タイトルに書いた通り、恐怖を与えた方が勝つ、ビビったら負け、そんな気がするのです。勝者はより高みを目指し、敗者は警戒心(ビビリ)が増す。だからリベンジが難しい傾向になっているのではないか。
リングに上がれば感覚の世界なので何もいえないが、旺盛な攻撃力が魅力のネリの対策にディフェンスを多用しても倒されないかもしれないがそれで勝てるわけではない。ネリに負けない攻撃の厚みこそが鍵であると個人的にはおもう。(内山もコラレス対策にガードを上げ、決定打は食わずとも不発、消極的に終わった。)練習の成果でディフェンスできたけど判定で負けちゃったじゃ話にならない。
相手が守備的だとネリは調子にのって勢いを増し、反撃してくるとダウンをする。わかりやすい性格だ。前戦と似た展開になった時に山中の左カウンターがビシッと決まるか貝になるかが勝負の分かれ目だろう。いざ、リングに上がる山中次第なので何ともいえないけどね。
WBCバンタム級王者のルイス・ネリはティファナのジムで力強さとスピーディーな姿を見せました。日本で”神の左”山中慎介との再戦まで3週間をきりました。
25勝19KO無敗の23歳のネリはカルロス・フォンテス、ファンとホセのカルロス・サンチェス兄弟との3ラウンドのスパーリングを行い、爆発的で反応のいいところを示しました。さらに4ラウンド目にはパワフルでハンドスピードにのったミット打ちを披露しました。
ネリ
「3週間で準備は整いました。素晴らしい仕上がりです。オーガニックな食事専門シェフ、フィジカルトレーナー、ドクターの下、最高のスパーリングが出来ました。私は体重が増えておりよりパワフルになりました。山中より優れている事を再び証明してみせます。」ネリは2月19日にカリフォルニアのサンディエゴ経由で日本に向かいます。
今まで以上に山中を倒すことに自信を深めているそうです。ネリ
「再び山中を倒すことを確信しています。そして山中はボクシングを引退するでしょう。私の時代の到来であり、私のストーリーが始まるのです。」ネリは初防衛に成功できるでしょうか?
年齢や過去を参照するといいデータは導き出せないリマッチですが、この男だけはなんとかせねばならない。ドーピングによる悪質だけでなく、十分勝てる相手だけに余計に・・・手の内知れた同士、様々な微修正をして臨む試合であろうが、無責任なファンの大局的な見方としては
若さ、自信、体力に任せ、ガンガン攻めてくるであろうネリの狂暴なファイトにベテランでじっくり試合を組み立てるタイプの山中がどう対処するか
焦点はそこだけであるとおもう。
山中のジャブや左ストレートがキレていたとしても、それで効かせて一発ノックアウトのような幸運がない限り、今までの試合のようにはいかないだろう。モレノとの痺れるような間合い、フェイント合戦にもならない。もっと忙しい試合になる。
ネリはネリのタイミングでリスクをとってガンガン攻めてくる。KOを狙ってくる。その嵐に飲み込まれたら終わりだ。
内山もコラレスの柔軟で積極的な強襲にやられ、再戦も警戒しすぎたために負けた。リスクをとって仕掛けてくる相手に恐怖を与える事ができずじまいだった。自分が神経質になりすぎた。
山中も同じだ。ガンガン仕掛けてくるであろうネリを警戒し守りに忙しいようだと厳しいだろう。ネリを効かせる、畏怖させるだけの攻撃の厚みがないとリベンジは難しい。
スタイルが違うので、井上や比嘉のように攻めろとはいえないが、攻撃が防御になっているくらいの積極的な攻めの姿勢、ネリのお株を奪うくらいの手数も必要だ。
ネリは体力任せのアグレッシブさが売りで、本当の実力よりも自信、気持ちが充実した若者だ。そんなネリを上回る積極性が必要。
勇気があり
積極的に
ガムシャラにできる方が勝つのではないか?
全体的にボクサーのピークは20代後半から30代前半である。
その年代の充実した王者が多い。
山中は残念ながらピークを過ぎたベテランである。
しかしネリはまだ23歳、怖さを知らない若造だ。
そんな相手など畏怖することなく子供扱いしてしまえばいい。
期待をこめた予想は、チャーロ(山中)VSルービン(ネリ)の再現だ。
ああいう効かせ方をすると若さや意地ではどうにもならない。
神の左とやらを魅せてくれ。
勢いはネリだが、実力は山中だと。だから山中がネリをKOすると信じている。
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