深夜に村田の試合を確認しました。
レックス・ツォーとかみたかったけどそこまではやってなかった。
前戦同様村田向きといえる内容のいい勝利だとおもいます。
今回も明らかに体力、パワーで勝っているので常に攻めの姿勢で危なげなく完勝といえる内容でした。
アマチュアの頃から、五輪でも彼のよさは前に出ての打ち合いにしかないとおもってます。
やっとプロで自分のスタイルがみえてきたとおもいます。
しかし、やはり対戦相手のレベルが不明すぎ、強かったのかどうか査定できません。
前回アルゼンチン、今回ブラジル。本場選手ではないので、無名格下に圧勝しただけといえます。
次もその次も大体決まっているそうです。
次の相手は戦績だけはよさそうですが、最近負けておりトップレベルには通用してない選手。
スパーでは世界一位のヘイランドに通用したそうですが、ヘイランドという選手も世界の器ではないわなぁ。
「自分の主武器は右で左は倒すためのものではない」
と村田自身が言ってましたが、それで世界を獲るのは甘いし、その状態でアマの頂点にたったのはすごいことだとおもいます。
打ち下ろしの右が主武器だとわかりやすいスタイルなので研究もされるだろう。
もっと左の向上、地獄のボディを効果的な武器にすれば可能性はあるかもしれない。
先日MYP4P更新のため、改めてGGGを見直してみましたが
やはり突出しているのはパワーです。
彼の場合、すべてのパンチが即KOを生み出す。
https://youtu.be/6z-YUG9ziSs
先日のドミニク・ウェイドも
「想像を遥かに上回っていた。一発でも食うと全てのプランが狂う」
と言ってましたが、誰と比較してもGGGのパワーは際立っています。
KO集1位が石田になってるのが悔しいですが、石田は結構タフだしまともに打たせず判定まで粘るタイプです。
ポール・ウィリアムスやディミトリー・ピログとやっても判定。ヘビー級に増量しても倒れませんでしたし。けれどGGGのパワーの前には場外失神。あんなにまともにもらわない選手なのに食ったのはジャブやプレッシャーなどそこに至る過程で余裕が一切なかったからだろう。GGGのパンチだけは普段耐える選手も脳を揺らしコロコロ倒れているのがわかります。
しかも、すべてが渾身のクリーンヒットというわけでもない。
ただ、少しよけ損ねたようなパンチでも倒れる。
豪打で人気のレミューもボコボコに、そのレミューの豪打に耐えて土をつけたルビオもあっさり倒す。
レミューもルビオも村田の相手レベルに選ばれないクラスです。
彼の場合、村田と違い右だけじゃなく左が多彩だ。リーチはないがロシア人特有の角度をつけて、真横から相手の側頭部を叩くような左フックが強烈でこれを食ったら100%皆脳を揺らし倒れる。
GGGに関してはコンプリートファイターとしてジャブも距離の取り方も当て勘もスピードだってそこそこ、万能ボクサーと評価されてはいるが、やはりパワーがおかしいくらいあるのが特徴だ。
改めて、村田の完勝を目にしてもGGGだけは規格外、絶対勝てないと確信しただけだったが、過去、GGGを多少苦しめた試合を参考にすると少しだけ活路が見えてくるかもしれない
VSカシム・オウマ戦
まだプロになじみきってない頃のGGGだが、オウマのスピードと足、スキルの前に軽打をポンポン食らっている。
コンディションも悪そうで自身の攻撃は荒く、精度が悪く、被弾が目立ち、後の怪物を予見させる試合ではなかった。
しかし結局はオウマの軽打など効いた様子もなくパワーでねじ伏せてしまった。
VSウィリー・モンロー戦
同じくスピードのあるサウスポー。アウトボクシングは通用しなかったが、ダウン後に開き直って打ち合ったらGGGに思いのほかパンチが当たった。
スピードや回転力でGGG以上のものがあるモンローのいいパンチも目立ち、攻撃型のGGGの疲労やダメージも垣間見えた試合。
しかし序盤のダメージやGGGとの打ち合いで疲弊したモンローには善戦が精いっぱい。中盤でジエンド。
GGGは鉄壁防御のテクニシャンではない。
パンチは当たる。
けれどプレッシャーとパワーがすごすぎて序盤互角に応戦できる術がなくジリ貧になってしまうのがほとんどだ。
カーンを倒したカネロ渾身のパンチが当たればGGGだって倒れるだろう。
しかし中盤にあんなにノーダメージでベストショットを当てれる余裕は絶対ない。初回だけならまだしも。
片やGGGは初回からエンジン全開で左右関係ないパワーパンチをいつでも当てられる。
階級屈指の体力、タフネス、肉体の強さも抜き出ている。
やはりどう考えてもGGGが有利だ。
彼に勝つにはどうすればいいのだろう?
①とにかくダメージ最小限に中盤以降、スタミナ勝負の展開に持ち込む
②ラッキーパンチでもいいからGGGより先に有効打を打ち、事故的な展開を作る。
③技術で翻弄し、一発も被弾しない。
これができるボクサーでないとまず無理だろう。
そう考えるとLヘビーに行きそうなアンドレ・ウォードが③の手で攻略というのが一番現実的で
あとは内山を倒したコラレスのように、捨て身で序盤にすべてをかける玉砕戦法しかないだろう。
GGGを評するにマンネリな結論になってしまうが
やっぱ本当にパンチが強い、そして肉体も強い。
それだけだ。
TV局や電通などに厳重に守られている村田
敷かれたすべてのレールに沿っていけばひょっとしたら竹原以来のベルトは巻けるかもしれない。
しかしそれはGGGではない他の穴っぽい王者のベルト限定だ。
村田だって体力、パワー型の選手だ。肉体の強さも相当なもの。
しかし首も長く、脳を揺らされてはどうしようもないだろう。
GGGとの対戦は恐らくないとおもう。
映像を見直し、メダルの色は村田が上でも全然違うと確信しただけだった。
追記
レックス・ツォーVSベー・ヨンギル
https://youtu.be/WKZA8wBVY3M
動画があったので追記
僕はこのツォーという選手は完全に日本の河野との試合を目指し香港発の世界王者になるための作られた選手だとおもってます。
チャイナーマネー取り込みのためにチャイナースターは不可欠。だがしかしゾウ・シミンはパワーがなくプロ向きではなかった。
ワタナベジム側も名より実のあるこの相手との試合をあてにしてそこまでは負けられない、逃げマッチメイクをしているものと想像。
間違っても井上尚弥と戦う無謀は犯さないでしょう、両者ともに。
ルイス・コンセプションや実力のあるランカーよりもお互いがやりたい、相思相愛の関係にあるのでしょうが、もはや日本開催で有利にもっていけるような国際的な経済状況でもなく、村田をしてもこの地元選手の前座なのだから、大陸かマカオで半アウェーで河野が受けてたつのが現実的じゃないでしょうか?
そして、試合予想ですが、不器用で見栄えのよろしくない河野が負ける可能性が6割くらいあるとおもいます。
とびぬけたテクニシャンでも強打者でもないツォーですが、亀1よりはマシなサウスポーであり、そこそこマシなキャリアも積んでいます。
香港発の世界王者というストーリーも彼を後押しするだろう。
河野には苦労人らしいしぶとさを発揮して是非この選手を破ってもらいたいものですが、少なくともダウン、KO勝ちが必要な相手でしょう。
内山が陥落してもなお、このジムの体質が変わらないのであれば河野VSツォーは実現の方向で動くでしょう。
今回負けたヨンギルというのは今時珍しい韓国人ボクサーですが、全身タトゥーでこれはボクサーというよりチンピラに近い選手なのかな?
いずれにせよ、ベルトを問う、最強クラスのランカーとはとてもおもえないツォーですが、河野もまた信頼に足りる王者ではないので、この決戦あたりがひとつの山なのでしょう。