
伊藤雅雪の再起戦が決まりましたが(相手未定)やはり日本人でスーパーフェザー級の夢は儚いものでした。あと少しもうちょっとのところですが、本場には多彩なタレントがいます。伊藤を破り新王者になったジャメル・ヘリングの先行きの見通しも不透明。まずはその実力がホンモノたるか着々と防衛を重ねてみるしかなさそうだ。
はじまりはいつも雨
いいわけはいつも金
整いませんでした。
伊藤雅雪を破りWBOジュニアライト級新王者になったジャメル・ヘリングがツイッター上でWBC王者、ミゲル・ベルチェルトが統一戦を辞退したので、次の試合は指名挑戦者が相手になるだろうと伝えた。
5度の防衛を誇るWBC王者のベルチェルトは応えた。
ベルチェルト
「ヘリングとの統一戦を承諾できなかった。ヘリングはもっと名前を売る必要がある。防衛し続けてよりビッグな存在になれば、私たちはより大きな統一戦ができる。SNSは興味がないけどヘリングはツイッターで戦い続けるがいいさ。私はリングで戦うよ。」ベルチェルトは、ネームバリューの大きなライト級王者のワシル・ロマチェンコやWBAスーパー王者のゲルボンタ・デービスとの対戦に興味を示している。現時点でヘリングとの統一戦は有益なものにならないと判断している。
ヘリング
「そもそもベルチェルトの方から統一戦を要求してきたんじゃないか。試合観戦後リングに上がってアピールしてきたし、計量時には俺と伊藤の間に割って入ってきた。トップランクとESPNで容易に組める試合だっていうのにね。
たぶん、伊藤が勝つことを期待していたんだろう。伊藤だったら間違いなく統一戦をしただろう。ベルチェルトは強い王者だけど、フットワークのない打ち合うファイターが得意だ。そんな事はわかっている。フットワーカーでアウトボックスできる俺のようなファイトスタイルが苦手なんだ。ベルチェルトの言い訳を誉め言葉として受け取っておくよ。
勝てる自信があるのならこんな事はしないはずだからね。ベルチェルトよ、嘘をつくのはやめてくれ。誰もお前と戦いたいと言ってないし、お前が統一戦がしたいと言ってきた。きっとどこからか、いいオファーが来たんだろう、それで心変わりしたんだ。」
面白い、ベルチェルトの気持ちはわかるが、言い分としてはヘリングの勝ち、ヘリングの言う通りだろう。無名で旨みがないヘリングよりも、5度も防衛している自分の方が格上でもっといい条件の試合がしたい。
統一という名誉よりはお金、ビッグファイトがしたいのだ。しかしベルチェルトにビッグファイトのオファーは具体的にはなさそうだ。デービスにもロマチェンコにも試合が控えている上、ロマチェンコとあれば階級の問題がある。
好戦的な伊藤であれば、統一と名誉、それなりのお金、ファイトスタイルの相性などで歓迎だったのだろう。伊藤は間違った戦い方をしたと自分事のように悔やんでいた。ヘリングは決して強くないがやりにくい。ファイトさせてくれない面がある。
今週はそんな2人のビッグライバルとして、ゲルボンタ・デービスが不気味な強打者、リカルド・ヌネスを迎える防衛戦の他、前座に、日本人には天敵のジェスリル・コラレスの再起戦がセットされている。
コラレスの相手はラダリウス・ミラー(19勝6KO1敗)ジャメル・ヘリングにも勝っているプロスペクトだ。
ベルチェルト、具体的な予定がないなら統一戦、やった方がいいのにな。
ちょっと苦手なタイプでギャラは低いかもしれないが、負けるような相手ではないし、2冠統一という看板は後から効いてくるのに・・・
案外、WBCのメキシカンとしてフランチャイズ王者などおいしい話が回ってきているのかもしれない。
次に彼らトップ戦線に絡む日本人は誰になるのだろう。
伊藤雅雪だって、戦術、少しの成長でもちろん逆転可能だ。
しかしライト級で再起するようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=kkuerWBqzqc
個人的にはベルチェルトのがむしゃらファイトが好きだ。
https://www.youtube.com/watch?v=F8dyWqg1U1U
これは作戦負けだ。