内山高志VSオリバー・フローレス他

大晦日、ザッピングしながらの観戦でフルでみたのは内山くらいですが・・・

田中恒成VSビック・サルダール

[youtube]https://youtu.be/F_BQkHhdbrs[/youtube]

特筆すべきものはない、田中はモンスターではないというのが浮き彫りになった。
この日は倒しにいこうとインファイトの気持ちが感じられたが、アウトボクシングの方がよかったかも。
それでもダウンを逆転できたのは相手に比べ上下の打ち分けができていたからだ。
センスや顔面への一撃だけで勝ち抜いていける突き抜けたレベルではない。ボディをコツコツ交えて、自身のスタイルを確立しつつ一戦一戦成長していくしかない。
最短キャリアはその後が大変だ。

高山勝成VSホセ・アルグメド

世界王者にしてはいけない相手に屈してしまった。
きついことをいえば4団体全てのベルトを獲得している高山だが、王者のレベルにないとおもっている。
それでも足りない部分を精神力とスタミナでカバーしてきたが、毎回自分だけ大流血で相手は無傷、傷の原因も自身のファイトスタイルにあるとあってはもう限界だとおもう。
偉大な功労者だが、古傷が癒えず、もう十分かと。

井岡一翔VSファン・カルロス・レベコ

[youtube]https://youtu.be/wo1KcfQnLVQ[/youtube]

いいボクシングをしたとおもう。文句のつけようがない。
採点で一人がレベコだったようだが、打ち合いで効かせたラウンド以外は慎重で手を出さず、レベコが必死に手を出すのでポイントはレベコに流れてしまう。
それでも同じ1ポイント。まっとうな採点結果なのだ。

井岡はディフェンスがいいと同時に極端に慎重すぎるところがある。
マッチメイクも試合内容も全力でリスクを回避したスタイル。

やはり田中同様パワーレスでボディがラッキーな最大効果を発揮したといえる。

今後は本当の王者や強い挑戦者と戦って強さを証明して欲しい。
いつも無傷でやや懐疑的な僕のようなマニアを黙らせるためにも。

田口良一VSルイス・デラ・ロサ

[youtube]https://youtu.be/lvq4U5LHzr4[/youtube]

デラ・ロサは高山とやったアルグメド的、河野とやったリボリオ・ソリス的ともいえる。
前半とばしまくって全力を使い果たす大振り選手。
こういう選手はボディが弱い。荒っぽく大味で王者になれる実力はない。
だからだめだと感じたら諦めも早い。

そんな相手に手を焼いて大苦戦した田口だが、こんな相手に負けちゃいけないと軌道修正する余裕はあった。
相変わらず、伸び白が一番あるいう意味では楽しみだが現時点で強いとはおもえない。

内山高志VSオリバー・フローレス

[youtube]https://youtu.be/nS806Oz41R8[/youtube]

内山相手にどうして自信が持てるのか不思議なフローレス、上体柔らかく正体不明な不気味さだけはあったが何もせず悶絶。
「内山がハードパンチャーかわからないまま終わった。ウォータースの方が強い」
と強気な発言をしていたが、実は右眼下がすでに傷ついて腫れる寸前だった。

内山がすごいのはやはり一撃の破壊力だ。技術とスピードでロマチェンコに勝てるとはおもえないが上下左右関係なしに一撃で勝負が終わる。
それを当てる冷静さと緻密さもある。

ウォータース戦は是非実現して欲しい。怖い相手だが、ウォータースが悶絶、あるいは病院直行のようなすさまじい結果となる可能性も高い。
この破壊力は世界に衝撃を与えるはずだ。

三浦の敗戦から年末までしみじみと感じるのはボディの大切さだ。

三浦、江藤、高山、負けたけど相手はボディが相当効いていた。もっと多用すべきであった。
木村、田中、井岡、八重樫、田口、ボディが勝利の鍵だったとおもう。もっと多用すべきである。

井上、内山、次元の違うものを持っており末恐ろしい。すでにボディの名手なのは当然。

井上、山中、内山の3人は突出した武器を持つが、そうでない日本人世界王者の場合、技術やスピード、顔面へのパンチだけで勝ち続けていけるほど甘くはない。
いかに上手くボディを多く混ぜるか、顔面へクリーンヒットしても相手は平気で立っている場面が目立つが、ナルバエスやレベコのようにボディだけはもう我慢できないのだ。
ロマゴンのパンチに何度も耐えた八重樫もゲバラのボディ一発で立てなくなる。

多くの日本人選手の場合、世界レベルでテクニシャンともハードパンチャーともいえない。ボディが勝利、KOの鍵となるだろう。

本年もよろしくお願いいたします。

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コメント一覧
  1. 毎年大晦日はうちの若手を連れ

    大田区総合体育館で観戦しています。

    ただダブルで世界戦を開催する会場として

    大田区総合体育館はcapacityが小さすぎる

    のでできれば横浜アリーナ或いは

    埼玉スーパーarenaを借りてほしい。

    内山君の雄姿に刺激を受けひとりでも

    多くの若年層が定年や賞与がない

    競争社会に参入してくれれば幸いだ。

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  2. 田中も田口も現時点では世界のレベルじゃない
    特に田中の弱いこと。。。中間距離でボクシングされたらさして上手いとも思えない相手に手も足も出ない。。。東洋タイトルの間違いか?
    やはり田中は身体の硬さ、動体視力の悪さ、当て感のなさ、基本的な技術の未熟さ、攻防分離が欠点だ
    手打ちでパンチもない
    あの程度のボディ攻めであっさり沈むサルダールもどう考えても世界水準じゃない
    本当に最軽量ゾーンは困ったもんだ。これなら本気で日本タイトルの方がレベルが高いかもな
    田中はライトフライに上げても勝てる王者はいないだろう
    同じ軽量級でも八重樫や井岡、井上のように本格的な王者もいるにはいるけれど。。。

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  3. 直近2試合を観たらウォータースが内山を避けるとしても不思議ではありません。身近な南米の王者に挑んだ方が楽そうです。

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  4. ボクシング好き~さん

    エストラーダ戦に向かって欲しいものです。
    その時真価が問われるとおもいます。

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  5. 年末ボクシングは多すぎますね。井上は今回も早すぎて。しかし前回と違い相手も警戒している中の結果なのですごいと思います。ロマゴンに勝つにはSフライかそれより上にいる事が絶対条件でしょう。でもフライで見てみたい気もします。ロマゴンは上げるでしょうがSフライなら井上が勝つかもしれません。長引かなければ。
    私の好きな井岡は良かったのですが毎回中盤に中弛みというか攻めあぐねるとも見える所がもどかしい。慎重さとKOを意識している事がそうさせるのかもしれませんが。井岡が非力とかパワーレスとか言う人がいますが内山や山中と比べられてもなぁという感じ。井岡もフライに上げる前はKOを取っていました。しかしフライの身体に馴染んできたと今回見えたので今後に期待したいです。
    私は井岡の適正はLフライと今も思っています。LフライならKO取れるのにフライに上げてレベコからKOを取るまできたのですからエストラーダ戦へ向かって欲しいものです。しかし井岡のボディ打ち上手いですね。塩試合予想していた人反省して少しは評価してくれ~と思いました(笑)。

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  6. ドロンパさん

    レベコじゃなくエストラーダとやって欲しいです。
    でも大阪に大物を呼ぶなんてことは無理かな。
    ずっと大阪、TBSみたいなんで。

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  7. 井岡は非力ですが、足の運びと距離感が良かったですね。レベコはどうでしたかね⁈万全ではないような気もしましたが、うまく戦って結果は出しましたが、やはり正規のチャンピオンではないので、エストラーダ戦へ向かってほしいのですが…

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  8. れい れなーどさん

    自分も食傷気味で楽しみに観たというより確認をしただけといった感じです。
    井上には驚嘆させられましたが、エルナンデスもナルバエスも初回でボコボコにしてるんでいつものこと。
    今回は大人しかったくらいなのかもしれません。

    やはり誰と戦ったかというのを最大関心事にして今年は楽しみたいとおもいます。

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  9. あけましておめでとうございます。
    年末世界戦があれだけあっても私にとって心踊る試合はひとつとしてありませんでした…井上のインパクトはありましたが。今年は山中モレノ、三浦バルガス以外なんともおもえなく格下外国人挑戦者をいつも応援してしまってました。内山ウオータース、日本に呼んででも決まってほしい。井岡も今回の勝利で勘違いしてエストラーダとやってくれればいいんですが。年末井上以外私はつまらなかったです…

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  10. マイティさん

    内容よかったですが、レベコとは再戦なのでスーパーチャンピオンや上位挑戦者の存在を無視せずまともなマッチメイクに期待したいですね。
    序盤もそうですが激闘でしんどい後半こそボディを攻めるべきとおもいます。

    タフだったバルガスやメンドサをおもうにつけ、後半ボディがさく裂していたらあんなゾンビな打たれ強さは崩れていただろうとおもえてなりません。

    八さん
    結果として選手生命が短くなると考えます。
    田中は自力のある本物の選手ですが、2階級目のLフライは簡単ではないでしょう。

    ジョーヤンさん
    井上も内山も初期パッキャオの衝撃に劣らぬものがあるとおもいますが
    海外経験、場数が違うので本場で本来の力が発揮できるかですね。

    三浦はアドレナリンが出すぎてボディを忘れてしまったところがあるとおもいます。

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  11. 明けましておめでとうございます!昨年はこのブログでボクシング熱が煽られおかげさまで楽しい一年が過ごせました。内山の凄さ。世界に発信して欲しいですね。できればパッキャオの前座で!今の内山の強さは全盛期誰も手がつけれなかったパッキャオとかぶります。あとは世界との強豪との試合が観たい!!

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  12. 今年も宜しくお願いします。

    今更ですが、もう最短がどうだなんてボクシングファンであろうとなかろうと
    どうでもいいことだと思うんですけどね。
    陣営も本人もそんなに気になることなんですかね。

    今年は内山も井上も海外で戦っている姿が見たいですね。
    なんとか決まってほしいものです。

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  13. 明けましておめでとうございます。

    井岡、まさかの有言実行に驚きを隠せません^ ^,
    やはり八重樫相手に互角に戦える実力はあったのですね、、

    海外の選手は下手に顔面打つと怒りのアドレナリン全開で頑張ってしまう傾向がありますね。

    ボディ打ちに技術とリスクが伴うのは言わずもがなですが、故に滅多にボディを貰わないような海外の強豪テクニシャンにこそ一発のボディに値千金の効果が有る、と、自分も思います^ ^

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