神風特攻隊は無謀の策だが、相手を上回る頭脳、戦略があればひっくり返せるかもしれない。ドグボエ陣営は大竹をこのようにみている。大竹陣営はドグボエをよく研究して欲しい。きっとまだ若く、未完成で穴はある。
ドグボエ相手にドロー以上の内容であれば大竹はトップランクと追加3試合契約なんて話をみかけました。ドグボエとTJドヘニーの統一戦も画策しているようなので、ドグボエが負けたら大竹と入れ替えるのかな。WBSSやエディ・ハーンのマッチルーム、TJドヘニーも着用していたMTKグローバルの衣装、新興ロシア、シンガポールなど、有力選手の青田買いでプロモートでも米欧の水面下の戦争が感じられる昨今、トップランクも金をジャブジャブ投下して勝負に出ている印象です。岡田と契約、伊藤や井上もウェルカムだろう。日本ボクシングの転換期、結果を出せば弱小ジムでも関係ない。本場が待っている。
WBOスーパーバンタム級王者、アイザック・ドグボエは8月25日の初防衛戦に日本の大竹秀典を迎える。
23歳のドグボエ(19勝12KO)と37歳の大竹(31勝14KO2敗3分)。恐らくこれが最後の世界挑戦になる大竹は、第二次世界大戦でミサイルを積んで特攻した神風のような玉砕をしてくるだろう。
ドグボエ
「マクダレノ戦と同じハングリーな気持ちでこの戦いを迎える準備ができています。試合の度に全てをリングで発揮しようと心がけています。試合前にあれこれ言いたくはないが、大竹は強い。彼はコンパクトなボクシングをしてくるが、私はより洗練されたスタイルを披露します。クラシカルな試合になるだろう。」ドグボエは来月の大竹戦に備えて、マグダレノ戦の時と同様に13歳年上の兄、ジョシュア・ドグボエをスパーリングパートナーとして英国からガーナのアクラに呼び寄せた。
ジョシュア
「大竹はいいボクサーだとおもう。常に前に出てくるが、アイザックにはスキルとパワーがある。大竹は神風のように出てくるだろう、セサール・ファレスのように。でも間違いなくアイザックが大竹をノックアウトする。」英国生まれのガーナ人、ジョシュアが祖国ガーナに戻るのは3度目だ。
2014年に唯一日本国外で戦い、スコット・クイッグに負けた大竹にとってこの試合が何を意味するかをドグボエ陣営は見逃していません。
ポール・ドグボエ(父)
「大竹が37歳だという事を忘れないでください。これが彼にとって最後の試合、最後のチャンレンジなのは間違いない。この試合に全てを賭けてミサイルを持って挑んでくるでしょう。だから、13歳上のアイザックの兄を呼んで神風のようなスパーリングをしてもらっているのです。」大竹以上にこの試合を戦争だと準備している人はいないでしょう。
ドグボエ
「私のファンは知っています。リングの鐘が鳴り、”ロイヤル・ストーム”(ドグボエの愛称)が戦争に出向く。アリゾナの地で、温まったコーナーから、観客から、「ネホ・アイザック、ネホ、アイザック」と叫ぶ声が聞こえる。ネホとはノックアウトしろ、という意味です。8月25日に私はアリゾナで秀典ファレスをノックアウトします。大竹はセサール・ファレスに似ている。どんどん前に出てあらゆるアングルから手を出してくる。大竹はセサール・ファレスの進化版のようだ。」
ドグボエは自信に満ち溢れた声でこうつけ加えた。
「大竹が神風の精神を持って、絶対倒れないという気持ちで向かってきたその瞬間に彼を切って落とす。」
https://www.youtube.com/watch?v=npZ67FCIq6c
ユニークな内容だとおもったので記事にしてみました。
ドグボエ陣営なりに大竹を分析しているようです。
37歳の年寄りなので最後の集大成だろう。
日本人なので神風特攻隊だろう。
ベテランにはベテランで13歳上の兄貴を呼ぼう。
大竹はセサール・ファレスの進化版だ、秀典ファレスだ。
はっきり言うと大竹のボクシングをよく知りません。
スピードもパワーもないが、老獪な技術と経験でペースを手繰り寄せる地味強なボクサーという印象です。この記事をきっかけに大竹のボクシングをよく見ておこうとおもいます。
23歳と37歳、ファレスとマグダレノを連続KOし、アメリカンドリームを実現したドグボエは強く、勢いがあります。この2試合だけで現スーパーバンタムナンバーワンの評価を得たかもしれません。オッズでは大差がつきそうです。
しかし、若く野心があるのでどこか日本の比嘉大吾のようでもあります。
KOで派手に勝ってヒーローになりたいような気持が見えるファイトをします。
基本はアグレッシブなファイター型ですが、五輪代表の技術もあります。ファレス戦やマグダレノ戦をよくみると、打ち合いが好きだが、カウンターを狙っています。相手が出てこないと自分から出ますがやや空回り、出てきた相手に合わせるパンチが上手いです。
ただの突貫ファイターではありません。
大きな進化と伸びしろのあった伊藤は積極性とパワーが増してディアスからダウンを奪いましたが、ベテランの大竹が大きくスタイルを変えるのは難しい。
ドグボエの勢いに呼応して自分も雑に大振りにならない事、相手が嫌がる戦い方をしてコツコツ削ること。大竹にKOは難しいだろうけど、ドグボエの焦りを誘って心をへし折るような工夫が必要だろう。敵地なので伊藤のように全てのラウンドをとる積極性も必要だ。
ドグボエはただのドファイターではないので、よく研究すればきっと穴が見つかるはずだ。
野心はデカいですが、マグダレノ戦でも初回にダウンしています。
キャリアとIQで是非番狂わせを起こして欲しい。
大竹
「負けたら引退と言われるので絶対に米国でタイトルを取って帰る。ドグボエはパンチを振ってくるので、相手の力みを利用して、小さく打つ練習をしている。この試合が決まった時は落ち着いていた。決まるべくして決まった。ボクはボクの仕事をしたいと思います。今が過去最強の自分と言ってもいい。木村選手が中国、伊藤選手が米国で素晴らしい試合をして、もちろん刺激になる。勢いに続きたいということもある。」