このビッグマッチに先駆けて、大物たちが集い、予想や展望のコメントをしてくれました。が、具体的なのはウィンキーさんだけでしょうか?拳を交えたモラレスやバレラの言葉は重いけど、結局勝敗予想はしてないし、フェザー級からスーパーフェザー級あたりの話だし・・・一番説得力があるのは現役のショーン・ポーターかもしれない。
ってパッキャオの元スパーリングパートナーであり、キース・サーマンと拳を交えた彼も、キース・サーマンかとおもいきや、最後には「俺がパッキャオといえば他の誰かはキースと言う」と煮え切らぬ結論でございました。
[st-card id=79286 ]エリック・モラレス
パッキャオに勝つためにはとてもテクニカルでなくてはならない。サーマンはそれを準備しなくてはならない。私が初戦でパッキャオに勝てたのはスキルでした。戦略、タイミング、パッキャオがプレッシャーをかけてきてもそれに対抗して下がってはなりません。パッキャオが今だ現役なのが信じられません。しかもトップレベルで。精神的にも肉体的にも厳しいトレーニングを課しコンディションを維持してるのでしょう。
マルコ・アントニオ・バレラ
パッキャオが強く、爆発的で速いことは有名です。それをキースは実感することになるでしょうが、ここにパッキャオに勝ったことがあるモラレスがいます。
パッキャオはとても激しく厳しいファイターです。サウスポーで、遠くからいきなり目の前に踏み込んできます。私はテクニカルに戦おうとしたが、パッキャオに対してはとても難しかった。
パッキャオは常にプレッシャーをかけてくるので心理的にとてもタフです。常にプレッシャーにさらされ続けます。パッキャオはまたボディが強烈です。あれをストマックに食うと地獄です。でも20日は10歳も若い男と対戦します。パッキャオはとてもよく動いてボディを狙ってくるでしょう。
結局、ビッグマッチは誰しも緊張します。しかしリングで試合が始まると適応しトレーニングの成果が発揮されるものです。
ロナルド・”ウィンキー”ライト
キース・サーマンのパワーと意思はホンモノだ。パッキャオは素晴らしいファイターだしたくさんのパンチを打ってくるだろうが、キースのジャブと動きはパッキャオが想定しているより難しいものになるでしょう。
全てのファイターは自分に賭けています。自分を信じています。少なくとも私はそうでした。キースは自分に賭けています。キースがパッキャオをノックアウトするんじゃないかな。
マニーは運動量豊富で素晴らしいファイターですが、我々はみなある時期に輝かしい栄光を手にしたが、年をとるにつれステップを失い、0.1秒のスピード、反応を失い、特別なものが普通のものへと変化していきました。
ホセシト・ロペス戦は復活へのデモンストレーションに過ぎない。あれで感覚を取り戻せたはずだ。ここにいるショーン・ポーターはキースに対してすさまじいプレッシャーをかけた。ショーンとの戦い、ホセシトとの戦い、キースは多様なボクシングを、適応をみせているのです。そこを皆見落としています。
マニーはアクション満載だがキースが試合を支配するでしょう。マニーの出入りをコントロールできればキースが勝つでしょう。
ショーン・ポーター
マニーは生ける伝説でありそれはどんな事が起きても変わらない。試合が発表された時は、若いライオン(キース)が遂にマニーの伝説を引き継ぐのだと感じたかもしれないが、パッキャオはパッキャオであり、みんなパッキャオを応援したくなるでしょう。
キースはよくしゃべるが、無意味な事は言わない。自分の発言の全てを信じている。つまり自信があり勝つ気十分ということです。29勝無敗、彼がマニーを倒し引退させる、3回以内にノックアウトするつもりのようです。
私はキースの言葉にイラつかない。本当にそれを実行させるつもりなのでしょう。
いつの時代もこのような世代交代があります。レジェンドには引継ぎの日が必ず訪れます。フロイド・メイウェザーが無敗で引退してしまった今、それがパッキャオの立ち位置なのです。
この試合には様々な見どころがあります。本当に興味深くエキサイティングな試合です。俺がパッキャオといえば他の誰かはキースと言う。マニーにもキースにも勝機があるでしょう。大きな打ち上げ花火となるでしょう。