ペテン師と紳士/バネス・マルティロシャンの決意

気持ちがいいくらい、きっぱりと腹をくくっているのでした。

スーパーウェルター級のバネス・マルティロシャンはとても大きなチャンスに辿り着いた。

5月5日、カルフォルニアのスタブハブセンターでバネスはミドル級の身体を作り、統一王者のゲナディ・ゴロフキンと戦います。これはHBOのメインイベントです。

バネスは、メキシコのサウル・アルバレス(カネロ)がドーピングで陽性反応が出てサスペンドされた代役です。

元々WBCファイナルエリミネーターとしてSウェルターでチャンスを待っていましたが、なかなか上手くいきませんでした。ゴロフキン戦の話を受けて、バネスは飛びつきました。

マルティロシャン
「とても偉大な機会です。このような瞬間を待っていました。とても幸せです。私は戦うために生まれた戦士です。いつでも準備は出来ています。」

バネスはカネロのドーピングが、汚染された牛肉の摂取による過失とは信じていません。

もしバネスがアップセットを起こしゴロフキンに勝ったら、9月にサスペンドが解かれる予定のカネロと戦う可能性があります。そこでこのアルメニアのボクサーはカネロに罰を与えるつもりです。

マルティロシャン
「リングでカネロを罰してみせます。カネロはペテン師です。もちろん、彼は自分が何を使ったのか完全にわかっています。ヤツは詐欺師です。」

こう話す一方で、目前の対戦相手であるゴロフキンの事は尊敬しています。

マルティロシャン
「敵として、ボクサーとしてゴロフキンは巨大な戦士です。優れたテクニシャンです。人として彼を尊敬しています。何度か会った事がありますが、本物の紳士でした。」

カネロファンには申し訳ないが、痛快なほど完全同意です。

あとちょっと、世界に届かなかったマルティロシャンですが、元々は貧しきアルメニア移民で、チャンスがあれば誰からも逃げないエキサイティングなファイターです。

この試合に限っては応援させていただきます。

尾川の件も、故意ではなくアトピーの薬との弁でしたが、その薬からは出ない筋肉増強成分が検出されているといいます。コメントも「薬に対する認識が甘かった」というもので、もやもやしています。

ドーピングも体重超過も故意かそうでないかは想像の域です。
公平、平等に対処せねばなりません。

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