コメント常連のマイティさんのお言葉
「米国のスポーツ人気は実質ヒスパニックが支えてると言っても過言では無いようなのでヒスパニック系ボクサーの無法がまかり通ってしまうのが闇が深いですね。」
ネリーに向けた言葉ですが、カネロもムンギアも、そしてこのバルデスもいいファイターであることは間違いないですが、判定になると異様な大差、優遇を受ける印象があります。彼らが人を呼び、金を動かすのだから、ジャッジはフェアではなくなってしまいます。
それでも、人生一度の勝負を賭けて挑みにくる挑戦者に一縷の望みを託したい。2月2日、オスカー・バルデスの復帰戦に抜擢された、WBO14位、34歳のカルミネ・トマゾーネに期待する。
2月2日、エレイダー・アルバレスVSセルゲイ・コバレフの再戦のアンダーカードで、WBOフェザー級王者オスカー・バルデス(24勝19KO)はアゴの骨折からほぼ1年ぶりに復帰する。バルデスは今まで組んでいたマニー・ロブレスとのチームを解消し、カネロのトレーナーとして知られるエディ・レイノソと組んだ。また、フランク・エスピノサによって管理されている。
対戦相手のイタリア人、カルミネ・トマゾーネはイタリア国外ではじめて戦うことになる。
WBOでは14位にランクされている。ウルフというニックネームは、映画「パルプ・フィクション」のハーヴェイ・カイテルから来ている。
また、地元アヴェリーノのサッカーチームのシンボルがオオカミであることも由来だ。トマゾーネ
「バルデスは強い王者ですが、私も強いファイターたちと戦ってきました。前戦でアゴを骨折し心理的な不安もあるでしょう。私のスピード、ジャブを駆使してバルデスに勝利します。アメリカでベルトを持ち帰ります。」
カルミネ・トマゾーネ
Carmine Tommasone
ニックネーム: ミスターウルフ
生年月日: 1984年3月30日 (年齢 34歳)
生まれ: イタリア アヴェリーノ
身長: 167 cm
階級: フェザー級
19勝5KO
イタリアチャンピオン
欧州連合チャンピオン
WBA大陸間チャンピオン
あまり詳しく調べられませんでしたが、プロとしてリオ五輪に出場、2回戦で常勝のキューバン、ラザロ・アルバレス(五輪では銅メダル)に敗れるも、初戦はメキシコ代表のリンドルフォ・デルガドにポイント勝ちしている。デルガドは現在プロで8勝全KOのスーパーライト級プロスペクトです。
試合を観る限り、トマゾーネはパワーパンチャータイプではなく、アマチュアタイプのポイントゲッターですが、アマチュアレベルはバルデスに負けていません。リオでメキシコの若きプロスペクトをシャットアウトしているのもポイントです。忙しく手数を出し当てて当てさせないテクニシャンタイプのようです。
イタリアはサッカー大国なのでボクシングはあまり人気がないのか、選手は少なく高齢なパターンが多いですが、アマでもプロでも味わい深い王者を時々生み出します。
先進国で、大人のダンディズム漂うトマゾーネが、久々のバルデスを手玉にとるアップセットを期待します。前述のとおり、本場のボクシング人気を支えるヒスパニック系にアメリカで勝つのは至難の業です。トマゾーネのスタイル、KO率ではノックアウトも難しいでしょう。
イタリアではかつて、プリモ・カルネラ、ニノ・ベンベヌーチ、ジャンフランコ・ロッシがアメリカでタイトルを獲得しています。大いなるアンダードッグとしての立場ですが、トマゾーネにはイタリア系アメリカ人の熱い声援もあるでしょう。
マエストロな技で完封するしかありません。
頑張れウルフ。