
世界も注目の試合がいよいよです。王者はフルトン、井上は挑戦者として戦いに挑みます。
少しフルトンの過去の試合をみていました。相手と打ち合いしながらディフェンスと正確性で少し上回るという戦い方で、たしかに上手いが、レオやフィゲロアのパンチは芯を外しつつも被弾する。そんなスタイルで井上を相手に出来るのだろうか、もっと神経質に打ち合いを嫌がり、足を使い、クリンチをし、徹底的に避けてくるだろう。
清水の方はもうロベイシのスピードとタイミングに翻弄されながらも、ガツンと強打を決められるか、コツコツ削られてしまうか。最近のロベイシはアマチュアイズムから脱却し、強振してきてそこそこパワーもある。コツコツ削られていくのは想定内、ポイント勝負は絶望的。どこかで倒しきるしかない。
日本人が勝利するならKO決着だな。
▼WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
— MMA_IRONMAN (@captude71) July 25, 2023
スティーブン・フルトン vs. 井上尚弥
8ラウンド1分14秒、井上尚弥TKO勝ち。4階級制覇。#FultonInoue #boxing #スティーブン・フルトン #井上尚弥https://t.co/ye7ew2aEhT
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R | |
フルトン | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 63 |
井上 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 70 |
イッツ、ゴータイム?
初回がとても大事、フルトン、どう出る・・・
井上はやる気満々
1R
そんなに体格差、身長差は感じない。
両者警戒してジャブ以外出ない。
フルトンは特に警戒している。
井上は右も出し前に出ていく。
ジャブの差し合いでもフルトンに勝っているのではないかな。
フルトンがかなり警戒してロープに下がる
フルトンのほうが慎重、あるいはビビッている。
井上10-9
2R
距離はやや遠いが井上がフルトンを飲み込んでいる。
フルトンはクリンチもさせてもらえない。
フルトンは距離をケアしてるが自分のパンチはなにも当たっていない。
井上はフルトンのガードの上を叩きつける。
やっぱりパワー差が歴然
井上10-9
3R
心理的ダメージ以外はまだフルトンに与えられていないが
フルトンはかなりナイーブになっていることだろう。
フルトンのジャブに井上が右を合わせる。
少し距離が遠く反応が速いのでフルトンを少し前に出している井上
それでもフルトンはやや腰が引けて強いパンチは打ってこない。
拮抗しているがフルトンに有効な攻撃はなし
井上10-9
4R
技術的に拮抗してきたなぁ。
フルトンのパワーは脅威ではないが
スキルとスピードとディフェンスで対抗し肉体的なダメージは両者にない。
ポイントは井上が勝っているがもう少し攻めを強めた方がいいかも。
技術戦をしているとフルトンがイキイキし、井上が攻めるとロープでガードを固める
ポイントは井上だが
ハイレベルな技術戦
井上10-9
5R
井上が攻勢をを強めてきたが、フルトンは身体が温まり少し慣れてきた。
単発の顔面だとフルトンになかなか当たらない。
ボディを攻めたいがフルトンが遠い。
ロープに詰めてボディを打ちたい。
フルトンはスキルはすごいが井上にパンチを当てることは出来ていない。
井上10-9
6R
井上のパーフェクトゲームでありフルトンもパーフェクトに戦っている。
井上の方がパワーパンチで見栄えがいいが、ダメージは両者にない。
もうちょっとプレスをかけてフルトンを下がらせたい。
クリーンヒットはないが井上がパンチをフルトンの身体のどこかに当てて
フルトンがフラつくシーンは多い
井上10-9
7R
フルトンの身体のどこかに当たる井上のパンチで
ダメージがあるとしたらフルトンの方だろう。
そろそろ動きが出てくるか
井上はなかなかクリーンヒットしないが打たれることはなく
完璧に試合を進めることは出来ている。
フルトンはこのままでは勝てないが何も変えることは出来ないだろう。
ロープ際では井上の独断場だが、フルトンは守備に長けている。
井上10-9
8R
技術はさすがなフルトンだが、勝ってる内容ではない。
ボディで下を意識させてからの弾丸のような右でフルトンがダウン
手をついてすぐ立ってきたのでレフリーが止める前にフルトンに左フックが当たりフルトンが完全にダウン。
ここもフルトンが立ってきたが、もうダメージありからの滅多打ちで
井上のノックアウト勝利
また、ノーダメージで2冠統一
突然の終焉
しかしフルトン陣営は抗議しそうだ。
ダウン後の加撃
と言いそうだ。
最初の右ストレートで勝負は決まったとおもうが
極めて倒しにくいフルトンを完全に効かせてノックアウト
最後の詰めも鋭かったが、フルトンの凌ぎも職人芸だった。
ものすごくディフェンスに長けた、攻略至難な王者を倒しきった。
フルトンのスキルは芸術の域だったが、やっぱり守るので精一杯で
井上に与えたダメージは皆無だった。
ダウンもしたしKOされてしまったが、フルトンはカバーリングも上手く、打たれ強く、井上以外には滅多に負けないだろう。
1 | 2 | 3 | 4 | R | |
ロベイシ | 10 | 10 | 10 | 10 | 40 |
清水 | 9 | 9 | 9 | 9 | 36 |
リングアナがジミー・レノンに変わりました。
世界に発信されているとしたら、清水のスタイルに驚く人もいるだろう。37歳での初挑戦だが、サバイバルで挑戦権を掴んだというより、いきなりのチャンスを得た。世界ランカー対決とかは一切やっていない。相手レベルがいきなり上がる。
コミッショナー宣言とか本当にいらん。
ロベイシのトランクスに「電車」
清水はセレスティーノ・カバジェロになれるか
1R
清水がパンチを出していくが鈍重にみえ
ロベイシはスピードがあるが基本的には両者ブロックで守っている。
しかしロベイシの方がヒットが多い。
ロベイシ10-9
2R
清水はロベイシのスピードと手数にガードの時間が多くなる。
ガードの隙間を何度か破られる。
清水の目がもう腫れてきた。
ガードが鉄壁なのはロベイシの方。
ロベイシは距離をとり、清水に打たせている。
踏み込みのスピードは断然ロベイシだが清水も淡々とやれている。
ロベイシ10-9
3R
ロベイシはこういう試合は慣れているのかもしれない。
距離をとって休みながら出たい時に出ている。
清水はもっとプレスをかけないとロベイシが出入りだけで休みながら戦える。
ロベイシはパンチの振りが大きいので後半疲れるとおもうが、プレッシャーは受けていない。
清水の方がクリーンヒットをもらっているがどれだけ効いているか。
ロベイシだが、清水もよかった。
ロベイシ10-9
4R
両者の戦い方はかなり固まってきた。
ロベイシは上手いが清水のパワーとプレスがしんどい。
清水はロベイシの速いパンチを受けるが、パワーとフィジカルで押してきた。
清水の軽そうにみえるパンチが実は重くてロベイシが消耗してきた。
ロベイシの回転の速い連打に清水ガード一辺倒
レフリーに止められそうだが、その後は清水が逆襲
清水にボディがあればロベイシは相当苦しいだろう。
清水は細かく被弾しているが、清水のパワーが効いてきた。
ロベイシ10-9
5R
清水の味は出ているが
ロベイシの勢いが止まらず
アッパーを被弾し清水ダウン
立ち上がるも、鼻血がひどく、打たれっぱなしで
レフリーがストップ
清水らしさが出てきたところだが、そこにいくまでにかなり被弾していたので限界だった。
ロベイシ
清水
プロとして上昇中のロベイシと
37歳の清水
勢いの差が出た。
本来なら、フルトンよりロベイシの方が大物だ。
この男が未来のライバルになるかもしれない。
---------------------------------------------------------------------------
武居は少し独特で今までにないタイプだが、ジャブがなく、攻撃もディフェンスもテクニシャンというタイプではなく、このまま世界までいくとはちょっとおもえないけど、独特の間合いとタイミングで空いたところに強打をぶちこめる。それが個性だからこのまま突き進んでいただきたい。
バルドナドに脚がなく、コーナーに詰まってばかりだったので、もっと脚のある速いテクニシャン相手にはどうなんだろう。
畑山は堀川を褒めるが坂間という選手の方がセンスが上にみえる。最後、坂間が右ストレートを多用すると両者の差がはっきり出てノックアウト。坂間という選手の完勝にみえた。めちゃ若いが、木村翔とかより上かもしれない。
畑山と西岡という珍しい組み合わせ解説でした。