最後まで、事前記事を書けなかった、複雑な心境の試合。昨日のリナレスの悪夢を考えると階級を自在に克服する両者は異能である。両者かなり小さい。ブローナーは顔も小さい。まだ29歳の鉄壁なブローナーが勇気を出して倒しにくるかチキンとなり殻に閉じこもるのか、こんなチャンスはもう2度とない。
それでも40歳の超人パッキャオ応援だ。
相手はブローナーというよりは自分自身だ。年齢だ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
パッキャオ | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 10 | 119 |
ブローナー | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 10 | 9 | 9 | 109 |
判定ばかりでくたびれる。
KOを狙うというパッキャオだが、マティセ戦のKOは久々であり
ブローナーはディフェンスが固いので判定になりそうな気も・・・
この階級でもブローナーが強打者なのであれば、不気味だが
貝のようにガードを固めるならばパッキャオのペースにのまれるだろう。
歌も歌うのか、
今日は長い・・・
やっぱりパッキャオ人気はすごい。
パッキャオは70戦目なんだな。
1R
パッキャオの白いハイソックスが印象的。
リング中央での偵察戦
パッキャオがロングジャブ、左を積極的に打っていく
ブローナーは打ち終わりにアッパーを合わせようとする。
当たりは浅いが
パッキャオ10-9
2R
探り合いからパッキャオの方が仕掛けてラッシュしていく。
浅くは当たっている。
いつも見せ場を作る積極的なパッキャオ
パッキャオ10-9
3R
両者のコンディションは良さそうだ。
パッキャオが試合を作り、ブローナーはカウンターを狙う展開。
このアグレッシブさには感服だ。
40歳とはおもえない激しさで、ブローナーがベテランのよう。
リスクもあるのにすごいな、これがパッキャオ
パッキャオ10-9
4R
ブローナーは一発当てて勝つ事だけ考えてればよく
パッキャオは内容も問われる感じ。
ブローナーの鋭い右があたるも
パッキャオが勢いで倍返し。
かなり気負っているパッキャオ。
スタミナが心配なほど。
ブローナーも究極仕上げで
軸が全くブレないが、ポイントを獲るほど積極的ではない。
しかしブローナーが良くなってきたか。
パッキャオ10-9
5R
まだ両者素早くて効いたパンチはひとつもない。
パッキャオの方がアグレッシブに攻めるが
スタンスを広くとるブローナーはちょっと遠い。
ロープに詰めるとラッシュするが、ブローナーは
ガードを固めて逃げる。
攻撃時間の長さで
パッキャオ10-9
6R
ポイントとなるとアグレッシブなパッキャオだが
まだ有効打はお互い皆無だろう。
一発で流れが変わる。
ブローナーはもうポイントは捨ててノックアウト狙いだろう。
アグレッシブで負けている。
仕掛けた時間、パンチ数はパッキャオだが
ブローナーは不気味な安定感を発揮している。
軸の強さを感じる。
パッキャオ10-9
7R
スローでみるとブローナーの方がいいパンチを入れてるのかな。
一瞬の隙にロープに追い込んで左ストレートからパッキャオが乱れ打ち
ブローナーは貝になって守るだけ。
ブローナーは少し効いたか
はっきりと
パッキャオ10-9
8R
ここまで両者全盛期と変わらない。
素晴らしいハイレベルな攻防。
パッキャオの年齢と被弾に観ているこっちが怯えているだけ。
ブローナーは筋肉パンチで速くて強いけど
踏み込んで打たないから軸がぶれない代わりに伸びや踏み込みもないんだな。
ずるい。
リングジェネラルシップで
パッキャオ10-9
9R
ロープ、コーナーに詰めるとパッキャオタイムが始まる。
ブローナーは貝になるかくっついて逃げる。
これがあるからブローナーはポイントをとれない。
カウンターでパッキャオの左ストレートが炸裂し
ブローナーは腰が砕ける。
そこからパッキャオのラッシュ。
でもそんなに効いてないとおもう
それでも毎回見せ場を作るパッキャオが断然優勢
パッキャオ10-9
10R
もうブローナーには逆転KOしかない。
両者被弾が少ないのでピンピンしているが
見せ場を何度も作るのはパッキャオ。
ブローナーの右が入るもパッキャオペースは変わらない。
フルマークでいい感じだが、ブローナーにおまけする。
ブローナーはさらに足を使って動いたラウンドだった。
ブローナー10-9
11R
ブローナーも十分鋭いんだけど
パッキャオのアグレッシブを抑えるだけで一杯だ。
一定レベル以上の相手になるといつもこうなってしまう。
こういう展開なので両者スタミナに問題はない。
フットワークを多用するブローナーだが
逃げているようにみえ、ブーイング
パッキャオ10-9
12R
もう無理をしなければパッキャオの圧勝だろう。
しかし痛めつけたとはいえない。
未だ速いし強いし超一流だが
両者は体格的にウェルターの選手ではないのだろう。
それでも前に出るパッキャオ。
ブローナーはマイキー戦と同じで
ダメージ少なく12ラウンドのりきっただけで終わった。
倒してやろう、逆転してやろうという勇気も余裕もなかった。
パッキャオ10-9
117-111
116-112
116-112
パッキャオ
40歳で未だ全盛期のような
スピードと鋭さをみせるパッキャオに
何をおもえばいいのだろう。
ライト級、スーパーライト級の選手だとしたら
未だ抜群に強いが
このあたりにはいまさらやる必要のない若手の猛者がわんさかおり
ウェルターでやっていくならKO勝利は難しいだろう。
例によってメイウェザーが来ているし
対戦を訴えているけど
かなりコンディションを整えないと今はパッキャオの方が強いだろう。
そしてそんな試合は観たくない。
マイキーやロマチェンコにも通用しそうだし
昨日のリナレスとはやはり役者が違う
スペンスやクロフォードだって通用しなくはなさそうだ。
しかしそれら全て観たくない・・・
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