中谷正義・・・あと少しの変化で世界に届く男だったなぁ。
成松大介はアマプロ問わず日本で最高のライト級(ライトウェルター)だ。
ベネズエラのトップアマチュア、ルイス・エンジェル・カブレラがプロ転向。2020年東京オリンピックへの道を捨てて、オールスターボクシングと複数年のプロモーション契約を結んだ。
カブレラ
「契約できてうれしい。私は祖国の偉大な世界チャンピオン、ホルヘ・リナレスの足跡を辿りたい。アメリカで活躍する機会を楽しみにしています。」2月21日にデビュー戦を予定しているが対戦相手は未定だ。
これにより、カブレラの輝かしいアマチュアキャリアは終了する。2013年、ジュニアナショナルチャンピオンシップ、2014年ナショナルチャンピオンシップでの金メダル、2018年南米ゲーム銀メダル、2015年、2019年、パンアメリカンゲーム銅メダルなど・・・
カブレラは2026年のリオデジャネイロオリンピックに出場、初戦で日本の成松大介に敗退したが、予選トーナメントではヘンリー・レブロン、テオフィモ・ロペスに勝利していた。
両者ともにトップランク所属のプロであり
ヘンリー・レブロンは現在11勝9KO
https://www.youtube.com/watch?v=Tla5PgGFxygテオフィモ・ロペス(15勝12KO)は世界王者となり、P4Pナンバーワンのワシル・ロマチェンコとの統一戦に向かっている。
https://www.youtube.com/watch?v=91pK71Tg4KYカブレラは五輪で成松に敗北後、アマチュアに留まり、WSBで4年間活躍した。
トップアマのプロ転向はニュースが多すぎて拾いきれないが、彼を取り上げたのは記憶に新しい、リオデジャネイロオリンピックの初戦で日本の成松大介が下した男だからだ。判定は2-1だったが、実際は成松の完勝にみえた。
東京五輪では、井上尚弥2世といわれる堤駿斗などに期待が寄せられているが、エースは成松大介だ。リオ五輪では残念ながら2回戦でアメリカ代表のカルロス・バルデラスに敗れた。
そんなバルデラスもメダルに届かず、プロで先日初黒星を味わった。
言いたいことは、成松はこんな猛者達と勝負できる、差のないレベルであることだ。
ルイス・エンジェル・カブレラはテオフィモ・ロペスやカルロス・バルデラスにもアマで勝利している。しかしWSBではレベルが高すぎる相手ばかりだが4勝5敗と振るわなかったようだ。
中谷正義は引退し、成松大介は30歳でアマチュアの集大成を迎えようとしている。彼らをプロのリングで観ることは叶わないかもしれないが、P4Pのロマチェンコが君臨するライト級の頂でさえ、遠い夢の世界ではないという事だ。
テオフィモ・ロペスVSリチャード・コミー
をみるにつけ、中谷正義・・・あと少しの変化で世界に届く男だったなぁと嘆く・・・
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