横浜文体は近所だったので生カバジェロみたかったが高い席以外はTVの方が技術的な面が見やすいのでグッとこらえてTV観戦。
いやぁ下らない番組ガマンして待っててよかったです。
細野VSカバジェロ
やはり想定内の結果に。距離をとっても密着してもカバジェロの方が上手でした。
余裕ツラぶっこいてスタミナ切れかかってゴチャゴチャになってたカバジェロ、かっこいいところをみせようとアクロバティックな面も見せてましたがやはりこの男は変則、変態、ぎこちなくて華麗には一切みえない。
それでもまともに打たせることはほとんどなく能力、経験の違いを隋所にみせてくれました。
ゴリゴリインファイトでも非力なアウトボクシングもこの男には通用しないが、2012年は危ないぞという感じのややダレた展開ではありました。
細野のタフネス、ハートは相変わらず見事でしたが接近してもボディを打たせてもらえない、右は当たる気もしないなどカバジェロが想像以上だったのかもしれませんがやや陣営の無策を感じました。
日本、東洋ではパワー以外、技術でも上のレベルの細野ですがカバジェロ相手だと気持ちだけの下手なファイターに見えてしまいました。
結果論ですが一番相性悪いタイプの相手ではなかったでしょうか。
世界戦2敗で今後どうするのかわかりませんが今日は貴重すぎるレッスンとなっただろう。
よさを生かしつつスタイルチェンジが必要かもしれない。
内山VSソリス
しびれました。体格もほぼ同等で技術も拮抗していたようにみえました。堪能しました。
しかしやはり内山のパンチの方が硬く重そうで、ジャブも有効に映りました。
ディフェンススキルもお互いも高く、ソリスはメキシコらしいスリッピングアウェイや先を読んだような動き、内山は堅実なブロックと距離勘が丁寧でした。
拮抗はしていてもパンチの衝撃度と少し上の安定感でポイントはほとんど内山。
この男は世界戦でポイントもほとんどとられない。相手の少し上をいく堅実さと圧倒的なパワーは感心します。
サルガド戦同様、ソリスも内山の総合的なパワーに少しづつ削られていっぱいいっぱいな消耗になってました。
ボディか右でKOかというあの展望で最後、左フック一発でのノックアウトはインパクトありすぎでした。
スローでみると本当にコンパクトなショートフックである。それであの破壊力なんだからちょっと今までの日本人にないパワーです。
色んなKOシーンはありますが内山の場合もうこれで終わったみたいなダウンばっかりです。
世界の超一流どころのフィニッシュシーンでした。
長谷川や西岡のように華麗でスピーディーなテクニシャンではないが、堅実で慎重で破壊的、日本が誇る本格派王者といえそうです。
あの破壊力は授かれるものではないが、堅牢なボクシングスタイルは多くの日本人でも大いに参考になるだろう。
ツイッターで誰かがつぶやいてたが日本のクォーティーともいえそうです。器用なアブラハム、クリチコみたいだとおもってましたが。
よほどスピード差がある相手でない限り、この堅実、堅牢、慎重でいて破壊的な内山は負けないでしょう。
ポイントをとれないようなテクニシャンが相手の時だけが鬼門でしょう。
「自分がどれくらい強いのか知名度のあるソリス相手に試したかった」
と言ってましたが自分も同じ関心がありました。
八重樫の「内山先輩ずっと僕の前を走ってください」というコメントはいいですね。なかなか解説もうまかったです。
ソリスの試合後のコメントが興味深いですね。
これは永久保存ものだ。
井岡の試合はノーコメント。
井岡自体は素晴らしいとおもうがまだ色々とわかんないところがあり今後を見守りたいです。
一ラウンドでああなっちゃうチャレンジャーは素質はあってもまだ未熟だ。