ただの大木か、ボクシングの未来か?スウィフト、ハードの真価が問われる試合です。
エリスランディ・ララはその慎重な試合ぶりで長い間ファンに不評をかっていたが次の試合は面白くなりそうです。
4月7日にジャレット・ハードとの試合が決定しました。
ハードはノンストップでプレスしてきます。彼らのファイトスタイルが、試合をエキサイティングなものにするでしょう。
ララ
「この試合のスタイルマッチは歓迎です。ハードが私が昔戦ったアルフレッド・アングロのようにプレスしてくることを望みます。であれば結果もアングロ戦のようになるでしょう。攻撃的なファイターと戦う時はポール・ウィリアムスやアングロ戦のように、私はエキサイティングなパフォーマンスをおみせすることができます。そうでない場合は私は判定を獲るような頭脳的な戦いが出来ます。私こそ最も長い間この階級のトップに君臨してきた男であり、今後もそうあり続けます。」ハードもこの試合を歓迎している。
メリーランド出身のハードは身長で4インチアドバンテージがあります。タフネスとハードチャージでララを倒そうとしています。ハード
「サウスポーにスイッチしてからの右でララを倒してみせます。アングロは私よりずっとスローで小さいけど、常にプレッシャーをかけて、武骨で不器用な読みにくさでララを苦しめました。(2度のダウンを奪った)最後はララのパンチを食って目を傷めたから諦めたんだ。」この試合に限っては、ララのエキサイティングな試合が期待できそうです。
Superflyの豪華版のようなSウェルター級決戦で、ラスボスはすっかりジャーメル・チャーロになった感じです。ラスボス手前の豪華決戦にララVSハードの王者対決が決まりました。
しかしララはこの階級の真のラスボスです。実績が違います。
そして、退屈だけど鼻先寸前でかわすディフェンスや、ダメージを逃がす術に長けてるのか、打たれ強さも感じる匠です。運とタイミングと国籍さえ違えば、メイウェザーより難解なボクサーであると個人的にはおもっています。
対するハード、無名の頃はその特異なフェリーシェルスタイルとファイターだけど巧みな体の使い方に驚嘆したものです。一昨年の不完全ガイドで一番感銘を受けたランカーでした。
順当に王者にはなりましたが、やはりトップクラス相手にはこのスタイルでは肉を切らせて骨を断つ、打たせるファイターになってしまいました。体格と体力のゴリ押し選手のような印象で、トニー・ハリソン戦、オースティン・トラウト戦が彼の全貌でしょうか。雑味もすごいです。
ハードのファイトスタイルもまた、ララと並んで特異です。デカくてプレッシャーも強いが、決して大振りではありません。むしろ超コンパクトです。それが特徴です。腕や体で相手のパンチを受け止めて吸収し、ダメージを殺し、最短距離で多彩なショートパンチを当てます。身体が強いから手打ちのようなパンチで効かせる事ができます。
ジェームズ・トニーに影響を受けたというこの難解だが効率的なスタイルでどこまで躍進できるのか、本当にタフなのか、ララを潰すようだと、ラスボスのチャーロとの試合も楽しみになっていきます。
どちらを応援していいか迷いますが
かつて怪物君と見初めた非エリート、ハードの頭脳的な”ハード”チャージに期待します。
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この試合は、ララへの体重制限、滑りやすく狭いリングなど、ララに不利で不可解な要素が詰まった問題あるものだったと聞きます。めったにパンチを食わず、ダウンしないララですが、ダウンした後の回復も脅威だし強い。