久々に出た本格派のミニマム級王者、オスカー・コラーゾと10年無敗で16度防衛、王者で居続けたノックアウトCPフレッシュマートの統一戦はコラーゾの圧勝に終わりました。
日本人にとっては高い壁であり続けたノックアウトですが、これが初の国外、海を渡った試合かとおもいます。外の世界はこんなものなのです。34歳と選手としては下り坂だったかもしれませんが、このまま引退か、タイに籠って小さな試合を重ねていくのか、最長政権の王者はあっけなく敗れてしまいました。
ミニマムに関心がなくなって久しいが、最強かもと一時は勘違いした重岡兄弟もアジアレベルで敗れてしまいましたし、上には上がいるもんです。
軽量級は日本人の高校王者くらいでも世界王者になれてしまう階級だが、アマチュアからしてもっと強いものは世界中にゴロゴロいます。プロになれない、プロになっても試合が組めない、恵まれない、などの理由でプロの選手層が薄いのが現実だ。
コラーゾというのがいい選手で、現ミニマム最強だろうが、1位につけているハサンボイ・ドゥスマトフというのはアマ・プロ兼任でリオデジャネイロオリンピック・パリオリンピック金メダリストという実績を持つ。プロでは6勝5KO、ウズベキスタンなのであまり活発ではない。
アマではコラーゾより格上だったろう。
井上尚弥や中谷潤人は、そんなトップアマ、金メダリストたち、全てを凌駕して進化、成長しているとおもうが、プロのどんな相手よりも
こういう奴が本当の強敵といえるだろう。これまたプロとアマ兼任だが、やっぱりパリ五輪で金メダルを獲った。
世界は広く、強い奴は他にいるのだ。