バンタム~フェザーあたりで王者を含め誰もが警戒、無視できない存在としてじわじわ王座に接近中のこの男、ギレルモ・リゴンドーが紆余曲折を経て試合を行いました。
相手はベテランのホセ・アンヘル・ベランサというメキシコ人でキャリアがあり当然かませではありますがホープ相手に食い下がってくれました。
結果は6R終了時でベランサ陣営が降参してしまいましたのですっきりした幕切れではありませんでしたがこりゃいくらやっても敵わない、ダメージを蓄積させるだけという意図があったのでしょう。
アマチュア過去最高峰クラスのリゴンドーですが同僚のガンボアらに比べボクシングが慎重です。技術、反応速度が優れているので危ない場面は全くないですが相手が出てこないから一気に攻めるということはなく攻めさせてその隙を一瞬でつくということに拘っているようです。
相手のさして怖くない動きにも反応して防御体制をとることもありいつスパークするんだろうとやや退屈な試合を見せますがやはり打たせない、自分だけ当てるということには抜群に長けておりヒヤヒヤするところすらありません。もっと強引にいけば楽に勝てるのでしょうが負けられない男のおかれた立場や豊富すぎるキャリアがそれを許さないのでしょうか。
筋肉質でパンチのパワーも切れも相当ありそうで全てのパンチでもカウンターのボディは強烈すぎるものを見せ付けますが超絶テクニシャンのレジェンドたち、たとえばリカルド・ロペスなんかと比べてもそのボクシングはちょっと違います。あくまで黒人アスリート、キューバスタイルの頂点ボクシングなのでしょう。
構えているだけで「オラオラどっからでも打ってこいや、倍返したる」的なオーラと隙のなさがあります。
いよいよ次の試合は元王者クラス、しかも現役バリバリという選手になりそうなようで注目です。
この目の良さ、反応の速さ、慎重さ、パンチの切れ
スーパーなキャリアとスーパーな練習環境・・・
どっからどうみてもやばすぎる超本命をどう見守ればいいんでしょうか。
やっぱり絶対王者となってしまい、強すぎて相手がいず試合枯れで消える・・・
そんな末路になってしまうのでしょうか。
熱い階級ですがこの人だけは特別な存在感を放っており無視できないです。