ボクシング史上もっともハイレベルな試合、それ故にエキサイティングなものになるとは限らない。けれどそんな歴史的な試合をみれる幸せ・・・
12月9日のリコンドーとの試合のためにロマチェンコはトレーニングを続けています。
ロマチェンコ
「リコンドーはラストマッチくらいの意気込みで臨んでくるだろう。足を使って距離をとって、遠くからパンチを打ちこんでくるだろう。リコンドーがアグレッシブに戦うのを観た事がないからね。」リコンドーに勝つためにあらゆるパンチを準備していると言います。
ロマチェンコ
「あらゆるパンチを練習している。ひとつの武器を磨くのはあまり好きではない。ボクシングは奥が深くて無限の可能性がある事を人々に披露したいからね。」マネージャーのエギス・クリマスは試合がスロースタートになり、徐々にヒートアップしていくと予想する。
エギス・クリマス
「チェスのような展開になるでしょう。はじめから激しい打ち合いにはならないでしょう。序盤はある意味退屈になるかもしれません。1.2ラウンドが注目です。ボクシングに詳しい人ならば、この試合を楽しめるでしょうが、ただ激しく殴り合うだけのメキシカンスタイルが好きな人は楽しめないかもしれません。」ロマチェンコが勝てば、大きな扉が開かれることになるだろうが、彼は先の事は考えていない。
ロマチェンコ
「未来について考えるのは好きではありません。この試合だけに集中しています。家族のため、自分のため、伝説を残すために戦うまでです。」
https://www.youtube.com/watch?v=RU1F_LFmpc8
https://www.youtube.com/watch?v=Qzm993fb_9I
この試合はSフェザー級130ポンド契約だが、当日138ポンドを超えないルールを課した。
ロマチェンコ
「リコンドーの試合を生でラスベガスで観ました。彼は小さくない。自分と変わらない。ほんの少しだけ私の方が背が高いくらいだろうけど、同じサイズだとおもっている。実際のところ、ロマチェンコが2インチ背が高いが、リコンドーの方が2.5インチリーチが長い。
ファンの予想はロマチェンコに大きく傾いているが、それはサイズと若さを根拠にしたものが大半だ。しかし実際はかなり難解なものになるだろう。より速いのはどちらですか?より精密なパンチャーはどちらですか?勝った方がパウンドフォーパウンドと言えますか?
たぶん、歴史上もっともハイレベルな試合であるが、自分の周りに喧伝したりしていません。ニワカボクシングファンに、彼らの凄さが伝わりにくいからです。伝わりにくい同士の対戦で、階級も違う、かみ合うのかという懸念があるからです。
指針のひとつにロマチェンコVSゲイリー・ラッセルがありますが、リコンドーはあの時のラッセルほどには打ち合わないだろう。ドネア戦と同じ、小さくとも距離を支配しカウンターに徹するだろう。
ロマチェンコは逆に益々積極性が増し、横の動きを駆使し、一方的な手数で相手を降参させるようなスタイルがプロでフィットしてきました。ボクシングにはRTD(Referee technical decision)=棄権という結果がありますが、これをロマチェンコと名称を変えた方がわかりやすいかと・・・
リコンドーとしては
多角的に攻めるロマチェンコに距離をつぶされるか
空間把握しつづけポイントリードで逃げ切るか
のどちらかになるとみます。
互いに、守りながら打つ、打っては安全圏に動く動作が身体に染みついているので、そのパターン化された動作を先に読んだ者が制するだろう。
ウィテカーあたりからメイウェザー、それに敗れたカネロにも、この相手が打つ前からディフェンスしている、先読みして身体が反応している動きをみかけることが多くなりましたが
リコンドーとロマチェンコ
この2人はさらに攻防融合されており、リスクはとるので、きっと高次元でエキサイティングな試合にはなるだろうと期待するのみ。