ラスベガスの夜/井上尚弥VSラモン・カルデナス

米ネバダ州ラスベガス、シンコ・デ・マヨのメインイベントで行われるというのがこの試合の魅力です。

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井上
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10
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10
10
10
68
カルデナス
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10
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9
9
9
8
63

世界が注目するラスベガスのメインで、ド派手に倒して勝ってやろうと気負い、力み過ぎ、ネリ戦と同じパンチでダウンを食った。

そこからは、もう打ち合いでねじ伏せるだけで力みが目立った今日の井上尚弥でした。

打ち合いが一番の強みなのでこれでいいのかもしれませんが、もっと冷静に丁寧に戦っていればダウンせずに済んだことでしょう。

相手あっての内容、結果ですが、今日の試合だけ見れば、中谷潤人の直近の試合の方が恐ろしくみえました。
打たれ強さも冷静さもある井上ですが、もっと威力やタイミングがバッチリなパンチですと一撃で失神してしまうこともありえます。

エキサイティングな試合を宿命づけられていたし、前日、前々日の興行がひどい内容だったので、楽しい試合という意味では最高でしたし、同じ課題を目の当たりにしましたし、カルデナスのトレーナーはアフマダリエフも教えているそうで、陣営としては手ごたえありでしょう。

しかしラモン・カルデナスはムロジョン・アフマダリエフよりも強いかもしれない、素晴らしいウォリアーでした。

以下過去記事---------------------

日本人の過去最高到達点でしょう。

ラモン・カルデナスはとてもまとまりのあるオーソドックスで、スタイルは小型カネロのようですが、整ったオーソドックスといえば、スティーブ・フルトンもそうで、そういう相手は井上尚弥にとってはやりやすい。井上尚弥と技術戦をして勝てる相手はいない、ジワジワ削られ、策なしになっていく。

なのでカルデナスは何か狙いをもって対してくるだろう。その狙いは恐らく左フックの相打ち、カウンター、肘を上げた左フックのタイミングと角度が素晴らしい。そしてフルトンほどのアウトボクサーではないが、タフでパワーもある。

何か大胆なことをしかけてくるか、自分を信じていつものように戦う余裕しかないか、井上にとってもアメリカの大舞台なので、恐らく丁寧な試合をしていくとおもうが、一発に気をつけて戦えば、総合力の差でカルデナスをジワジワ痛めつけ一方的な展開になっていくだろう。

カルデナスはいい選手で力強いと感じるが、相手が井上尚弥だからこの予想。

6~8回あたりで井上のTKO勝利なんじゃないかな。

最近、互いにリスペクトしている同士として、タンクの声がよく聴かれる。

タンクは井上のファンとして
「ラモン・カルデナスの方が、ナオヤ・イノウエよりはるかに大きく見える。 肩幅もずっと広い。カルデナスは非常に危険な相手だ。 パンチのスピード、そしてパワーも十分にある。メンタルもしっかりしているし、すべて揃っている。」

と言っている。

カルデナスを圧倒するパフォーマンスをみせたなら

禁断にして夢の対戦として

井上尚弥VSタンク・デービス

も待望されることだろう。

ラモン・ローチに苦戦したタンクの評価は下がり、この男は地道な防衛戦などもうしない。金になるビッグマッチにしか興味がない。ジェイク・ポールだかのYouTuberと戦う話もある。

井上尚弥VSラモン・ローチ

だったら井上尚弥が勝つだろうとおもうと、ありえなくない話だ。

大橋会長はかつてやりたいと言っていたような気がする。

アフマダリエフ、ボール、中谷と予定があり、その先となると井上尚弥のいよいよ最終章ともいえる。

強いラモン・カルデナスに対し、どのようなパフォーマンスで勝利するのか

プレッシャーは相当なものだが、それを楽しむ風格が井上尚弥にはある。

これに勝利してもカルデナスは無名なのでP4Pの評価は変わらないだろうが、ウシクもクロフォードも試合内容は決して冴えているわけではないので、心の中では井上尚弥がP4Pナンバーワンだ。

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コメント一覧
  1. カルデナスが強かったから井上の全貌がかなり出た印象。陣営も言ってたけど、速くて重いパンチが矢継ぎ早に出るから根負けしてしまう。タパレスもネリもそんな感じだった。中谷も打ち合いではスピード負けしてしまうだろう。

    井上に勝つには、耐えに耐えてカウンターしかない。
    というのがわかった。KOしないと勝てないね。

    ある程度は張り合える体力がないと無理だけど。

    カルデナスのファイトプラスアルファで突破できるかもしれない。

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  2. 超接近からのやけくそ左フックカウンター、これが井上が2度食ったダウンなので、今後の相手はこれを狙ってくるだろう。

    アルマダもボールも。

    エスピノサと中谷だけは、もっと色々な引き出しがある。特にエスピノサはアッパーが多い。

    エスピノサが難敵だろう。

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  3. 井上には関心するばかりですが
    ネリ戦もカルデナス戦も序盤から前がかりで飛ばし過ぎです。
    序盤で威圧、相手を呑んでしまおうという戦術なんでしょうが、左フックのダウンが同じすぎる、距離が近すぎる。ああいうのはもっと相手を分析し距離を把握したら絶対食わないでしょう。初回、2回の序盤だからこそ食らったパンチです。

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  4. ライト級で試合をした事があるカルデナス。
    序盤は簡単に下がってくれなかったし、雑になったらそりゃ危ないパンチを貰いますよね。
    軽々しく階級上げろとか言う人達もたくさんいますが、それがどれだけのリスクを抱えるのか、今回の試合でいい加減に気づいて欲しいです。
    いずれにせよ、スーパーフライやバンタム時代のような序盤からイケイケで攻めるスタイルは抑えないといけないなと改めて感じました。
    ただファンがそのスタイルチェンジを受け入れてくれるかどうか…。

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  5. 注目度や期待値がもはや世界トップレベルなので、エキサイティングな試合をしよう、必ずKOしようという意識が強く、力みが目立つくらいかな。しかしそれは仕方のないことで、フィジカル的にはバンタム級、カルデナスはかつてはフェザー超でも戦っていたそうで、ナチュラルにパワーも耐久力もある選手だっただけ。

    アフマダリエフやボールにもパワーで対抗する今と同じ戦い方になるとおもいます。エスピノサならなおさら。

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  6. 初回は様子見でともかく、2ラウンド目から足の踏ん張りが効いていないように見えました。
    パンチ後も体が流れて、調子悪いのかなって思ってる内にダウン、あれはカルデナスがしっかり研究してたパンチでカルデナスを褒めるべきですね。かなり危ない、ドネア1やネリ戦より危いタイミングでした。カルデナス側からするとあの後同じ左フックに頼りすぎたのが良くなかったのかな。井上がしっかり対応したからっていうのは間違いないですが。
    素人目線だし、本人が満足なコメントしてたので大丈夫だと信じたいですが、衰えなのか慢心なのかちょっと心配です。

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    • カルデナスにとっては相打ちかカウンターの左フックしか策がなかったようにおもう。
      それであそこで怯まずにドカンと打てたのでダウンを奪えた。
      井上もあのタイミング、角度で合わせてくるのは想定外だったとおもう。
      ガード下がってあご上がってたのは事実だけど、普通あんなタイミングのカウンターは飛んでこない。

      カルデナスの方も、目をつぶって打ったようにみえるくらい、見ていないし、当たればラッキーくらいの加減で放り込んだラッキーパンチに見えた。

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  7. サウジが巨額を出してくれるから、みんなお金目的で、しれっと大人しいファイトになってしまいましたね。
    ライアン、ヘイニー、カネロ

    みんなひどかった。

    特に、カネロと戦ったスカルという男は、金だけうけとってカネロに勝利を献上するようなファイトをして去りました。

    リヤドシーズンはボクシングの終わりの始まりかもしれません。

    そんな中、エキサイティングな試合をした井上だけが救いでした。
    サウジアラビアじゃなかったのが幸いしたのか?

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  8. モンスターの名の通り強いけど、結局超正統派で、万能で殴り合いに強く、ガンガン打ち合うオーソドックスなので、ほぼ無双に近いが、今日の前座に出たエスピノサや中谷や豆タンクのボールは変則と言うべきか、異端児なので、井上の真価が問われますね。

    今日の相手のカルデナスはガチンコ打ち合える正統派でしたが、今後の相手はちょっと違いますし、ピークなのかピークアウトなのかの年齢ですからね。

    井上尚弥が変わる、進化することはない、同じ正直に強い正統派だとおもいます。

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    • ここ数年(ドネア1以降)の井上尚弥は慢心していると思う。
      昔はどんな相手でもかなり強い、自分より全然強いと仮定して臨んでたのにね。
      まあ結局あんだけ自分の方が強ければそう思う気持ちは分かるけど。(ならガンガン階級上げれば良いのに)
      真吾さんの洗脳が解けてきたのもあるのかな。

      出来る限り無敗で終えて欲しいが今日のカルデナス戦とその後の試合後インタビューを見る限りそれは無理かも知れない。
      やっぱり大スターになってしまった弊害はあったね。

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  9. 井上が試合後に「2Rダウンについてはまだ映像を見れてない」という旨の発言をしたので、正体不明のパンチを貰わないようにスタイルを変えたのかもしれませんね。
    総合力でねじ伏せたのはさすがですが、あの痛烈なダウンで左が効ききやすくなってそうですね。階級の壁、加齢による衰えも少し感じてしまいました…
    中谷はかなり危うい相手になるかも。

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  10. 村田さんの滑舌の悪さが気になりました。以前から良くなかったですが…GGG戦辺りのインタビューと比べても悪くなっている様な。
    井上選手もダメージ溜まっていると思うので、もっと安全策とって勝って欲しいと思ってます。本人はやりたくないと思いますが…序盤でダウンするのは明らかに序盤KO狙いで無茶していると思います。

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  11. ドヘニー戦みたいに序盤は慎重にいってほしいですが、あの試合では滅茶苦茶つまらなさそうな表情をしていたので不本意なんでしょうね
    流石に次のMJ戦は対策すると思いますが...

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  12. もっと冷静に丁寧にとか足を使って無難に戦えば負けない、なんて言われてますが
    期待とかKOを狙ってるからではなく、この戦い方しかできないのではないでしょうか?
    この戦い方が自分の最大の強みと思っていて、我慢したり攻め込まれるのが超苦手なメンタル。
    技術的には可能ても実戦で出来るかはまた別ですから。

    その弱点ををうまく隠し利用ている大橋陣営の策略にみえます。

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      • ネット上ではメイの様にアウトボックスに徹して技術戦をすれば無敵なのにあえてやらないといったコメントが多数散見されるので、
        そこまで技術のある選手ではないよね?という疑問からでた結論でもあります。
        フルトン自体が慎重でパンチの無い選手だったので攻められることはなく参考にはならないと思ってます。

        まあボールの様な選手を技術で捌ききるのかやはり打ち合うのか、自分はアウトボックスは無理だと思ってます。
        そこで自分の意見が正しいのか間違いなのかが照明されるんでしょうね。楽しみです。

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  13. やろうと思えばアウトボクシングできる
    そう思っていても、やらない内に真に必要な時にできないことがあります。
    ムロジョン戦は勝ちに徹する姿を期待

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  14. そんな日もあるなって感じの試合だった
    フェザー級はやめといた方がいいよなぁって

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  15. 井上負けそう
    今日はドヘニーもガルシアも糞だった
    そんな日が井上に来てもおかしくない

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  16. 今回は我慢できんので久しぶりにコメ。
    井上選手のtko負け予想
    目前の試合のその先が話題な時に
    ころっと負けるのはボクシングあるある。
    大舞台による力みとプレッシャーで身体が硬い所に
    カルデナス選手のハードヒットを安易に貰うのでは。

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    • あなた予想凄いね
      まあ負けなかったけど、カルデナスのハードヒットを確かに貰ったよ

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    • エスピサノ?
      エスピノサでは?

      井上3試合
      中谷もそのくらい、しかもSバンタム以上で

      勝ち続けることが条件です。
      中谷の相手は西田の他誰になるのかだ。

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  17. 大橋会長の発言を聞いてると中谷戦後は他団体のフェザー王者を狙っていく予定のようです
    オイルマネーによりマッチングはあっという間に進むでしょう。他王者の統一戦次第では来年4団体統一している可能性すらある
    しかしそうしてフェザーすらも制圧してしまったら井上尚弥はその先何をすればいいのでしょうか?
    スーパーフェザーで戦うとなると個人的には興奮よりも「気の毒」が先に来てしまいます
    強すぎるが故にどんどんパフォーマンスが発揮できない階級に追いやられていく訳ですから

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  18. カルデナスは大丈夫だとおもうけど、また圧勝しちゃうとアフマダとかボールとかナチュラルで勝負できるのかな?なにかドーピングみたいな力を借りないと勝てないとおもわせてしまう。

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  19. 突然変異みたいな、恐らく後にも先にも井上みたいな日本人選手は出てこないでしょうね。
    と、思ってはいるものの、そんな時に限って番狂わせはやってくるのでしょうか?

    アンダーカードにフェルナンド・バルガスの息子も出るので楽しみにしています。

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    • しかし同時期に日本から中谷潤人という異能が現れた。最近のトップアマのプロ化も井上時代以上にハイレベル。もはや、井上とやりあえるのは同門の坂井や帝拳の坪井、堤麗斗みたいのしかいないんじゃ?そういえば原田周大は大橋ジム所属らしいがアマチュア国内で負けちゃったみたいだね。

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  20. 中谷潤人には井上戦が叶わなかったジョンリエル・カシメロとの対戦を希望します。カシメロの引退試合となるのか、野獣に屈するのか。いいストーリーだとおもわれます。

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    • 中谷もいましたね…。

      一人が10秒を切ったら続々と続くスプリンターが出てきたように驚異的な日本人が次々と出てくるのか。
      佐々木がウェルター獲ったら中量級以上で活躍する日本人も多く生まれてきたりして。

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  21. すべてのリスクと責任を背負うのは井上尚弥だが、今回陣営が甘く見すぎ、観光気分。もう次戦やその次の次までニコやかに話してる。ラモン・カルデナスを応援したくなるほど楽観的。

    足元すくわれるぞ、大橋。

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    • 大橋秀行だったらこういう大舞台では負けていたとおもう。手数が少なくて、打たれ脆いから。

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  22. カルデナス以上の相手がいないから仕方ありませんね。
    前座に出るラファエル・エスピノサがいい勝ち方をしたら煽られるんだろうな。

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    • アフマダリエフもニック・ボールも井上尚弥に勝つためだけのトレーニングをしていることでしょう。

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