春が来ないとスイッチが入らない、そんな気がする2月も後半、今週末はもうデオンティ・ワイルダーVSタイソン・フューリー2なんだな。世界のボクシングシーンはこの試合でもちきりだろう。日本は沈黙、世界は熱狂、そんな巨大なファイトだ。
しかし私はPPVが4試合あると言われる中で、この試合が一番楽しみだ。
エマニュエル・ナバレッテVSジェオ・サンティシマ
[st-card id=98701 ]ジェオ・サンティシマ
「僕はデビュー戦で負けてここまで這い上がってきた。エマニュエル・ナバレッテはキャリアがあり大きな王者で僕はアンダードッグです。しかしそんな事は気にしない。インスピレーションに従ってタフなファイトを強いてやります。ワイルダーVSフューリーの前座という大きな舞台に興奮しています。子供の頃からの夢を果たします。」
バンタム級よりスーパーバンタム級が面白い。色々な選手がいる中でやっぱり最強だとおもうのはエマニュエル・ナバレッテだ。ドッグボウ以外、まだ大した相手とやってないとか、遅いし大振りで雑とか言う人も多いが、なんで最強かといえば、やりにくくてフィジカルが強いから。セオリーにない、この階級では次元の違う体力を感じるからだ。
そんなナバレッテに挑むは強打者のサンティシマ、少ないチャンスを求め、難攻不落の王者に挑む気概を買いたい。同胞のファン・ミゲル・エロルデはボコボコにされた・・・
ALAジム、フィリピンの刺客はこのサンティシマとアルバラート・パガラだろう。フィリピン人はパッキャオを筆頭に本場でもアップセットを起こしてきた。オッズでは50-1でナバレッテ。ナバレッテが負けたら大変な事だろう。
現在、井上尚弥のスパーリングには再びのアルバラート・パガラとケビン・ジェイク・カタラハが務めているそうです。相当素晴らしいパートナーなんだろうな。特にケビン・ジェイク・カタラハを日本で観たいな。帝拳ジムのような契約はできないものか・・・
バンタム級の話題
ゾラニ・テテ
「カシメロに負けたのが悔しくて言うわけじゃないけど、4月25日は井上尚弥が勝つだろう。彼の方がオールラウンドに優れている。井上は積極的なファイターだが、ドネアに対してアウトボクシングが出来ることも証明した。カシメロのスタイルは読みやすい。彼はアタックを仕掛けるだろうが、オールラウンドな井上に対してはノーチャンスだろう。カシメロは難しいファイターではない。」
きっと再起するだろうが、心の傷は癒えたか・・・
先日、カレブ・プラントのスリックでハイテクなボクシングを観てふとおもったことがある。テテはドネア戦に備えて、南アだけでは限界だからとアメリカに出向き、メイウェザーシニアに教えを乞うていた。自身の体格とパワーを生かしたスナイパースタイルを確立していたテテだが、そこにアメリカナイズされたクールなテクニックを取り入れようとしていたんじゃないかな。ショルダーブロック、L字、ヘッドムーブ、横向いて歩くフットワークなど、アメリカのスリックな選手、カレブ・プラントそのものだ。それを未熟なうちに使ったもんだから、カシメロにバチコーンと合わせられたのではないか、あんなダウンシーンは滅多にないものだ。
振り返るとゾラニ・テテは強かったが大物に勝ってきたわけではなかった。再びアピールするには大物、難敵を下してアピールしていくしかないだろう。以下の選手たちのような・・・
ラウシー・ウォーレン
「シンシナティからやってきて、ここテネシー州、ナッシュビルでも多くのファンに応援してもらった。嬉しかった。本当はノックアウトを狙って打ちまくったけど相手がとにかくタフだった。今まで試合が少なかった。もう長いレイオフは必要ありません。5月にもう一試合したらベルトを持った男たちを追いかけたい。ギジェルモ・リゴンドー、奴と戦いたい。」
判定勝利だが、かなり一方的な試合だったようだ。この3度のオリンピアンはディフェンスの達人、判定職人といえそうだ。4月25日は、ジョシュア・グリーVSジェイソン・モロニーが井上VSカシメロのアンダーで決定。さながらバンタム級祭り、次期挑戦者決定戦だ。リボリオ・ソリスではなくモロニーがリゴンドーと戦えばいいのに自重した気がする。ここは最近の試合内容からモロニーを推す。
井上尚弥はワシル・ロマチェンコやテレンス・クロフォードのようにバンタム級4団体統一を目指すのだろうか。それは歴史的なことだが、あと2、3戦で卒業でいい。今更、ドネアやモロニーやグリーやウォーレンとの試合はいらない。