかはありませんでしたが申し訳ありません。
    管理人さんにも申し訳ありません。

    0
    0
  3. 時系列ははっきりさせた方が宜しいのでは?
    統一戦の確約を条件にロマゴンをスーパーにどいてもらって→正規に就いても結局金払って拒否。
    キャリアの浅さとか勿体無いとかそういう問題ではないのはお分かりかと…。
    今もエストラーダのエの字も本人の口からは一切出ないです。
    ここまでくるとジムやTV局だけじゃなくて本人も自覚してるからこそ。

    ボクシングスタイル好き嫌いの話以前の問題でコアなファンが応援するわけがないと思います…。
    八重樫のリング上のあの皮肉の効いたコメントが本人には届けば良いのですが。

    0
    0
  4. そうですね。無知とか不要なことを言ってしまいました。すいません。
    ロマゴンはメイと同じように2階級のベルトの保持を求めて受け入れられているみたいですね。Sフライとフライで最強を証明していくみたいですね。
    井上がいつ絡むのか大橋ジムの胸中やいかに。
    井岡に関してはアムナトとやりレベコともやっている。勝ち負けあってもそんなに酷評される事かな?アムナトとはフライにアップさせていきなりの対戦。ミニマムは最短と複数回の為にしているようなもの。これは井上のライトフライと同じと思います。八重樫と統一戦もしていて井上は防衛すらしていない。 私が言いたいのはTBSと取り巻き。さらに試合後の井岡の言わなくても良いバカな伝説~のコメント。が嫌われていると思います。 そんな事は私には関係なくボクシングスタイルが好きなのです。
    選択試合と指名試合が認められていてそんな中キャリアも浅いこれから稼げるのに八重樫と統一戦をさせたのは評価出来ると思います。またロマゴンを避けたのは流石に
    あのキャリアの浅さでぶつけるのはもったいないと思って不思議じゃないと思います。事実井上もフライじゃなくSフライを狙った。。。。 すいません。また不要なことを書いてしまいました。 とにかくおもしろい試合が見ていたいですね。勿論井上選手も応援しています。 ボクサーよりもジムの腹のくくり方なのかな?

    0
    0
  5. マイティさん

    注目のベテルビエフ

    ロシアはロシアでもチェチェン共和国だそうで
    ゲリラの軍曹みたいな風貌ですよね。

    ボクシングの多様性よ、素晴らしきかな!
    コバレフはベテルビエフの事が大嫌いみたいで代理戦争が今から楽しみですね。

    0
    0
  6. ボクシング好き~さん

    無知とか言っちゃうと弊害があるような。
    個人差がありますから。

    井上には無限の可能性を感じますが
    ロマゴンという標的とのビッグカードを控え
    今あのパフォーマンスでSフライが適正でないとは言えないとおもいます。

    一個上の山中とは体格差もありますし
    リコンドー(減量は余裕みたいですが)ほどの筋肉の厚みもないし。

    まぁ、外野がとやかく言うようなことではないかもです、本人次第。

    井岡に関してはミニマムにせよ、ライトフライにせよ、今の階級にせよ
    適正体重どうのというより誰とやったの?という点につきます。

    今後、本物の王者や挑戦者とやってから証明すべきではないでしょうか?

    私は語れません。

    0
    0
  7. 私は以前からここで適正体重について書かせてもらってますが それがボクシングの最も公平で不公平なところでしょう。
    井岡がパワーレスとかいう無知な人。長谷川の階級アップしてからの最近の試合を見てから実はバンタムの時もそんなに強くないとかいう無知な人。複数階級というのはそんなに簡単じゃない。それを可能にしているのはベルトが一杯あるっていう事実のみ。
    メイもKOは無くなっていった。パッキャオは例外とは言えびびるようなKO負けをしている。
    昔は減量に命を削っていた。
    王者乱立よりもたとえ王者とかの肩書がなくとも良い試合を見たいものです。
    井上については依然として未知数とは思いますが私は以前も書きましたがSバンタム位が適正かなと思っています。井上がどんな減量をしているのか。年齢的にもTVに映る骨格の大きさからも階級アップは避けられないように思いますが あのスピードとパンチ力を年齢と身体に合わせて最大限生かせる階級を考えて戦って欲しいと思います。TBSの素人受けする複数階級制覇の道筋に安易に乗った井岡陣営の二の舞にはなって欲しくないし逸材であることは間違いないのですから。

    0
    0
  8. マイティさん

    リナレスはデビュー時は強打者という印象もありましたが
    デマルコを圧倒しても反撃されたように
    パワー、耐久力はいかんともしがたいというところでしょうか。

    トリさんホプさんの試合はボクシングの奥深さが凝縮されていて私も印象深いです。
    ジョッピーは余裕でボコれたんですが・・・

    0
    0
  9. サルガドの一発に沈んだのも階級に適応しきれてなかったからかも知れませんね、、

    井上も圧勝ながらウォーズの強打を認めていたようですし、減量キツくても転級を急ぐのは時期尚早かもですね。

    トリニダードがホプさんになす術無く敗れたのは今でもトラウマです^ ^,

    0
    0
  10. マイティさん

    記事を補足しときました。

    リナレスってデビュー時は井上尚弥級の衝撃でした。
    スピード感、天才度が似ていると。

    やはり耐久力、パワー、階級の壁ではないかと。

    僕もバルテレミ派です。
    いかにもヒーローの引き立て役の悪役的存在ですが
    アイドルよりこういう悪役を応援したくなります。

    かなり曲者で強いっすよね。

    0
    0
  11. もしバルテレミとベルデホが戦うなら普通にバルテレミを応援します、バルテレミの方が逸材だと思うのです^ ^

    マラウィのチレンベ、リトアニアのカバラウスカスときてモンテネグロですか、、、やはりボクシングは世界中余すところ無く愛されてるのだなあ、と思ってみたり。

    しかし、百戦錬磨のリナレス相手にここまで好き放題打ち込めるかどうか?

    リナレスはラフに弱いイメージ払拭で男を上げるチャンスです。

    0
    0
  12. 百済さん

    チャンスは十分あるとおもいます。
    イギリス勢やリナレスより強いかも・・・
    ちょうどツラティカニンって三浦みたいなスタイルの選手だとおもってました。

    けど、ライトはライトで駒が揃ってきつつあるし簡単ではないとおもいます。

    フランシスコ・バルガスが三浦との再戦か
    ユリオルキス・ガンボアとやるかもと言われてますが
    案外あっさり陥落しちゃうかもしれません。

    バルガス本人はロッキー・マルチネスと統一戦がしたいそうですが・・・

    バルガスが一番狙い目じゃないでしょうか?

    狙い目とか穴とか言っちゃぁいけないんでしょうし
    三浦のボンバーなら誰に勝っても不思議じゃないですが、信頼できるディフェンスじゃないですね。

    0
    0
  13. ライト級戦線には詳しくないのですが、三浦がもし参入した場合、王者になる確率は高いでしょうか?
    リナレス、粟生、他の国内選手よりやはり三浦の方がパンチがあると思うんですが。

    0
    0
  14. ボクシング好き~さん

    GBPですね。
    イギリスは絡むの難しそうですね。
    国内で盛り上がりそうだし。
    粟生は時間かかるでしょうね、まだ。

    八さん

    その通りですね。
    ツラティカニンも王者の器かというと微妙ですが
    リナレスのような脆さはありません。

    相性としては最悪ですが、ここで負けたら2流王者ですよね。
    どっちを応援するわけでもないですが・・・

    0
    0
  15. たとえ今が違うとしてもトンプソン、サルガドにあっさり押し切られた
    あの過去の姿があるだけにどうしてもリナレスを完全に信頼するのは難しいんですよね。
    あまりにもスマートすぎて、脆い。速さはずば抜けているんですが…。
    彼らなんて問題にしないくらいタフで強いツラティカニンに勝てるビジョンは明確に浮かびません。

    リナレスが勝つなら序盤に倒して勝つか、負けるなら嵐に巻き込まれて判定、
    KO負けもありそうな気がします。

    0
    0
  16. あれ?帝拳とはGBPじゃなかったですか?記憶違いならすいません。
    この階級は熱くなりそうで楽しみですね。リナレスが日本でしてくれれば楽しみなんですが。テリー・フラナガンは次戦デリー・マシューズと初防衛戦が決定みたいですね。その後はWBA世界ライト級レギュラー王者のアンソニー・クローラ予定
    みたいでイギリスでまわされそうで残念。
    リナレスは統一戦したいみたいですね。
    リナレスは今回リスクありと思いますが
    踏み込んできたところをきっちり合わせて欲しいです。斧よりも刀のワンパンKOを見たいと思います。
    粟生がライトで絡んでくれませんかねぇ。

    0
    0
おすすめの記事