井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲス ファイトプレビュー

いよいよファイトウィークですので、色々あっても今週はこれをメインにやっていきます。今週になればロドリゲス陣営がグラスゴーに到着し情報が出てくるのだろうか?

個人のツイッターには世界を驚かせ歴史を作ってみせるぜとありましたので大丈夫でしょう。減量苦にもみえません。むしろ筋肉質な井上尚弥の体重の方が気になるくらいです。素晴らしい肉体でした。

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細かい戯言や鋭い皆さまの分析はコメントに譲るとして、一昨日も改めて音を消してエマニュエル・ロドリゲスVSジェイソン・モロニーをランニングマシンで走りながらぼんやり観戦しましたが8回くらいで息切れしました。

ダイジェストで観るロドリゲスのKO集は圧巻の倒しっぷりですが、やっぱりモロニー相手だと違います。そんなにパワフルに、デンジャラスには見えないんだよなぁ。力まない事でリズムや正確性をキープしているのかな。

ロドリゲスは下がる選手ではなく前に出てきますが、強いジャブではなく軽く放つジャブを囮に相手が打ち返してきたところにカウンターを合わせることを徹底しています。左フックやアッパーが多いですが、コンパクトなコンビネーションで返してきます。右ストレート含め、射程が長い、伸びる方ではありません。ショートのコンパクトさ、顔面ガードは鬼塚勝也っぽくもみえました。

大事なWBSS初戦、実力者のモロニー相手だからかわかりませんが、この返すカウンターもそんなに力みがなくコンパクトだが軽打に見えてしまう。井上尚弥の一撃必殺の威力とは比較にならないほど軽くみえます。コンパクトで無駄がない分精度は高いが、恐らく調整や相手の研究では上だったであろうモロニーはそんなロドリゲスのクセをお見通しで打ち終わりのケアに余念がなく、打っては動く、守る、なので有効なヒットをなかなか奪えなかったのだろう。

よほどドンピシャのタイミングで食わぬ限りロドリゲスのショートカウンターはパワフルとはいえない。井上尚弥が相手なら益々精度重視で隙なく軽いショートカウンター狙いになるのではないか。

これだけコンパクトで力みなくバランス重視なので、ヒットして相手のバランスが崩れた時の詰め、スピードはすさまじいものがありそうだ。ずっとそれを狙っているかのごときです。

相手に手を出させて打ち返すロドリゲスなので、モロニーのパンチはなかなか当たらない。ロドリゲスはダッキングが巧く、膝が柔らかで顔面のパンチはほとんどもらわない。膝をかがめてモロニーのパンチを頭の上に通過させる事が多かった。小さく繊細な動きなのでわかりにくいが、とにかく顔面にモロにパンチを食うことはほとんどなかった。

しかし中盤から後半にかけて、両者共にペースを握れぬこのシーソーゲームはモロニーのボディアタックで少しづつ変わっていく。それとともに私も走るのが疲れてここで観戦をやめた。続きは次回にしよう。

まとめると

ロドリゲスは下がらない
軽くジャブを出して相手が打ってくるところにカウンターを合わせる
ダッキングがうまく顔面に被弾しない
ボディだけは完全にかわすことは出来ない、衝撃を弱めて受け止めるしか・・・
モロニーのボディアタックから少し下がり始めた。
モロニーレベルだと一撃に威力を感じない

という点でした。

https://www.youtube.com/watch?v=C9MlKzURnOU

次回はモロニー視点で観戦しようかな、何度見てもモロニーがそんなに強い、いい選手にはみえないのだが、この試合は拮抗していた。
ロドリゲスばかり見てもわからぬ部分が見えてくるかもしれない。

いつも、アンダードッグを応援してしまう自分ですが、今のところ完全に井上尚弥なんだよなぁ・・・

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コメント一覧
  1. 感想は管理人さんと見事に同じで、モロニー戦の印象だとなんかパワーレスの手打ちに見えますね。
    ダイジェストで格下を倒してる左ダブルで打つアッパーを除けば、ほかのパンチは腰高で下半身の体重があまり乗ってないように見えます。

    カウンターについても、「相手が手を出した瞬間にスリップして顔面が空いたところを狙う」のはいまやボクサーからMMAやキックの選手まですべてのトップ選手が使う技ですし、むしろ井上自身の得意技でもあるから、陣営もわかった上で対策を立ててると思います。

    ロドリゲスは時々、タイミングをはずされてカウンターできないときや集中が落ちたとき、ブロック頼みになるので、井上にはそこをボコスカ撃ち込んで倒してほしいです。

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  2. 簡単に勝てる相手ではないと思うし
    かなりハイレベルな両王者の激突を
    素直に楽しみたいと思います。

    以前にも書きましたがカウンターが得意な
    相手にいつも通り突っ込んでドンなんて
    絶対しないと思うので
    フェイントの掛け合い、距離の取り合い、
    インサイドワークが肝になる見応え
    抜群の試合になる思います。

    ジャブの差し合いが楽しみです。

    相手どうこうより自身の仕上がり次第だと
    思ってましたが今のところ井上は
    絶好調のようなので、ロドリゲスも
    しっかり仕上げてきてくれるかな。
    早く観たい。

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  3. 尚弥らしからぬ尚弥のコメントが拳論に載ってたのでコピペ

    "スコットランドに来られてハッピーだよ。スコットランドのファンの前で試合ができてエキサイトしてるしグレートなパフォーマンスをしてみせる。今回は俺のコンビネーションを磨いてきたんだ。俺の考えてるプランだとロドリゲスはマットに崩れ落ちることになる。多分かなりなダメージを負うはずだ。全ての試合でKOを狙ってる。去年の2試合はただその時が初回に来ただけさ。俺のゴールは何も初回にKOすることではない。チャンスがあればKOしに行くことさ。ロドリゲスはいい選手だ。フロリダでの試合を見てたけどカウンターが印象に残ってる。待ちきれないな。勝ちにスコットランドまで来たし決勝に進んで俺が最強のバンタム級だと証明するよ。"

    むっちゃ強そう(笑)

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  4. ロドリゲスの多彩な左カウンターに要注意ですね。井上はあまりボディを打たれてないので耐久力がどうなのかな。ロドリゲスは避けながら、左ボディーをカウンターで綺麗に入れてきますからね。井上がどんどん前に出て手数を出すのは怖いですね。かといってロドリゲスは仕掛けてくるタイプじゃないのでお互いに探り合いの見応えのある技術戦になりそうですね。モロニー戦は微妙でしたが、バトラー戦はかなり内容がよかったのでこの機会にもう一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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  5. モロニー戦では、①ロドリゲスは相手の攻撃をスリップして速いコンビネーションか、②スリップできない時はハイガードで防御の2つの動きばかりなんですよね。
    プクーさんのおっしゃる通り②のときは、ボディをかなりもらってる。
    ①の場合、これも以前書いていらした通り、ロドリゲスは身体に染みついてる感じなんで、逆にここを井上尚弥に狙われる可能性が高いかな。と。スリップカウンターにカウンターを合わせる。長谷川穂積ウィラポンのパターンですね。
    今回も井上尚弥が想像の真上にいって、そこまでいかない可能性も否定できませんが。

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  6. ジュリアンウィリアムスvsジャモールみたいな感じなのかなぁ。
    ウィリアムスは上手く速く、互角にヒットしたんだけど、同じ数当ててるのに、ジャモールのが倒せるパンチなので、結果は圧勝。
    ここがプロで差が出るところで、ドネアvsウォータースだって、ウォータースがバンタム級の耐久力だったら、ドネアが2RでKOしてたはずですし。

    井上尚弥が3Rくらいまでに、KOしてしまうと思うんです。

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    • 「ジュリアンウィリアムスvsジャモール」タイソンvsスピンクス戦に次ぐ第二弾ですね(笑)
      今回はもっと唸りましたね、、素晴らしい!
      この二人の激突当時のKO率をみて見たのでが、ジャモールは75%で井上よりは落ちますが、ウィリアムスが63%でロドリゲスと同じですし、2人のスタイルからも本当に似た試合になるかもしれません。これは楽しみです!

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