
12月19日にフィリピンの強豪、ジェイソン・パガラとの試合が予定されている岡田。これが彼のはじめての世界を占う価値ある試合だとおもっているが、先日近藤に勝ち王者になったセルゲイ・リピネッツへの挑戦権をかけた試合が指令されました。
イバン・バランチュク
17勝10KO
ベラルーシ出身のトップアマだが、アル・ヘイモン傘下で米国で戦っているホープ。
ニックネームのThe Beastの名の通り、とても屈強なファイター型です。パワフルで大振りなパンチを振ってから一気に詰めてアタックする獰猛で頑丈な選手。世界挑戦確実な怖いホープだと以前からおもっていますが、このスタイルでこのKO率は意外かもしれません。最近、戦績のいい相手と戦って判定続きです。
無敗ホープ、アベル・ラモス戦はダウンの応酬でした。
迫力の熱戦です。
岡田博喜
16勝11KO
日本ではこの階級で抜けた実力者だとおもいます。
あとは、世界ランカー相手にどこまで通用するのかという段階で、ジェイソン・パガラ戦が決まったので、まずはアジア最強を問ういい試合でしたが、ここに来てこんな話が来ました。悩ましい選択です。バガラに勝ってバランチュクに向かうのであれば立派な王道です。
客観的にみるとバランチュクの方がパワフルで危険で強そう。アマチュアでも世界的なレベルで戦っていたようです。この男と打ち合ってはいけないなと以前から感じています。タフネスも精神力も一流にみえます。
しかし相性的には、ガンガン前にプレスをかける打ち合いのバランチュクに対し、岡田は日本でも屈指のカウンターの名手、特に右ショートを合わせるのが抜群に上手いので、かみ合うのではないか。
あとは、パワー、体力、向き合った時のプレッシャーなど、未知数部分で岡田がまともに対処できるのかだけが鍵となりそうです。
どんな試合が決まるかわかりませんが、ダウンの応酬となったアベル・ラモスもかなりいい選手で、対戦者レベルもスケールもバランチュクの方が上にみえてしまいますが、世界的にもパワーファイターと認識されているこの男に勝てば世界への期待はグッと近づきます。
どっちも興味あるけど、VSバランチュクの方が興味深いかなぁ。パガラも濃厚なキャリアですが、結婚して練習熱心でなくなり最近下降気味と聞きます。岡田との試合で気合を入れなおすそうですが、前戦はかなり不出来でした。階級的に厳しいのはもちろんですが、岡田のカウンターセンスだけは素晴らしいとおもうので、価値がある試合だ、次に挑戦できるなら。
惨敗も完勝もありえる相手である。
新王者のセルゲイ・リピネッツもバランチュクに通じるファイター寄りの選手です。次戦にエイドリアン・ブローナーを名指ししていますが、金と名前が欲しいだけでしょう。近藤戦で苦戦したリピネッツの野望、稼げるウェルター級に進出する前に証明すべき事があると書かれています。
そして
リピネッツVSバランチュクという組み合わせはそのファイトスタイルからも、東方の地獄であるとも書かれています。そこに岡田が割って入ることはできるでしょうか?近藤はその可能性を見せてくれました。あれはリピネッツが弱かったのではなく近藤が強かったのだと。
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