
内藤律樹にこだわって応援しているのは、後援会創設に関わったからなのです。
辛口ダメ出しマニアな自分のような人間が入るべき資格はないと考えていたが高校生の頃に「一瞬の夏」を読んだ苦い青春時代を経て職場の近所でもあり、今時珍しいほど真摯で小さなジムから筋書きのないリアルなドキュメンタリーが生まれようとしている。
人の縁もあり、微力ながら応援させていただくことにしました。
E&Jカシアス・ボクシングジムは来るもの拒まず去る者追わずの小さなジムで有望な若者なら皆、近くの大手、大橋ジムに目が移るだろう。
会長の人徳とオールドファンを中心に支えられたちっぽけなジムなので、有利なマッチメイクなど組めるはずもなく相手が強くともコツコツと試合を重ねていくのみ。
内藤律樹のキャリアも王道といえるもので、誰からも逃げることなく戦ってきた。
過保護に育てても選手のためにならないと会長自身の哲学にあるのだろう。
昨日の再起戦も40勝29KO15敗でKO負けはわずかに1つと再起戦にしてはゴツイキャリアの相手だなとおもったものです。
後援会の準備は実は昨年の尾川戦の前から進めており、勝ったら世界挑戦も模索していたようです。
ゴロフキンのキャンプに同行したり、内山とスパーさせてもらったり士気はかなり上がっていたのです。
なので、尾川戦の結果は全てをチャラにするほどのショックではありましたが、一度の挫折くらいでくじける男ではないのです。
本来自分はただの辛口海外マニアなので、例え高校3冠でも世界王者は五輪選手がゴロゴロいてもっと強い。国内でも毎試合厳しいのは当然、尾川も怖いし内山や三浦はもっと強いしおまけにファンでもあるし荒川なんて自分が一番好きな選手だし、内藤ばかりを贔屓に応援できるわけではありません。いつも悶々としています。
コアなファンに言わせれば(僕も含めて)
世界には足りない
パワー不足
など、様々な懸念や指摘があるだろう内藤律樹ですが、いままでもこれからも、どんな不利な試合や強い相手にも挑んでいく姿勢は変わりません。
その中で様々な課題を克服していくでしょう。
息子さんの律樹だけでなく小浦翼など有望な選手も出てきています。(覚えておいて損はしません)
「夢は必ず実現する」なんて安っぽいことはいいませんが、この小さなジムにはボクシングのリアルが詰まっているとだけは言いきれます。
もし、ご興味があれば、後援会をちょっと覗いてみてください。
そしてこの過酷で残酷だからこそ美しいボクシングのドキュメンタリーを僕らと一緒に追いかけてみませんか?