引退との報道でもうこれは即レジェンド入りです。長きにわたり熱狂させていただきました。
この人がライト級で世界チャンピオンになったころは自分はまだ若く夜勤のバイトをしてました。
バイト仲間にWOWOWをすすめ、モズリーのすごさに驚いてました。
「なんや、あのゴリラみたいの、人間の動きとおもえん」・・・と
こうやってボクシングのすごさを人に伝えることが出来、うれしかったなぁ。
ライト級で10回くらい防衛してたころは怖い顔のムチャやばい王者という印象しかなかったですが無敵状態で階級を上げていき多くの栄光と挫折を味わうこととなりました。近年一番世界の中心で活躍した人かもしれません。
デラホーヤとの2度の戦いはたしかにモズリーの勝利でいいとおもいます。
ただ相手がスーパースター、アイドルだったので拮抗した内容では判定で泣かされるとおもってたので立派で中立な判定でよかったなぁとおもいます。
アマチュア時代からの宿敵、バーノン・フォレストにはどうしても勝てませんでしたが体格の限界かとおもいきやフェルナンド・バルガスをボコボコにしてしまうなど上の階級でも大暴れしてくれました。ロナルド・ライトは完全に体格の差でしょう。
若いライト級時代が一番強かったとおもいますがキャリア後半のアントニオ・マルガリート戦もベストのひとつでしょう。
ハンドスピードが強烈な上パンチも叩きつけるような破壊力があり、なかなか似た人のいない孤高の天才スタイルでした。
メイウェザー戦は2回に有効打でグラつかせ最高のシーンを作りましたがその後失速、その後パッキャオ戦含めもうずっと下降線、過去の技術でやってます状態でもうやりつくした結果の引退決断かとおもいます。
スーパーボクサーの宿命か階級上げ下げして戦うのはお金は稼げたかもしれませんが負担も大きかったことでしょう。
ずっとライト級ならデュランやチャベスを越えるほどの屈指の王者たりえたかもしれません。
昔、昔、この無敵で怖いモズリーとナザロフが戦う姿を妄想していたなぁ。
自分のボクシング観戦歴でもっとも長く第一線で活躍してくれた人かもしれません。
顔は怖くとも愛嬌あって優しそうなモズリーさんありがとうございました。