
直近に迫ったWBSSウシクVSブリエディス、クルーザー級のWBSSこそトップオブトップの争いで楽しいですし、かつてクルーザー級がこんなに面白く注目を集めたことはない。そしてそこに米国人はいない。
ヘビー級超体格、超合金がデカすぎて人材不足な分、アマの解禁もありこちらに魅力的な大型選手が集まったのだろう。名前こそクルーザー級だが、もはやここをヘビー級、ジョシュアやワイルダーの階級をスーパーヘビー級と認識している。
英国で盛り上がっているトニー・ベリューVSデビット・ヘイなどよりずっと興味深いです。
そんな中で、実力も知名度も一段下がるが、1位と2位の興味深い激突です。
3月24日フランスマルセイユ
両者ともに、かつて不完全ガイドで取り上げた選手です。
指名挑戦圏内ですが、1位と2位が戦う、王者はWBSSで4団体統一戦をしている。
この健全さが心地いいのでしょう。
皆、KO率高い剛腕ですが、誰かが逃げたとか口ばかりとか、そういう話を聞かない階級です。
アーセン・ゴーラミリアン
Arsen Goularmirian
22勝14KO
30歳
アマの経歴等はよくわからないが、アルメニア生まれのフランス主戦場。
スピードはイマイチだが、ベテルビエフの弟かとおもうほど髭の似合う熊男風情です。
屈強さが売りなのは間違いありません。
リャド・マーリー
Ryad Merhy
24勝20KO
25歳
コートジボアール生まれのベルギー育ち。
タイソンのような体格だ。
あそこまでの速さと煌きはないが、パンチは強烈に強い。
個人的には、剛腕同士でもパンチがより強そうで、瞬間の速さのあるマーリーを支持します。
30歳と25歳、ボクシング年齢的にはゴーラミリアンが最盛期です。
両者ともに、ボクシングのメインストリームではない国なので
練習環境などが気になりますが、ここで勝ち抜いた者は確実に世界挑戦してもらいたい。
WBAでドルティコスとなぜかレベデフが王者に君臨している階級の1位と2位の激突でした。