試練こそチャンス/ライアン・マーティン

プログレイスとテイラーが人気で抜けていてもやはり本命不在であるとおもう。このトーナメントの勝者は参加しない王者達よりずっと格上といえる。

"ブルーチップ”ライアン・マーティンはWBSS初戦で優勝候補のジョシュ・テイラーと対戦します。スコットランドのジョシュ・テイラーは優勝候補の一人と言われています。

しかし、マーティン(22勝12KO)は憶する事がありません。

マーティン
「ビクトル・ポストル戦をみました。素晴らしい試合で、メディアが伝えるよりは接戦にみえました。けれど誤解しないでください。テイラーは素晴らしいファイターで優勝候補の一人でしょう。だからこの試合の勝利はとても大きな鍵を握るものといえます。」

4人のシード選手の一人として、テイラーは相手を選ぶことができました。

マーティン
「私にはちょっと考えがあって、それを言うまでわからないだろうが、自分を指名した事に少し驚いたね。けれどこれはトーナメントであり、誰が相手でも勝ち抜いていかねばならないものだからね。」

アベル・サンチェスの元、トレーニングしているマーティンは言いました。

マーティン
「ボクシングにとって、特にこの階級にとっては素晴らしいトーナメントさ。最初はあまり積極的に薦められなかったんだけど、これはもっと自分を知らしめる最高のチャンスだとおもったから、アベルやトム・ロフラーに参加を強く志願したんだ。準備は出来ているよ、とてもエキサイトしている。大きな花火を打ち上げるよ。」

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こちらでは現在6位のマーティン。対するは人気2位のテイラーとの初戦です。

アマチュア
202勝22敗

国内タイトル多数
ロンドン五輪候補だったが、予選でロバート・イースターに14-8で敗れる。

WBSSスーパーライト級はどこかで書きましたが本命不在、豪華メンバーですが現王者はキリル・レリとレジス・プログレイス(暫定)のみです。人気は過去の試合内容や世間の声くらいしか頼るものがない、誰が抜けるかわからない楽しみがあります。

ライアン・マーティンは無敗で恐らく出場メンバーで一番の長身です。
出てきた頃は、ロバート・イースターJr同様の厄介なスナイパーという印象ですぐにでも世界戦に絡んできそうな不気味さがありました。しかし対戦相手レベルがあがると意外な苦戦や凡戦も目立つようになり、階級をひとつあげたスーパーライト級ではテイラーのような体格の近いものもいて、特別な脅威ではないという見方もできるかもしれません。

しかし、名将、アベル・サンチェスに指導される無敗の大型ホープであることは変わらず不気味な存在です。

似た存在だったロバート・イースターJrはマイキーに完敗し、一流から超一流にはなれず、足りないところが露呈しましたが、マーティンが存在感を示すには、テイラーという高い壁を攻略する必要があります。勝てば一気に優勝候補でしょう。

最近日本の岡田がトップランクと契約をしました。岡田曰く「ジョシュ・テイラー以外なら誰にでも勝てそうだ」と言っており、個人的にはそんなにテイラーばかりが抜けているかな、わりとよくいるトップアマスタイルであり、個人的にはキリル・レリやプログレイスの変幻自在、バランチェクの野生の方が好みです。

WBSSスーパーライト級

プログレイスとテイラーが本命視されていますが、プログレイスなど昔から注目していた識者は少ないとおもう。パッと出てきて強いもんだから急に本命視した者が多いだろう。誰がみてもちょっとやばい強さにみえるけど、この2名以外で優勝を当てた人こそ真のマニアである・・・

岡田、やっぱり出て欲しかったですね。アレックス・サウセドに似て拮抗した力の持ち主だとおもってますが・・・

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