今月も早々にビッグマッチ目白押しですが、マニアな自分が気になるのはやっぱりこの男、この試合です。
ギレルモ・リコンドゥVSリカルド・コルドバ
11月13日だそうです。
アマチュアの破格の実績と日本人も絡む階級なだけにデビュー前から注目してますがプロ7戦目にして早くも名のある元王者との対戦となりました。
これ問題なく実現を願うばかりです。
まずコルドバ
プーンサワットに判定負け(これはタイなので臭いんですが)
シドレンコには2度引き分け
バーナード・ダンに逆転KO負け(採点ではリード)
が戦績の汚点となっていますが、怪物同国人のセレスティーノ・カバジェロにはユナニマスで勝ってる実績もあるまだ27歳のベテランです。
結構強かったルイス・ペレスにも勝ってます。
そのスタイルはバンタムの同国人安定王者、アンセルモ・モレノにも似た距離と懐深いテクニシャンです。
よく動き華麗にさばき、手数も多い素晴らしい完成度のボクサー。
WBAが大好きな暫定王者戦でもおかしくないほどのハイレベルな顔合わせです。(暫定かかってたっけ)
一発はさほどなさそうな印象ですがボクサースタイルにしてKO率も高いので非力では決してないのであろう。
日本人が苦手としそうなテクニシャンであります。
そしてリコンドゥ
同僚のガンボアほどアグレッシブではないが全て計算づくのような冷静さで動画確認ですが今のところまったく隙のない試合を見せています。
上手いのは当たり前だがそれよりも反応速度、体のスピードが異次元のようなボクシングという印象です。
距離をとってどこ打っていいかわからないような構えから一瞬の隙でカウンターを決めて一撃必殺で相手を倒してしまいます。
完全に見切っているからかそのパンチはシャープだが大振りで迫力があり顔面、特にボディショット一発で終わらせてしまう。
相手の動きを読むのには相当神経使っているみたいだが仕留めは一瞬、コンビネーションとかブロックとかいらないよ、みたいな手抜きにも見えてしまうから凄い。
好きなボクシングかといえばちょっと違和感があるが文句のつけどころのないパフォーマンスで計り知れないところがあります。
決して墓穴を掘らないロイジョーンズJrのようでもあり、変則もオーソドックスも両刀使いのような盤石さを感じます。
けれどプロでやっと7戦目、相手はこのタイミングでは強敵すぎますがこの試合を持って彼の全貌がようやくわかる?ことになるのだろうか。
そういう意味ですごく楽しみで仕方がありません。
ひょっとしたら、つまんなそうに淡々と戦うリコンドゥがコルドバの尋常でない集中力と積極性、巧みさの前に戸惑って押された展開のまま負ける、なんて姿もなくはなさそうな雰囲気ですがここを圧勝したら彼は対戦相手がいなくなってしまうかもしれません。
意外と待ちのスタイルのリコンドゥとテクニックマエストロのコルドバではお互いが警戒しかみあわないかもしれません。
コルドバ関係者以外はリコンドゥの能力、未来に期待してこの試合の予想も8-2くらいでリコンドゥでしょうか。
ここを勝って王座は陥落したが重戦車のようなプーンサワットとの試合が見てみたいです。
誰だって苦しむであろうプーンサワットの重圧をもしかしたらこの男は涼しく料理するかもしれない。
ダルチ二アンにグサリとカウンターかましたドナイレのごとく・・・
リコンドゥのプロでの実力・・・ボクシングマニアの方々はどう感じていらっしゃるのであろうか。
自分は未だ解析不能です。
今回は試合を受けたコルドバの勇気を称え、応援しようとおもいます。