注目の下田の海外初防衛戦はとても残念な突然の結末でした。まぁこれがボクシングの醍醐味でもありますが。あのダウンシーンで応援してた日本人皆凍りついたとおもう。
完璧に入った左フックで倒れた瞬間もう終わりだといえる強烈なものでしたがその前からなぜか体力消耗したのか何かのパンチが効いたのか、急に苦しそうになった矢先に見えました。左フックの前に伏線があったようです。
下田の積極性が勝る序盤で、挑戦者らしさを全くみせない静かなラモスという展開で淡々と試合は進みましたが、下田が有効打を当てている訳ではなくほとんど軽くさばかれていました。有効だったのは下田のボディとバッティングくらいだったでしょうか。
そんな展開が淡々と続いたのでラモスは下田の動きをそろそろ読みきったか?
逆に下田は同じ展開にじれ、パンチを当てたくてやや雑に前に出始めてきました。その両者の思惑、タイミングが7ラウンドに現れたのでしょうか。
敵地とはいえ公平に採点されていたようで6ラウンドまでポイントもほぼ押さえていた下田、もったいないという声も聞かれますが、自分には完敗に写りました。
リコ・ラモスが序盤下田の出方、動きを読みきって中盤から攻勢に出て仕留めた。
そんな風に見えました。
ポイント劣勢とはいえ全く被弾してなかったですから危なげない戦いぶりではありました。
ラモスがずっとおとなしかったのもありますがアマチュアエリートに対しスピードとプレッシャーで先行、ポイント先取できていた展開は以外でしたがラモスは冷静でした。
いつもの下田の悪いくせというか、やはり経験不足で常に一生懸命すぎて冷静を欠いた、気持ちに余裕がなかったのもしれません。
李戦のダウンも効いたそうですが結構ああいうスタイルでパンチを食うと効きやすい、打たれもろいところがありそうです。
このキャリアでこの到達点、アマエリートおも押しこんでいける切れ味というのは魅力で成長余力はまだまだありそうです。
一方のラモス、これ強いのか、穴王者なのかわかりませんが、ディフェンスが上手くパンチもあり心を乱さない。
修正もできる、という点でどんな王者に君臨するのか未知数です。
現状ではリコンドゥにあっさり判定負けしそうな微妙さではあります。西岡の方が強そうだし。
うーん、無念でしたがKOシーンだけは見事でした。
ちょっと気になったのは両者のグローブ、下田が青いレイジェスでラモスは茶色?紫?のエバーラスト。
世界戦くらい同じグローブで統一した方がいいんじゃないかとおもいました。
この試合は公平なジャッジでしたがメインのウィリアムスVSララはおかしな判定で不調のウィリアムスの2-1。
ララ気の毒すぎます。最低、最悪のウィリアムスの出来でした。
その他ジョニゴンは格下相手に圧勝、勝敗は予想通りですがまたしても右で仕留めたとのこと。
左フックの怖い選手でしたが長谷川戦で右にも自信が生まれたようだ。まぁ偶然続いただけだろうけど。
その他別の世界戦ではリオスがアンティロンをKO。
アンティロンはソト戦の影響からガッティばりのファイターになったようだ。
でもそういう我慢比べはリオスが抜群に強い。この男の特徴はパワーとタフネス。
デラホーヤがツイートしてましたがリナレスの餌食になるのか、このガッツがそれすら超えるのか、自信だけは深めちゃったでしょう。
アンティロンは気持ちは強いがあんた打たれもろいところあるからもうちょっと打たせないボクシングした方が・・・
と感じちゃいました。技術で負けない相手だとおもったのになぁ。残念。