日本人王者の統一戦、世界マニアな自分にとっては特別なおもいはないが両者素晴らしいボクサーであることは間違いない。さてどうなるか
この試合で有利と下馬評なのが井岡
高校6冠からプロデビュー以来無傷で世界まで辿り着いた。
世界までは不覚のダウンや非力さもあったような気がするが最近の出来は出色である。
叔父と違い、長所と短所が顕著ではなく短所が見当たらない、総合力の高さを見せつけている。
ジャブよしスピードよしブロッキングよし、安定感のあるボクシングだ。
強いていえば教科書的すぎて何が秀でている、どうやって自分のペースに持ち込むかやってみないとわからない、己の感性頼みのボクシングのような気がする。いつも自分の方が大きくて、パワーや圧力などで秀でた選手と戦ってきたキャリアがないからまだわからないところがある。
一方の八重樫、俊敏でコンパクトでキビキビしたボクシングをみせる、これまたアマチュアエリートたるボクシング。
ただ井岡と違ってアマでもプロでも敗戦がやや多いのは体格、スケールに乏しい、特徴的な武器を持った相手に歯車狂わされることがあるからだろうか。
見た目の八重樫のボクシングは華麗だが世界初挑戦のイーグル戦は完敗であった。
ちょっとの距離、正確性などでイーグルの方が上だった故の大きな差であった。
ミニマムでの井岡に死角が見当たらないので体格差や距離で井岡優位は仕方ないとおもわれるが自分はこういう試合は八重樫を応援したくなる。
スピードも技術も互角以上のものを持っているとおもう。タフなポンサワンを攻略した二番底に期待したい。
切れるパンチとスピードを持つもの同士なのでビリビリした展開から一発のカウンターで決まってしまう確率が高いと見るが本当の意味でまだキャリアの浅い同士、どっこどっこいで日本人特有の決定力に欠けた判定になる可能性もある。
すべて順調でここまできた井岡に比べ、過信や挫折で様々なボクシングを味わった八重樫のプロとしての矜持に期待する。
本当はこの試合を経て次の相手、デンバー・クエリョや周辺階級の強い王者、この辺とやってはじめて世界王者としての力量が図れるとおもうしそういうステージに期待してますが・・・