エギディウス・カバリャウスカスVSミカエル・ゼウスキー
ウェルター級挑戦者決定戦か。
格下相手では超人のような強さだったカバリャウスカスもトップ相手になると接戦、クロフォードから幻のダウンを奪うも遂にKO負けを喫した。そのくらいこの階級の頂は高い。
ゼウスキーは35戦くらいやって1敗しかしていないカナダのプロスペクトだが30歳過ぎても世界挑戦も出来ない。生き残るのはどちらか。
パワーはカバリャウスカスの方があるが
体格のいいゼウスキーが上手くコントロールしている。
ガード意識を固めてコンパクトなボクシングをしている。
互いにパンチが当たる距離でのせめぎあいだが少しだけ
カバリャウスカスには距離が遠いか踏み込みが甘いか深くは当たらない。
ゼウスキーがやりたいファイトが出来ているが、パワーはカバリャウスカスにあり
ダメージはわからない。ジャッジ泣かせなクロスファイト。
パワー差があるので、カバリャウスカスが強引にこじ開けていくか
攻めを強めたカバリャウスカスにゼウスキーがカウンターを炸裂させるか
クロスファイトだが徐々にカバリャウスカスがパワーで襲い掛かっていくだろう。
クロスファイトだけど徐々にゼウスキーはカバリャウスカスにダメージを与えることができず
当たりは浅くともカバリャウスカスのパンチの方が相手にダメージを与えて消耗させているような展開。
7回終盤にゼウスキーがアッパーでバランス崩したところをカバリャウスカスが畳みかけて
ダウンを奪う。ゼウスキーは効いた。これで勝負ありか、やぱりパワー差がある。
8回続行も、足元おぼつかないゼウスキーがカバリャウスカスの突進で倒れたところをレフリーがストップ。
カバリャウスカスのTKO勝利。
やはりパワー差だった。
技術では互角かゼウスキー。
カバリャウスカスはそのパワーを生かす工夫、過程が足りない。
ミゲル・マリアガVSジョエト・ゴンザレス
世界ランカーのサバイバル戦。
素晴らしい拮抗した試合。
マリアガの方が前に出て手数が多いが
返すゴンザレスのパンチの方がタイミングと角度がいい。
相手の正面に立ち、かなり正直な打ち合いをしているので
前半はマリアガの積極性がいいが、若くスタミナがあるゴンザレスが逆転するかもしれない。
やはり中盤からはゴンザレスの方が前に出て逆転しつつある。
手数は互角でもゴンザレスの方が有効打と若さ、スタミナがあり、元気。
マリアガは応戦するのが精いっぱいか。
ゴンザレスの方が軸がしっかりしており、前半と変わって
ゴンザレスが前に出てマリアガが下がる展開に。
KO率の高い強打者のマリアガだが、このレベルになると手打ちパシャパシャの軽いパンチになり、ゴンザレスの方が踏み込んだ意思のあるパンチを放つ。
顔面は肌の白いゴンザレスが傷ついたが、試合を制したのは若きゴンザレスの方ではないだろうか。
両者、特にゴンザレスは中国の徐やジョシュ・ウォーリントンより強いとおもう。
ユナニマスでゴンザレス
マリアガの世界王者への夢はまたもや遠のいた。