LIVEではなく観戦記、観戦後記になるかとおもいますが、じっくり堪能したいとおもいます。かなり前から決まっていたドヘニー、なんかすごい決意と準備なんだよなぁ。しかしボクシングは非情なるもの、冷静沈着で強いものが結果を出すだけ・・・岩佐に期待!
TJドヘニーにはMTKグローバル~マックザナイフの文字、これが席巻してますねぇ。この試合の勝者はドグボエVS大竹の勝者と統一戦の予定があるとか。それを踏まえてのESPN+での放映なのかな。
肝心の試合ですが、結局初回が一番の見どころであった。
左からの返しの右フックでドヘニーの腰が落ちかける。
そこからは、解説、ゲストとも岩佐を褒めちぎるが、TV観戦の自分にはそんなにいいようには見えない。そんなに速くない、左が少ない、精度が低い。コンビネーションも出ない。左を怪我したのか、パンチは単発でクリンチも多い。
ドヘニーのパワーはもちろん、アウトボクシングのスキルもかなり高く、なかなかタイミングを掴めない。一方のドヘニーも得意のプレスや接近戦からのラッシュが出来ず、岩佐のジャブ、距離を克服できない。
ハイレベルだからこその歯がゆい展開なのだろうが、有効打の少ない拮抗した試合。両者にすごい連打や打ち合いは遂に訪れなかった。
やや正確性で勝る岩佐と時折大きなパンチを印象に残すドヘニー。ドヘニーの大きなパンチに岩佐は芯をはずしているが、これがジャッジの印象を悪くしたのだろうか・・・
個人的には単発でスピードも反応もイマイチな岩佐に失望しつつ、それでもコツコツ削って、策がなく、消耗したドヘニーには少しの差で上回っており、10ラウンドを超えた頃は小差から中差判定で岩佐かな
という印象でした。
最後、倒せとはっぱをかけられた岩佐ですが、もう10ラウンド過ぎたら、この程度のダメージならば、ドヘニーは倒れないだろうと感じました。もっとはっきり効かせたかった。会心のカウンターが見たかった。
結果、歯がゆく、あまりレベルの高い世界戦にはみえませんでした。
ジャッジが読み上げられると、中差のユナニマスだったので、岩佐かとおもいきや、ドヘニーがコールされる。これがMTKグローバルの政治力だろうか、決め手に欠く試合ではあったが、ドヘニーの勝利はないだろう。
稀にみる、逆地元判定ともいうべき結果で、声を大にして異を唱えるべき事態。岩佐やセレス会長は納得しちゃってる感じにも見えたが、抗議に値する採点だとおもう。
しかし、岩佐陣営としても、出来がよかったとは言い難く、フィジカル強化の犠牲か、スピードや回転力が落ちているような気がします。今日の出来では私の理想とほど遠い。スペンスのスの字も感じられぬ単調さ。
それでも全体的には強く逞しくなったのかな、ドヘニーのパワーにふらつく事はなかった。解説陣が褒めちぎるのが意味不明。言うほど楽勝、いい試合じゃないでしょう・・・いい左がほとんど見られなかった。
内容はイマイチでしたが、採点結果はかなり異議あり・・・
これで岩佐の負けは気の毒です。
ESPNの採点は115-113で岩佐