あらゆるメディアで、最もホットな階級といわれるミドル級だが、本当にホットなんけ?一部のエリートレベルと言われるメンツだけであまり顔ぶれが変わらぬし、純粋な世界タイトルマッチも動きが鈍い。誰かが話題を独占してきた歴史を今も引きずっているせいだろうか。GGGにしてもジェイコブスとカネロ以外はそんなに骨のある相手とやってきたわけではないのだ。
[st-card id=53414 ] [st-card id=24534 ]無敗のWBC暫定ミドル級王者のジャモール・チャーロはこの階級でビッグマッチを望んでいる。スーパーウェルター級から階級を上げて以来、ジャモールはミドル級のエリートレベルに交わる事が出来ずにいた。
現時点でテキサスの爆発的なファイター、ジャモールはWBCの必須の指名挑戦者だ。
前戦のマット・コロボフとの試合でその地位をより強固にした。ジャモール
「カネロとやりたい。ジェイコブスでもいい。両方でもそのどちらでもいい。」2018年3月、デオンティ・ワイルダーVSルイス・オルティス戦の会場、バークレイズセンターでひと騒動あった。同席していたダニエル・ジェイコブスと口論になったのだ。ゲナディ・ゴロフキンの参謀、アベル・サンチェスはなぜかこのジャモール・チャーロについては一言も触れようとしない。
現在28歳のチャーロは残念ながらしばらく待ち続ける必要があるだろう。5月4日にカネロVSジェイコブスが確定したからだ。
それ以外の新たな障害は、カネロもジェイコブスもDAZN所属であることだ。チャーロは結局最後には対戦の機会に恵まれるだろう。しかし所属関係を見直したり、それまでずっと勝ち続ける必要がある。
チャーロが言われる常套句に、ミドル級のエリートレベルと戦っていない。という言葉があるが、その言葉はそのまま現WBOミドル級王者のデメトリアス・アンドラーデに当てはまるという持論だ。
ウォルター・カウトンドクワ
アルツール・アカボフ
アランテズ・フォックス
がエリートレベルで
マット・コロボフ
はエリートレベルではないのだろうか。
個人的には
デビッド・レミュー
チャベスジュニア
アミール・カーン
ロッキー・フィールディング
らよりも、マット・コロボフの実力は上である。
しかしなんらかの理由で、ジャモール・チャーロは正規王者にはずっと無視され続けている。
アベル・サンチェスはなぜかこのジャモール・チャーロについては一言も触れようとしない。
アンドラーデもカネロもゴロフキンも直接チャーロを口にするのを聞いたことがありません。ジェイコブスはよくしゃべってましたが結局今のところやる気はなさそうです。
なぜだろう?
強い、怖いと認めているようなものではないか。
ジャモール・チャーロこそ無視されたエリートレベルである。
チャーロ側にも非がないとはいえない。本当にミドル級のビッグネームに絡みたいのなら、アル・ヘイモンの言いなりでPBCに甘んじているだけでなく、動きをみせなければならない。チャーロ兄弟の可能性については誰もが認めるところで、DAZNのエディ・ハーンも獲得に名乗りをあげていた。PBCに安住している限り、可能性の芽は摘まれるし、弟のジャーメルも守られることなく不運な判定負けをした。モンローの代役でコロボフをあてがわれるのも楽ではないだろう。
あの日のコロボフの相手が、ジェイコブスであってもカネロであってもGGGであっても、結果がどう出たかはわからない。
私はジャモール・チャーロが絶対彼らに勝つと言っているわけではない。しかし少なくとも最近僅差の判定が多いジェイコブスよりは頼もしく、指名挑戦者、暫定王者なのだから権利を行使されてしかるべきというだけだ。
2019年、ジャモール・チャーロVSいわゆるエリートレベル
は実現するのだろうか?
もう、スーパーウェルターの頃から因縁のあった、デメトリアス・アンドラーデを挑発し、担ぎ出し、まずはWBOの正規王座を奪う方が話は速いのではないか。
いわゆるエリートレベルとやらのアンドラーデが受けてくれるのであれば・・・
まだまだ時間はかかろうが、ミドル級にはこういう新しい風も必要だ。