
井上尚弥に対し毎日のようにニュースがあるのでおもわず目を通してしまいます。決まった試合にまい進していけばそれでいいとおもいます。
特に、ノニト・ドネアの発言が気になりますが、ドネアのフェザー級はどこかやる気がないか、調整不足か、腹回りが緩くキレがありませんでしたから参考になりません。自身のフェザー級の経験を踏まえて言っているのでしょうし、たしかにウィルフレド・ゴメスのようにフェザー級あたりから何かが違う気はしますが、あのフルトンやアンジェロ・レオが獲得できたベルトに井上尚弥が届かぬはずがない。
井上尚弥VSムロジョン・アフマダリエフ
最近の2試合で喫したダウンがいずれもSバンタム級、死角からの左フックなので、サウスポーの強打者アフマダリエフはなにがなんでもこれを狙ってくるだろう。個人的にアフマダリエフは上半身が分厚くてかなりフィジカルやパワーがあるファイターだとおもっているが、ダニー・ローマンに大苦戦しマーロン・タパレスに負けているのでそのあたりの実力という評価です。もしも当時のスティーブン・フルトンと戦っていたらフルトンが逃げ切り勝ちをするんじゃないかな?
井上と決定的に違うのはスピードです。
タパレスに負けたのはタパレスのスピードに突破口を見いだせず、前半ずっと遅れをとり先行されたから。後半なんとか打開しようにもタパレスのテクニックとパワーが最後まで危険で崩し切れなかった。
序盤から打ち合えば井上が事故的な被弾をする可能性はあるが、じわじわ丁寧に削っていけば、顔面もボディも痛めつけられジリ貧になっていくだろう。
無理してKOを狙わなくても、効いたらわかりやすい相手なので自然な流れでKO出来るか、無理せずポイントアウトでも構わない。
井上尚弥VSニック・ボール
160センチもないフェザー級の弾丸のような屈強なファイターだが、踏み込んで連打、圧力をかけるしか選択肢がないので、やりにくい相手ではない。イサック・クルスのようなイメージだ。警戒すべきはフィジカルパワーとタフネスで、いままで倒していたパンチでも倒れないかもしれない。グイグイ潰してくるかもしれない。そして超接近状態からカルデナスのような型破りの左フックを振ってくるのはボールの方かもしれない。小さいからとりわけ死角となる。
しかしニック・ボールも被弾を逃れないわけで、井上のパンチを食って耐えられるものではないと予想する。
ボールに下がる、距離をとる選択肢はないのでKO決着が濃厚だ。
恐るべき相手はラファエル・エスピノサと中谷潤人だが、これは決まってから妄想したい。
ボクシングの質、完成度で井上尚弥が負けるとはおもえないが、この2人は規格外なので、もっとじっくり見てみないことにはわからない。