第6代EBU-EU欧州S・フェザー級王者
暫定~第30代WBC世界S・フェザー級王者
ビタリ・タイベルト(カザフスタン/独)
Vitali Tajbert
21戦20勝(6KO)1敗
粟生との対戦が決まったWBC王者タイベルト。これを粟生が取ればSフェザーで内山と2つ目となる。
ドイツが主戦場だが国籍はカザフスタンでこの国はアジアとヨーロッパが融合するアマチュアボクシングの強国だ。
金髪っぽい写真も多いが染めているのだろう。映像では黒髪だ。
この試合はタイベルト唯一の黒星で相手も戦績一流のベラルーシの選手、そのボクシングは左フックが強そうなオーソドックスでかなりタフガイな印象を受ける。
エリオ・ロハスのような嫌らしさ、距離感というのはなくがっつりかみ合うだろう。
しかし粟生もアマエリートだがタイベルトの実績、キャリアには到底敵うものではなく国籍、風貌からしてかなり頑丈で二番底がありそうで倒すのは難しいとおもわれる。
ぱっと見の映えでは粟生の方がスピードがありテクニシャンに見えるが世界レベルで終始美しいボクシングを披露するのはなかなか難しいだろう。
特に最近打ち合う姿勢を見せている粟生が互角の終盤で?どのようなボクシングを見せるか、そこが鍵となりそうだ。
タイベルトのキャリアはなかなか濃厚で戦績のよい選手との試合が多く、際立った武器はないが総合力で負けにくいしぶといボクサーファイターであるといえそうだ。
パンチは重そうだがKO率は高くないところからやはりロシア・ドイツ系のガッチリガードでジャブから入る基本に忠実な選手だ。
長谷川の子分的な試合が多い粟生だが再び世界を手にするならなかなかにふさわしい、ちょうどいい存在でありそうだ。
チャンスで手が止まったり攻撃が単調になりがちな歯がゆさもみせる粟生だが、鼻先でかわすスウェーや左カウンターなど関心する技術も持ち合わせ、個人的には彼の試合は楽しめる。
今の充実した練習環境で調整し伸び伸びとボクシングができれば勝てる、公平に見ても6-4で粟生だと期待している。