この試合はマニー・パッキャオがルーカス・マティセに勝った試合の前座で予定されていたものですが、諸々の条件で頓挫した。そして再び、時期と場所を変えて決定です。互いにほぼ無名といえる2人ですが、本場でサバイバルしてきたロハスに中国選手がどこまでできるのだろうか。
徐灿(チャン・シュ/中国/17戦15勝2KO2敗)
この火に山という漢字は入力できるんだろうか?自分のエディタじゃ文字化けだ。この選手はたしか、井上尚弥がジェイミー・マクドネル対策で招聘した長身選手だったような気がする。井上のいい練習相手を勤めることができたのか、早々にギブアップして帰国したのかはわからない。某有名サイトによると、14歳で世界チャンピオンになることを目指し、両親は家財を投げ打って雲南省昆明の学校へ通学させながらボクシングの練習を続けてきたそうだ。
大柄だが戦績どおり非力かな。
スピードも普通だし、終始攻め込まれてブロックしてるシーンが目立つ。この試合は自身2つ目のTKOだが、ボディで相手がイヤイヤしたもので倒したものではない。この試合とネオマール・セルメニョにTKO勝ちだから、最近やっとTKOできるようになった。それまではずっと判定だった。昨年米国デビューを果たしたが、格下にSDと冴えない。
ヘスス・マヌエル・ロハス(プエルトリコ/31戦26勝19KO2敗2分)
こちらは個人的に好きなクラウディオ・マレロをノックアウトして涙の暫定王座を獲得したプエルトリコのファイター。前戦でジョセフ・ディアスに敗れるも、ディアスの体重超過により王座はそのままというラッキーな思いをした、今はレギュラー王者。一応スーパー王者には忘却のレオ・サンタクルスが君臨している。
[st-card id=43558 ]トップアマ出身ではなさそうな無骨で愚直なファイトをするかませ犬スタイルだが、頑丈でしぶとくてサバイバルを勝ち抜いてきた。しかしトップアマのジョセフ・ディアスを突破することはできなかった。技術的劣勢を逆転KOで挽回するか、地力、馬力と根性の昭和タイプだ。
中国のM23チームのボクサー、チャン・シュは2019年1月26日にWBAフェザー級王者のヘスス・マヌエル・ロハスに挑戦する。
チャン
「この機会に感謝致します。中国で3人目の世界王者になって私の運命を変えたい。両親にいい暮らしをさせてあげたいです。」チャンは14歳でボクシングに魅了され、学校を中退し2年後にボクシングのリングに足を踏み入れた。両親は息子のために家財を投げうって、昆明に引っ越しをして彼を支えた。
現在24歳のチャンはWBA2位で中国人ボクサーとしてはBOXRECでは最も高い評価を受けています。9月には米国でも勝利しました。対する31歳のロハスはここ10年で一度しか負けていない。強打とタフネスで知られた彼はチャンにとっては大きな挑戦といえます。
これは、キャリア、対戦者の質、パワー差で圧倒的にロハス有利だとおもうが、それでもロハスは王者としては狙い目だ。ネオマール・セルメニョやロハスなど、中国も抜け目ないところを突いてくるな。
チャンの情熱と決意、最近になってKOのコツを覚えてきたといえるこの中国人ボクサーのストーリーには共感するものもあるが、それでもやはり、苦労では負けてなさそうで筋金の入っているロハスが有利だし応援したくなっちゃうな。
どちらが勝っても清水はじめ、日本人の筆頭ターゲットとなるであろう。
ロハスは強いぞ・・・サンタクルスとどっちが上かわからないほどに。
面白い組み合わせという点で取り上げてみました。