ヤファイに続いてアンカハスも期待してはいけないのかもしれません。これまた、翻訳するほどの価値があるとはおもえないので、概略を。
スーパーフライ2で出陣が期待されたIBF王者アンカハス、どうやら彼も井上戦を回避するばかりでなく出場も危ぶまれています。
スーパーフライ2はHBO主催で行われているが、アンカハスは対抗TV局であるESPNのトップランクと契約を結んだ。
ボブ・アラム
「アンカハスはトップランクの選手となります。年に3.4回は試合を組みたい。我々は彼を第二のパッキャオと呼んでいます。」トップランクは、過去、パッキャオやドネアをはじめ、パッキャオプロモーションの選手を後押ししてきた実績があります。帝里との試合もトップランク興行によるパッキャオの前座でした。
スーパーフライ2に出場が予定されている著名選手もHBOと専属契約している訳ではないので、アンカハスと戦うためには、TV局の垣根を越えてESPNにも横断的に出場する可能性があります。
アンカハスの都合なんかにふりまわされてたまるか・・・
やはり、モヤモヤしてた事が浮き彫りになりました。
井上を挑発しておきながら、先延ばしっぽい動きをみせてきたアンカハス陣営。スーパーフライ2も井上もアンカハスにとって最高の舞台、相手といいつつも、パッキャオロードを歩ませるため別の選択肢もあると含みを持たせていました。
こういう事を言う場合、大抵、延命、回避なのだ。
絶対戦わないというのではなく、来たるべき時に考えるという事だろう。アンカハスはネクストパッキャオという見出しをつければ、貴重な金を生む木だが、今すぐ井上はリスクが高すぎる。もう少しアンカハスが絶対的に信用できる強さと、稼げる人気を獲得した後、機が熟した時に勝負させたいという意味だ。
これはエディ・ハーンのカリ・ヤファイと同じ商魂である。我が子かわいさというよりは、もっと稼ぎたい、ファイトマネーが膨れ上がるまで待つという腹である。
そして、その機は熟すことなく、井上が体重苦でSフライを去る事は皆気づいているし、先に負けて欲しい、あるいは意外な弱点を晒し、これなら勝てるという根拠が欲しいのだろう。
今回はスーパーフライ2に絶対出ないのではなく、井上との対戦はなさそうだというニュアンスです。が、恐らく出ないのではないか?アンカハスVSヤファイもないのなら他に相手がいません。
両者とも、Sフライで体力不足が露呈したロマゴンが相手ならば喜んで試合を受けただろう。こうやって皮算用しているうちにSフライは空洞化し、人気階級ではなくなっていくかもしれない。井上尚弥が丸ごと、人気と注目をバンタムやSバンタムに持って行ってしまえばいい。
ヤファイとアンカハスが不参加となるとスーパーフライ2、魅力的なトリプルヘッダーを提供できるのだろうか?
シーサケットVSエストラーダのみの単体の試合で、後は格落ちアンダーカードになってしまうのか?井上VSクアドラスだとしても統一戦ではなく、何がなんでもやる価値すら消えたようにおもう。
自分がプロモーターだとして、ヤファイやアンカハスを抱えていても、特にアンカハスは魅力的だけど、それでも客観視すると3段くらい速く、美しく、パワフルな井上には勝てるとおもえない。なので、賢明な判断なのかもしれないが、このような舞台が整い、それぞれ王者である以上、逃げてはならぬとおもう。
ネクストパッキャオというのなら同じ道をいけ。
誰もパッキャオがバレラを倒すとはおもっていなかった。
しかしアンダードッグのパックマンは見事にスターを飲み込んだ。
こんな姿勢では、ネクストパッキャオはほど遠い。
戦わずとも、皆に回避された井上尚弥こそ、ネクストパッキャオに相応しい。